なんちゃってニューヨーク

普通の人のアメリカ生活


なんちゃってスリランカ・おくすり編

先週訪れた、ニューヨークはスタッテン・アイランド地区にあるリトル・スリランカ。

目的のティーバッグは手に入らなかったが、それより100倍は強力と思われる健康ハーブ各種を手に入れた。お店のにいちゃんに煮出し方も聞いてきて、それ以来、毎朝おやかん一杯分のハーブティを作って常温で飲んでいる。なんか、調子いいよ?

最近はかなり良くなったが、消化も排泄も問題なかった私が何故かお腹の調子を崩したのが今年の初め。うろたえた。そりゃあ単発の便秘や下痢は経験したことがあったけれど、日常的にこれ、なにか食べるともたれたり、ぎゅるぎゅるしたり、ゲップ連発。そういうことが続くとうろたえる。

他人のそんなことまで知りたくないよねー、というのを英語で

TMI ティー・エム・アイ

という。Too Much Information 情報過多の略だ(笑)私のお腹の話、TMIだったらごめんなさい。

食事の試行錯誤ののち、どうもナッツのアレルギーを起こしてしまったようだと気づいて排除してから徐々に改善しているけれど、消化に以前のような勢いがなくなった気がしてガックリ来ている。

こういう症状には西洋のお薬は効かないし、効いたとしても応急処置で終わるので、わたしゃ何が何でも東洋医学で対応だ。

かゆみ止めにはペパーミントだ、傷にはカレンデュラだ、と普通の薬局の薬を塗ってもらえない息子はそういう私の生活態度を

Yoga Solution ヨガ・ソリューション

なんでもヨガ系の(アヤシイ)療法で解決しようとする、とからかった。でも私の信条は揺らがぬ。

アーユルヴェーダでは、消化吸収そして要らないものの排出というのが大事な柱だから、消化を助けてエネルギーを出すお腹の中の『火』というのをとても大切に考える。アグニ、と呼ばれる。

私はどうにもそれがちょろ火になってしまって燃え盛ってくれてないというイメージが湧いてしようがない。

で、今回の薬草ティー。前回のブログで書いた通り、味がクセになって飲み続けていたイラムス茶は直接効果は感じなかった。それはスリランカのにいちゃんが言ったように『ただのティーバッグ』だったからなのか、イラムス自体が私にはあまり効かなかったのかその辺は分からない。

しょうが湯を飲むとカッカとする感じ、あれがお腹の中で起きると消化の火が燃え盛っている感じ、といおうか。

お腹の調子を整える、という触れ込みで買ってきたラナワラもベリマルも、飲んだところではイラムスと同じ、ほんのり草の香りで苦味もなければ生姜のような刺激もない。

刺激もなければ、飲んですぐトイレに行きたくなるというわけでもないんだけど、整う感じがする。消化がちゃんとできているかんじで健康的に規則正しくお腹が空いてくれる。

ラナワラとベリマルについては前回の投稿をご参照のほど 👇

調子が悪かったときは、妙に甘いもの、特にいつもチョコレートが食べたくて、冷蔵庫の野菜の陰にそっと

Stash スタッシュ (隠してあるものという意味)

を常備。息子に見つかるとあっという間に食べられちゃうのでアイツ用にはもうちょっとお手頃のものを買い与え、自分用は大人向けのやつ。

でも不思議、交互にこの2つのお茶を飲み始めてからあまり間食をしたくなくなったし、甘いものほしいいい(^o^;)というのが全くない。私としては画期的だ。

もちろんお通じもグーだし、腹部膨満感というのが全くない。食事は揚げ物や脂っこいものには食指が動かなくなった。

他に変えたことはないので、お茶のおかげと私は確信している。どっちが効いてるのかな。1種類づつ試せばよかったな。

こちらはベリマル。

こちらはラナワラ。

2リットルのお水にこのくらい入れて20分、やかんの蓋はしないでぐらぐらさせる。苦味も全くない、草とほんのり土の香りがするお茶で、実は味は2つとも殆ど同じ。煮出したあとの色も。目隠しで飲まされたらどっちがどっちかわからないと思う。

イラムスは、土の香りはしなくて青っぽいスッキリした味だった。

さて、お店でにいちゃんに勧められてもう一袋買ってきた薬草がこちら『ダサ・パングワ』。

なんと、インフルエンザ、重い頭痛、高熱、そしてコロナ(!)に効くという。効き目がすごいから「病気の時しか飲んじゃダメだよ」と念を押された。

袋の外から見て私が判別できるものは、コリアンダー(香草)の種と黒胡椒だけだ。

他には、生姜、ダイヤモンド・フラワー(コーヒーと同じ植物科だって)、ターキーベリー(苦ナス)、ナス、ウコン、カルカタリン(生姜科)、甘草、マラバール・ナッツと書いてある。

飲み方には『8カップの水に入れて、半量になるまでに詰めて少しずつ飲む』と書いてある。

コロナのときには品薄でほとんど手に入らなかったんだって。どこの家にもおいてあって、昔から伝わる調合の割合が家によってすこしずづちがったりするらしい。

アーユルヴェーダの病院で使われる伝統的なレシピは以下の通りということだ👇

Sweet Flag ショウブの仲間

Cedrus deodara ヒマラヤスギ

Coriandrum sativam コリアンダー(やっぱり!)

Clerondendron serratum バランギ(小さな紫の花がつく灌木)

Fumariya parviflora インドフマリア(小さな白い花がつくハーブ)

Munronia pumila ニーム(インドセンダン)

Myrica esculenta ヤマモモ

Chlorocyperus salaamensis スゲ

Terminaliya chebuala ミロバランノキ

Zingiber officinale 椒(ハジカミ)、生姜

以上。知らない植物が多いが、上のどの植物のウィキにも『インド、マレーシア、スリランカ原生』『薬草』『解毒』『解熱』『抵抗力を上げる』『抗・炎症』のキーワードが入っていた。

ヤマモモは、自然の便秘薬、とも書かれていて、そう言えばこちらでもヤマモモの仲間であるプラムを食べすぎるとお腹を壊す、と一般に言われている。

これだけのものを「ええエイッ!」と太っ腹に全て詰め込んでお湯が半量になるまで煮詰めるのだからそりゃーすごいに違いない。にいちゃんによると私が買った袋はほんとにコロナにも効くらしいのだ。

ワクチンの予約寸前にコロナにかかって死ぬかと思った時にこれを飲みたかった。

と、ここまで書いたところで、スリランカに最近旅行に行ってきましたという方の文章の中の『とても男社会だなと感じました』という一文に目が止まった。

私はスリランカというとアーユルヴェーダ、健康、薬草….と言ったキーワードばかりが頭に浮かんで、国の政治や文化や人々の暮らしについて考えたことはなかった、ということに気がついた…..。

超・男社会であるらしいこと、そして2020年に観光収入の激減と腐敗政治家たちの悪政が原因で、スリランカが国庫破綻したことなど全く知らなかった。国内の物価は上がり続け、貧困がさらに増え続けているらしい。

このダサ・パングワの袋のうらには3つの言葉で説明が書き添えられている。一番上がシンハラ語、二番目がタミル語。ほんの15年くらい前まで激しい内戦を繰り返してきた仏教徒のシンハラ人と、ヒンズー教の少数民族であるタミル人の2つの異なる言語だ。

そして一番下が英語。内戦終了時に2つの異なる言葉を繋ぐ橋として英語も公用語の一つと決められ、なんでもこれらの3つの言語での表記が義務付けられているそうなのだ。

そんな状況に注意を払ったとこはなかった。

アーユルヴェーダではない角度から見るという基本的なことをしていないと今朝になって気づいた。他の国についてもイメージが先行したり、聞きかじりの情報だけで同じことをしているかもしれない。生まれ育った日本だって、おとなになってからの外国暮らしで認識が歪んでいるようなことだってきっとあるに違いない…..

なーんて、薬草からいろんなことを考えさせてもらった。これもお腹が多少スッキリして頭もスッキリしてきたからかも?

いずれにしてもスリランカ、私にとってはとっても魅力的な島国だ。国庫破綻の助けに少しでもなるよう今のうちからお金をためて、来訪の暁にはスーツケースいっぱいにいろんな薬草を買い込み思い切って外貨と落として来たいものだと思った。




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ニューヨークから40分南に下ったニュージャージー州から発信。だから「なんちゃって」ニューヨーク。マンハッタンのおしゃれな情報をお探しの方は他にたくさんブログがありますのでそちらをご参照くださいね。元・MBAの仕事人、在米約30年のアラ還。アメリカ人の夫とエンプティネスト元年を満喫中。わんこ3匹で毎日がわや、普通の人のアメリカ生活の記録です。

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