なんちゃってニューヨーク

普通の人のアメリカ生活


溺愛ダイアリー・次男(犬)編

(ある読者さんから、覚えたらいいかも、覚えやすいかも、っていう英単語も併記してあるといいなーとリクエストいただきましたので、今日のブログ、初試みでいくつか英単語も一緒にいれてみました。読みにくいかな?アドバイスやリクエストのコメントいただけると嬉しいです)

昨年、保護団体を通じてやってきた我が家の次男(犬)はそろそろ1歳半、人間でいうと高校生くらい。まだまだ無邪気だ。以前も書いたがこの子の元・飼い主さんは Manhattan マンハッタンの「ねこ」の獣医さんで、アッパー・イーストサイドでねこ専門の動物病院を経営している。家では2匹のねこと暮らし昼間は次男も一緒に病院に出勤していたらしいので、いまだに次男は自分がねこなのか犬なのかわかっていないようなところがある。

まあ、とんでもないエネルギーの持ち主で、Veterinarian 獣医さんという動物に慣れた人が「この子はアパート飼いは無理だし気の毒」と判断、郊外の愛護団体に保護を申し入れ、その縁で戸建ての我が家にやって来た。

私は保護犬の一時預かりの Volunteer ボランティアをやっていて、この子も次の飼い主さんが見つかるまでの滞在のはずだった。あまりのやんちゃぶりに、相当犬に慣れている飼い主でないと「たらいまわし」になってしまう可能性が高いと思ったのと、とんでもないワンコのくせに妙に Charming チャーミング。そして2年前、コロナで病院に入れず一人で逝かせてしまった愛犬とまったく同じアプリコット色…。

ふらふらとうちで譲渡してもらうことに決めてしまった。

こういうのを

Foster Fail フォスター・フェイル、一時預かりの失敗例

「あずかるだけのはずだったのに手放すことに失敗した」と言う意味だ。ま、はっきり言って勤めていた団体ではのかなりの数が失敗で終わっていた。こんな言葉ができちゃうくらいなんだからね。一緒に住むとね、情が移っちゃうんですよ。

たくさんの保護犬が暗い過去を持つのに対し、大人のねこ相手に好き勝手やっていたらしい次男は、全く屈託がない。うちの長男と長女と暮らすうち、だんだん犬らしさも身につけたけれどいまだにFurniture 家具に飛び乗る、前足で顔をかく、後ろ足で立ってオモチャにじゃれつくなどどうみてもねことしか思えない時もある。

(犬小屋は入るものではなく、上にのるもの)

この暑さで長男と長女は Watermelon スイカを切る気配がするとキッチンまで瞬間移動、気がつくと背後で尻尾をぶんぶん振っている。てっきり次男のねこ犬も喜んで食べるかと思ったら、口に入れて怪訝な顔をしたあと「なにこれ」という感じでペッと吐き出した。すかさずおこぼれに預かる長女。フルーツ一般は食べない次男。ねこもほとんどフルーツを食べないと聞くがそのせいか?

このあたりに住む犬たちの3大天敵は、Squirrels リス、Bunnies ウサギ、Chipmunks シマリスだ。アーカンソーの田舎で野良をやっていた長女は普段は優しいいい子なのにリスを見るといきなりスケ番スイッチが入り「どりゃー!殺したるわ!」とすごい形相でドタドタと追いかける。

次男は子犬時代に都会でそれらの天敵に遭遇しなかったらしく、とにかく鳥。この世のすべての鳥が彼の天敵だ。High Rise 高層アパートの窓から、先住のねこたちと飛ぶ鳥をひがな眺めては「いつかは捕まえて食べてやる」と思っていたに違いない。

鳥はいつでもどこでも飛んでいるので不便極まりない。散歩に行くと3歩進んでは鳥を見てコーフンして Leash 引き綱をぎゃんぎゃん引っ張る次男のしつけをし、いい子にしたらお菓子をあげてまた歩き出す、また3歩で繰り返し、でとっても疲労する。

鳥が一羽もいない世界が彼の Utopia ユートピアだ。

昔はセラピー犬として活躍した長男はこの三月で12歳になった。ここ2年くらい徐々にリューマチが出て来て、錠剤を飲ませているのでだましだましやっているが、かなりいろんなことがトロくなってきた。

(長男の上に座る次男)

耳も遠くて、庭遊びが終わってみんな中に入っているのに気がつかなかったりする。そうすると、次男は私のところにやってきて「にいちゃん忘れたよ」と知らせにくる。ドアを開けると飛び出して行って、にいちゃんの周りをぴょんぴょん飛びながら一緒に戻ってくる。

その途中で長男がよろよろとおしっこしたりしてると横に立って心配そうに待ってあげている。長男がソファから飛び降りられなくて困っていると、下をうろうろし、私の方を見てまたにいちゃんを見て、どうにかして助けてあげられないか考えている。

3匹いると、犬でも生まれ順の性格が出てくるのには笑ってしまう。まんなかの、優しい長女に対してはやりたい放題の次男。お兄ちゃんは大好きだけどちょっと怖い。

長男がナデナデしてもらっていると我慢して順番を待つが、長女が可愛がってもらっていると、「ねえちゃんじゃなくてオレさま」と体をねじ込んでくる。無視すると長女の後ろに回り、後ろ足をくわえて後ろに下がれと引っ張ろうとする。Poodle プードルの長い耳の下の方を噛んで引っ張ろうとする。長女は「Grrrr うー」「Grrrr うー」というけど「怖くないもんねー」とガン無視。

3人兄妹の末っ子で育った自分を見ているような気がする。まるで私と2つ上の姉の関係。

(長女がくわえるおもちゃを狙う次男)

上の二人はもうお昼寝タイムなのにカゴからおもちゃを咥えてきてはひっぱりっこしようよーと相手の口に押し込もうとする。無視されると他の Dog Toys おもちゃを取りに行き同じことを繰り返す。あの、おもちゃの種類が問題なんじゃなくてね、二人はもう眠いの。それがわからなくて次々に違うおもちゃを試す。

彼の背中全体が Solar Panel ソーラーパネルでできているみたいに、日が落ちたとたんに電池切れとなる。やっと彼のやんちゃな一日の終り。

こちらの片付けが済むまで眠そうな顔をしてついて回るけれど、私が腰を下ろしたとたんにペタリと横に来て寝そべり、私の膝の後ろのくぼみに頭を突っ込んで、「ふーーーむんん」と大きなため息を一つつく。次の瞬間には眠りに落ちている。しばらくしたらころりとお腹を見せて「犬の開き」となり、またしばらくしたら今度は両足で空をかいて、夢の中で思い切り鳥を追いかけている。

上の二人は、やっとこのうるさい次男に開放されホッとしてこれまた犬の開き2枚となる。長女はプードルの大きな茶色の目が入眠とともにひっくり返り、白眼をむいて歯の間からはピンクの舌をべろりんこ。長男は次男と同じ夢を見るタイプ、入眠から約10分後には「きゅっきゅつきゅっうーーー」と胸を上下させて吠えているのかないているのかわからない音を立てる。

夜間の Entertainment エンタテイメント。膝の後ろの次男を起こさないようできるだけ動かず、夢の国で遊んでいる3匹を眺めるのが私の毎晩の楽しみ。

ああ、溺愛。ちなみに私のインスタグラム、名前は

The Crazy Dog Lady 犬キチおばさん

である。



“溺愛ダイアリー・次男(犬)編”. への1件のコメント

  1. Kateiさん
    もう三兄弟のお話し面白い🤣人間の模様ならぬ、犬も模様ですね。
    関係性も面白いし、次男の猫ちゃん化も育ち方で変わるんですね。
    我が家も保護犬が来てから、賑やかになって、姉妹の関係性もちょっと人間の姉妹みたいな感じだなと思うこともあったので、結局、人間も動物だからかなとか思ったり、、、
    英語も入れてもらったら、そんな風に言うのかとかとっても勉強になります。

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About Me

ニューヨークから40分南に下ったニュージャージー州から発信。だから「なんちゃって」ニューヨーク。マンハッタンのおしゃれな情報をお探しの方は他にたくさんブログがありますのでそちらをご参照くださいね。元・MBAの仕事人、在米約30年のアラ還。アメリカ人の夫とエンプティネスト元年を満喫中。わんこ3匹で毎日がわや、普通の人のアメリカ生活の記録です。

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