なんちゃってニューヨーク

普通の人のアメリカ生活


ウェストビレッジ探索

ここ1週間、数回にわたってユタ州に住むミセスワールドアメリカ代表のスーパーウーマン、「バレリーナ農場」経営者のハナ・ニールマンさんについて書かせていただいた。

先日の予告の通り、今日は『彼女に象徴されるアメリカの「伝統回帰傾向」と最近アメリカでは荒波に揉まれつつある女性の立場』というもんについて書いていたのだが、いろいろと「ちょっと、そこ物申す💢」と実は思ってたらしく、だんだんと書き方が過激になっていく気が…..。あかん!

「過激」はアラ還の禁忌用語。もう歳も歳なのだから、私たちは物事をうまく収める側に回るべき。斬新な意見や情熱で、ときには極端に走りながらも世の中を推し進めてくれる次の世代をサポートしつつうまくまとめるそーゆー役割の年代だと日頃から心得る。

第一ね、この、衰えてくる体力。過激な考えは健康によくない。落ち着いて公平に、相手には相手の事情も立場もあるということを踏まえとにかく独断的な物の考え方は慎むべき。血圧に悪い。

ということで、「バレリーナ農場」でかなりのぼせた頭を冷やすため、今日はニューヨーク、ローワーマンハッタンのウェストビレッジで楽しい一日を過ごしましたと言う息抜き投稿にしたいと思う。

ウェストビレッジに行ってきた

ローワーマンハッタンの West Village ウェストビレッジ、最寄り駅は地下鉄の4番6番またはL線かQ線の「14丁目駅」。降りてすぐに有名なHighline ハイライン空中庭園や世界的に有名なアメリカモダンアートの美術館ホイットニー美術館がある。

Meat Packing District ミートパッキング地区

と呼ばれるこの地区は「お肉をパッキングする」という名の通り20世紀の初頭には屠殺場や精肉工場が並んだアヤシイ地区であったが、今では庶民には逆立ちしても手が届かない不動産価格、めっちゃおしゃれな地区となっている。ちょっと歩くと1ブロック全部を占めるGoogleのニューヨーク本社がある。

そのGoogleに背中を向けてさらにローワー方面に向かって歩くとウェストビレッジと呼ばれるおしゃれな地区に突入していく。

ローワー・マンハッタンの変貌

ニューヨークの近郊に引っ越してきてもうかなりの年月が経つんだが、昔「ちょっと小洒落たところに遊びに行きたいワン」と思ったら、SOHO ソーホー地区の名前が上がった。「South of Houston ハウストン・ストリートの南側に位置する」と言う名の付いたこの地区は、1950年代頃から打ち捨てられた倉庫をスタジオに改装したアーティストたちがまず住み着き始め、そのうちギャラリーやレストラン、カフェの並ぶちょっと

Quirky  クォーキー 一捻りした、ちょっと変わった

雰囲気のあるアートな地区となった。私がソーホーを知り始めたときにはすでにかなりおしゃれな地区となっていて、チャイナタウンやリトルイタリー、トライベッカ地区などにも徒歩圏内、と地の利もよくいつも賑わっていて、ギャラリーや、その頃は珍しかった有機食品の専門店、チーズやキッチン用品の店、アート画材の小さな店、毛糸屋さんなどをちょこちょこと見て回るのが楽しかった。

チェーンではないコーヒーショップや昔ながらのイタリアンクッキーを売る店。歩いても座ってもおしゃれ気分に浸れるソーホーは大好きな地区だった。

観光客もたくさんおとずれるようになったからか、何時頃からか高級デパートに出店しているようなハイブランドのお店が出来始め、そこからの変化は早かった。小さなギャラリーや小洒落た店やカフェはどんどん消えて、今ではルイヴィトンを始めとする聞いたことあるなというブランド店が並ぶ。そこまで高級な店でなくても観光客うけをするような店が増えた。ユニクロ、GU、無印の大きな店もある。

私の好きだったBroadway Pan Handler ブロードウェイ・パンハンドラーというそれこそちょっと Quirky な小さなキッチン用品のお店は、店舗家賃の上昇をまかないきれずやむなく閉店、そのことはニューヨーク・タイムズで大きな記事となったほど。今はヨージ・ヤマモトのショールームとなっている。そういやケンゾーもイッセイミヤケもSOHOにお店が出ているんだが、日本でもまだ(と言っては失礼か)人気あるんだろうか。疎くてすまぬ。

映画 You’ve Got Mail とジェントリフィケーション

これが主人公キャサリン・ケリーの小さな本屋さん(写真;IMBd)

メグライアンとトムハンクスの名作、 You’ve Got Mail をご覧になられただろうか。メグ・ライアンがお母さんから引き継いだ小さな本屋さん、その名も

The Shop Around the Corner  ザショップ・アラウンド・ザコーナー

「角を曲がったとこにあるお店」はトムハンクスが経営する大手書店の新規開店で経営難に陥りやむなく閉店に追い込まれるという話。あの現象を

Gentrification ジェントリフィケーション 地域の高級地化

という。資本の投入による高級地化が広がっていき、もとからの住民やお店を営んでいた人は次第に円の外側へと引っ越していかざるを得なくなるという現象。これがマンハッタン、ブルックリン、クイーンズとニューヨークの各地に置きていて、しばらくぶりに訪れるとあまりの変貌にびっくり、ということがよくある。

えーと、だからあ、何がいいたかったかと言うとね、ソーホーは変わっちゃってつまんないからウェストビレッジに行ったの、とそういうことよ。

あはは、昨日の探索のお話を書こうと思ってたのに、こんな展開になっちゃった。今日のブログは前フリ、ということで明日のブログで肝心のおしゃれ地区ウェストビレッジ探検のご報告を写真入りでお届けします!!



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About Me

ニューヨークから40分南に下ったニュージャージー州から発信。だから「なんちゃって」ニューヨーク。マンハッタンのおしゃれな情報をお探しの方は他にたくさんブログがありますのでそちらをご参照くださいね。元・MBAの仕事人、在米約30年のアラ還。アメリカ人の夫とエンプティネスト元年を満喫中。わんこ3匹で毎日がわや、普通の人のアメリカ生活の記録です。

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