ニューヨーク「郊外」 のニュージャージーに住む私。 たまにマンハッタンに行くとその洗練度にクラクラし、軽く興奮状態に なっちゃう。
ウエストビレッジで過ごした1日が楽しすぎて今日もその続きです。
しばらくウエストビレッジの中心地、Bleecker Street ブリーカー・ストリートをうろうろした後でお昼にセレクトしたお店は、Via Carota というクラシックなイタリアンのお店。
写真がいまいちなんだけど雰囲気はわかってもらえる?なかなかZ世代のように携帯写真をうまく操れないアラ還。
ニューヨーカーの皆さんはやはり週末のブランチということでミモザ、ブラディメリー、カンパリソーダがテーブルに乗っている方が多数。いかにも近所に住んでるのよというオシャレ系アート系のオトナが多い。
私はこれに決定 👇
タコのグリル、グリーンオリーブのタペナード添え。夫はアーティチョークハート入りサンデーオムレツ👇
ランチ全貌👇
最近のアメリカのインフレは皆さんもお聞き及びと思うが、実は飲食代はニュージャージーの方が割高感がある。マンハッタンはとにかく競争が激しいからだ思うのだが、かなり質の高いものがニュージャージーより安いお値段で食べることができる。
と言ってもこのランチ、決してお安くはなかった。この日は日曜日ということでサンデーブランチの限定メニューになっていて、まずはアペタイザーやサラダのセクションが全品18ドル。頼んでも頼まなくてもいいし、ここから数品とってランチとしてもオーケー。メインコースは、20ドル、 25ドル、 27ドルの3つのセクションに分かれている。
その下にお魚やお肉の今日の特別料理。これは30ドルから50ドルくらい。フィレミニヨンとか、ロブスターの足など。
私のタコは27ドルのセクションから。夫の卵料理は25ドル。アンチョビードレッシングのグリーンサラダが18ドル。パンとオリーブオイルのセットが5ドル。カンパリソーダは我慢してお水のボトルをもらったので 飲み物はただ。ニューヨーク市の飲食税とチップを入れてかなりのお値段になった が味は良くて大満足のランチだった。
Via Carotaの住所は 51 Grove Street。
お会計の時に、カンパリに次いでみなさんが注文している様子のデザートに後ろ髪を引かれた。真っ赤にもられたラズベリーに真っ白のマスカルポーネクリームがたっぷりのっている。が、デザートはここで、とあらかじめ決めていたお店があったので、ラズベリーがめに入らぬよう逃げるように?立ち去った。
次に向かった先は
Barachou バラシュウ
というお店。その名の通りシュークリームの専門店。
席に座るとお隣のテーブルの下に 白いでっかい犬が寝そべっていた。外のテラスに犬連れで来ている人はよく見るが、そうか、マンハッタンではお店によってはわんこも店に入れるんだにゃ、ヨーロッパみたいでかっこいい。
小さく可愛いいろんな味のシュークリームがガラスケースに綺麗に並べてあり、私はシンプルな白いクリームのシュークリームにした。食べてるとパーティーに持って行くから、と 90個買って行ったおばちゃんがいて、大きなバーニーズマウンテンドッグと一緒にガマン強く並んでいたお姉さんは、ラズベリー 味がなくなっちゃった(´;ω;`)とあきらめて帰って行ってしまった。そのバーニーズと白わんこの間に一瞬緊張が走ったが、そこは流石に洗練されたマンハッタン犬たち。何事もなくドアは閉まった。
Photo: New York Times
奥のベーカリーから大きなアルミのベーキングシートに乗った可愛らしいシュークリームが次々に出てくる。抱えて出てくる人はグレーの瞳で金髪の とても小柄なきれいな若い人。大学生に見える。でも彼女、フランスのベーカリーで訓練を積んでこのニューヨークの一等地でシュークリーム専門店を開いた凄腕のペストリー シェフらしい。
この店は小さくてあまり 観光ガイドに乗ったりしていないかもしれないが、場所もよく、是非 訪れて欲しい可愛らしい店だった。住所は 15 8th Ave。ブリーカー・ストリートから徒歩約8分。
バラシュウを出てブリーカー・ストリート付近に戻ってくると青い日よけに赤い窓枠の目立つレストラン。満席で、外で待っている人もいるし斜向かいの角には人だかりがあり、静かなウェストビレッジにはちょっとそぐわない雰囲気。携帯でさかんに写真を撮っている。
なるほど、これがあの、日本でもヒットしたドラマ「フレンズ」のアパートだ。階下のこのレストランは
The Little Owl 小さなフクロウ
と看板が出ていた。ちなみに住所は 90 Bedford Street。Bedford ベドフォードストリートと Grove グローブストリートの角っこだ。
ブリーカー・ストリートには これも日本でもよく知られている
Magnolia Bakery マグノリア・ベーカリー
がある。これは ドラマ「Sex and The City」のキャリーのお気に入りのカップケーキ屋さんということで有名になったお店だが、やはりここにも観光客らしい人が集まっていた。マグノリア・ベーカリーから1ブロック離れたところにキャリーの住んでいたブラウンストーンと呼ばれる茶色い地のレンガでできたクラシックなアパートがあり、その前の階段にキャリーになりきってポーズを取り写真を撮る女性が途絶えず、微笑ましい。
ジモピーらしくない人を見かけるのはじつにこの2箇所だけで、あとはまだまだ地元感のあるウェストビレッジ。ソーホーのようにどんどん変わっていくのも時間の問題なのかもしれないが、なんとかその流れをできるだけせき止めておきたいものだ。
特筆すべきは、カフェの他にウェストビレッジに目立つお店は
Dispensary ディスペンサリー
マリファナ専門店。ウェストビレッジ全体がなんとも癖のあるマリファナの香りで包まれている....と言っても誇張ではないかもしれない。誰かとすれ違ってふっ、お店に入ってふっ、と結局ずっとその匂いを嗅いでいるので二次喫煙のせいもありテンションが上っていたのか???高級チョコを迷わず購入したのかもそのせいか。
ちなみにニューヨーク州ではマリファナは完全に合法である。
その日の締めはというと「ニューヨークらしいピザをたべたい」夫のたっての希望で、3年連続マンハッタンで一番おいしいピザ屋に選ばれました!と大きく看板の出ているBleecker Street Pizzaへ。高級店ではなく、並んで買って、テーブルがあれば店内で食べれるが、なければ外に出してある庭用の椅子やらその辺の街路樹に腰掛けて食べるカジュアルな店。
ワタシの顔よりも大きいピザ(ということはかなり大きい)を3切れとお水のボトルで17ドル。安い早いうまいと三拍子揃ったピザでお味もさすがの逸品。実はその斜向かいにある Pizzeria Joe ピッツェリア・ジョーというお店。外から見ても美味しそうだったのでそちらに行こうと思ったら長蛇の列だった。マンハッタンで一番美味しいはずのブリーカーストリートピザよりも全然長い。その秘密はなんだろう?次回敗者復活戦に望みたいと思う。
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