なぜにずっとエスニック料理について考えているかというと、タイに住んでいたことのある友人がお昼にタイの甘じょっぱい焼きそば、パッタイを食べたよーと写真入りで教えてくれたから。もうそれ以来、わたしの頭はパッタイでイッパイ(ジョークね)。
前回の投稿で、アメリカの Asian Food アジア料理事情について触れたが、その中でもひときわ人気のアメリカのタイ料理。
車で10分くらいのところに Proud Thai という美味しいタイ料理のお店がある。その名の通り、タイの美味しいお料理を出すことを、とても
Proud 誇りに思っている
という感じのタイ人のご主人と奥さんの小さな店。ときどき奥さんの友達、という感じのおばちゃんもお手伝いに来ていてタイ語でわいわいしゃべりながら楽しそうに仕事をしている。
そこのパッタイも美味しいが
Drunken Noodle 酔っ払い麺
という超・幅広の麺も激旨。どうして「酔っ払い麺」なのかな、とメニューを見るたびに疑問に思っていたくせに、ツメが甘い私は調べていなかった。
和食によくお酒が使われるように、炒めるときにきっとタイのお酒が使われているのだろう、とぼんやり思っていたがどうもそうではないらしい。辛ーい辛ーいこの麺を食べてると、タイのさっぱりビールをじゃんじゃん飲んじゃうから、という説が有力らしい。
ちなみにタイ語の名前はパット・キー・マオというこの麺、タイ語のできる、かの友人によると「パット」は炒める、「マオ」が酔っ払いという意味だそうだ。「キー」も説明してくれたけド、忘れた…..。
また脳のシワが増えたぞ。この知識は脳みその中の「アジア飯」の引き出しにしまう。
さて、Proud Thai に行く前からパッタイかキーマオ、どっちにするかさんざん迷う。今回は「シュリンプ・パッタイ」にしようと決意…..
したんだけど、昨日は出先でもう晩御飯の時間になってしまい、あ、そう言えばこの近くにもタイ料理があったね、という事で違う店に行くことに。
Origin オリジン
という名のこの店は、以前行ってとっても美味しかった記憶がある。….なのに土曜の晩ごはん時にも関わらず、レストランはガランとしてる。ふむ。
真鯛か?というくらいでかい金魚が水槽の中でゆらゆら泳いでいる。窓の下には仏様がちんまりと外を向いて座っており、コロナの時はこの仏様がマスクをしていたのは笑えた。
さて、シュリンプ・パッタイがやってきた。
(もやしはどこや💢)
え、美味しくない….(T_T) まず、麺が細すぎてコシがない上にソースが多すぎて、その上、激・甘。エビの大きさもProud Thaiの半分くらいだ。どっちゃり乗ってくるはずのもやしがない、香草も少ない💢
せめてアメリカの店らしく量だけでも多ければ、半分は
Doggy Bag ドギー・バッグ、食べきれなかった分を持ち帰る入れ物
(大体はバッグ(袋)じゃなくてこういうのに入れてくれる)
に入れて帰り、お腹を空かした息子の真夜中食にもできるが、ふん、なんだか、量も多くない。
だからレストラン、すいてるんだ..?以前はいつも混んでた。シェフが変わったのか?経営者が変わったのか?美味しくなくなっちゃったんだな。私も多分、もう行かないな。
タイ料理はアメリカ人も大好きだから、このあたりだけでかなりの数ある。競争も熾烈(なはず)。
我が家から一番近かった
Thai Passion タイ・パッション、「タイの情熱」(!)
というとこはコロナの途中で息切れ、閉店してしまった。大きなお腹でニコニコとお給仕をしてくれてた可愛らしいタイ人のお姉さん、ちゃんとその後仕事は見つかっただろうか。
一番以前からあって、昔は通勤ルートだったのでよく寄った
Thai Thai Cuisine タイタイ・キュイジーヌ
ここは、大きなお魚を丸ごと焼いた立派な一皿が自慢のようで、親族の集まりといった感じのテーブルには必ずその一品がのっている。コロナ後、久しぶりに日本人のお友達と行ってみたらここも以前より味が落ちてるねー、と二人して同じ感想を持った。
私のヨガの先生が、一番美味しくてここが好き、と言ってるのは
Summit Thai サミット・タイ
先生はヴィーガンなんだけど、旦那さんが美味しいもの好きでレストラン情報に詳しい。Thai Thai Cuisine にいたシェフが引き抜かれてサミット・タイにうつったので、今はサミットが一番ごひいきなのだそうだ。
ニュージャージーのタイ・コミュニティにもいろんなドラマがあるんだな。
確かにここのパッタイはなかなかイケる。ヨガのグループでご飯に行った時は先生もパッタイを頼んだんだけど、辛さが足りないといって唐辛子を別に持ってきてもらっていた。
直径5センチくらいの小さな薬味皿に一味唐辛子をこんもりのせて持ってきてくれたものから、指でパラパラとつまんでかけるのかと思ったら先生は、いきなりそのお皿の上の唐辛子を全量、ドバッとパッタイの上にぶちまけた!
わいわいおしゃべりが進む中、そんなことに気付いたのは多分私だけ。ギョギョギョッとしたが黙ってことの成り行きを横目で見守った。先生は真っ赤な唐辛子の小山をちょっちょっと崩しながらお箸で混ぜ混ぜすると、パッタイの麺を口に入れた。
もしかして先生は、唐辛子の辛さを甘くみているのか?ドキドキ。
「あら、ちょっと辛すぎたわねー」
と言いながら、どんどん食べる。お皿の上の一味唐辛子は、S&Bの一味唐辛子ひと瓶の量くらいは軽くあったのだ。食べ続けるうちに先生は、「うん、辛いわ」頰に赤みが差してきたけど、程なく完食した。
和やかなグループランチの川底に、実はこんな事件が静かに流れていた….。
いつもゆったりとヨガの講話をしてくれる彼女の別の一面を見た気がした。実はメラメラと燃える女かもしれない。辛くて酔っ払うほどビールを飲むはずのパット・キー・マオでさえ「マイルドでお願いします」と頼むビビリの私とは格が違う。
同じヨガのグループの友達は、タイ料理を習ったら驚くくらいお砂糖を使うんだよ、と言っていた。以前アメリカ人の友達にちょこっと日本の親子丼やてりやきなど、簡単なものを教えてあげたら「へー、日本食って意外とお砂糖多いね!」
そういやそうだな。考えてみたらハンバーガーもピザも目に見えてお砂糖は使わない。ベトナムも、韓国の焼肉も甘いよね。なにか歴史的な背景があるのかな、と気になってきた。
アジアは比較的温かいからお砂糖が昔から手に入りやすかったから?とかね。
Proud Thai と並んで我が家ご用達のアジア飯に
Saigon Pho サイゴン・フォー
というベトナム料理の店がある。ここはやり手のおじいちゃんがテキパキと経営していて、1度行くと顔と座ったテーブルを覚えていて「今日もここに座りましょうか」と案内してくれる!
電話で注文すると「いつものですか?」
コロナのときにはいち早くテイクアウトの窓を特設したり、レストランで出す焼肉のタレや、すでに漬けてある生肉の販売を開始。レストランが開店しても良いと許可が出た時点で、すでに内部が模様替えしてアクリル板がちゃんと立ててあった。
そうそう、この辺はレストランはだいたい月曜日がお休みなんだけれど、ここだけは火曜日がお休み。他の店がお休みの分ここにお昼に来る人で月曜はとっても混む。
これこそ凄腕。サービスもテイクアウトも、今まで不満や不便に思ったことは一度もない。
美味しくなかった土曜日のパッタイ。今日のお昼はリベンジマッチで、 手がとどくくらい近いところにあるキッチンからあつあつで出てくるProud Thai のパッタイをふうふう言いながら食べてこよう…..
と思ってたんだけど、今書いてたらベトナムのラーメン、フォーもいいなと思い始めた。どうしようかな…..困った。
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