私は自他ともに求めるロイヤルオタク。イギリス王室に魅せられて数十年。きっかけは森護さん著「英国王と愛人たち」ではなかったかと思います。高校生の頃。この本には英国王室史「夜話」と副題がついているんですが、世襲制の王位継承には子種はとにかく多く必要。愛人は王室の歴史には不可欠な存在なので、その視点から書かれたこの本はユーモアは含まれてはいましたがエッチでもなんでもない、まっとうな歴史の本でした。
この本で初めて奥さんを次々に絞首台に送ったヘンリー8世を知り、彼が最初に絞首台送りにした二人目の奥さんアン・ブーリンが、かのエリザベス一世のお母さんだったと知ったときの驚き。プロテスタントとカソリックのいがみ合いが絡む、絡む。
この本を知った同じ頃テレビで見たダイアナ妃の結婚式。あの袖がパフパフのプリンセスドレスはいただけないなあと思ってみていたのですが、その後の彼女の美しさと王室の愛憎ドラマは目が離せませんでした。
上の子の夜中の授乳をしているときに飛び込んできたダイアナ妃の事故のニュース。その日から毎夜、赤ちゃんと二人深夜に彼女のニュースを見ていました。だから彼女がなくなった年は上の子が産まれた年、忘れようにも忘れられないのです。もう亡くなって25年たつのです。
その間いろいろありました。ワタシ的に一番大きなニュースはもちろんケイトとウィリアム王子の結婚。落ち目のロイヤルファミリーをあの細い肩で背負って立つ希望の星キャサリン妃。振る舞いが完璧。縫い目のほころびがまったくないすごい人です。
赤ちゃんを産んで数時間後にはつやつやの髪に薄いメイクで幸せそうに産院の前に立つ。ちょっと普通の人にはできませんよ?休暇中にパパラッチに取られた上半身裸の写真が世界中の新聞に載っても顔色ひとつ変えず、アジアツアーの行程をなんの滞りもなく終えました。
覚悟が違います。
それに引き換えハリー王子の最近の行状とあのヨメ….。ダイアナ妃が生きていたらどんなふうに思うんだろう?っていうかお母さんがちゃんと生きていたらそもそもこんなことにはならなかったよな?
最近の ハリーとメーガンの
tell-all 暴露
には世界中が食傷気味で、アメリカの風刺漫画 South Park ではちょっと気の毒になるくらいこの二人ががイジられています。ま、令和のバカップルですかね。
プライベートジェットで環境問題サミットに乗り付け「カーボンフットプリント」についてスピーチをする辺り痛すぎる….ハリーはダイアナ妃の棺の後ろを歩いたあの日から、色々辛い目にあってきたみたいではあるけれど、野望ギラギラの奥さんにこのまま吸い取られて最後は干からびてしまうんじゃないかしらん(´;ω;`)
ダイアナ妃の頃からはロイヤルファミリーの出版物がそれこそ腐るほどあり、その殆どが対立するどちらかの視点から書かれていて公平な歴史の本とはいい難いものばかりです。最近やっと、ダイアナ妃以降の歴史をわりと中立の立場から詳しく書いてある本を2冊見つけました。
The Palace Papers by Tina Brown (https://amzn.to/3km3e44)
ダイアナ妃没後の王室の子細な記録。最近のハリーのご乱心までカバーされています。
そして
Coutier by Valentine Low (https://amzn.to/3YYKlDh)
これは王室スタッフの歴史と、スタッフから見た王室の記録。Courtier はもともと「宮廷人」の意味です。古くはエリザベス女王のお父さんの時代から、ハリメのスタッフがどんどん疲弊していく様子までインタビューに基づいて仔細に書かれています。でもハリメのスタッフは何も口外しないという契約書にサインをさせられているのでなんとなく歯に物が挟まったような記述が多いですが、それでもかなり荒れていた様子が伺える内容です。
残念ながら日本語訳はまだ出版されていないようです(´;ω;`)
ロイヤルファミリーについては延々と書き続けることができてしまうので、今日はこのくらい。また別の機会に書かせてくださいね。
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