ここ数日、原宿で落とした携帯が見事に手元に戻ってきて感激した!というお話を書かせていただいております。
後編の最後で、この話をFBにアップした夫のところに友人たちからたくさん寄せられたコメントのうちいくつかを紹介させていただいた。それを読んで、今度は逆に私がアメリカでの落とし物事情について思いを巡らせることに。
アメリカで物をなくしたら、私はまず戻ってこないと覚悟する。電車通勤のとき網棚に置いたジャケットは、発着駅両方の紛失係に問い合わせても届いていなかった。人のジャケットなんて、しかも落とし物だったものを着ても嫌だと思うんだけどネ、誰かが持って行ってしまったみたい。
大したジャケットじゃないんだよ?シャネルとかさ。そんなんだったら網棚に置かないし。
置き引きされたリュックが!
夫は以前、マンハッタンのグランドセントラル駅で電車を待つ間にラップトップの入ったリュックサックを置き引きされてしまった。数メートル離れたカウンターにナプキンか何かを取りに行った一瞬の間。振り返ったらもうリュックがなかった。
出てくるとは思い難かったので、会社にはその旨説明し新しいラップトップを支給してもらい、大したものは入っていなかったが私物は泣く泣く諦めた。
そんなことも忘れかけた頃、マンハッタンの警察から夫のところに連絡が入り、リュックのことで質問があるという。
なんとこのリュック、爆発物のダミーを入れられてマンハッタンのゴミ箱に置かれ『爆弾仕掛けたぞ』と脅迫電話をかけた輩がいたらしい。押収されたリュックには夫の名刺が入っていた….。
もちろん疑いはすぐに晴れたけれど、ま、こういう究極の事情がない限り紛失物の追跡は殆ど不可能と考える。
ちなみにリュックは『証拠物件』なので返却はしばらくできないと言われ、その後受け取りにも行かなかった。今もドラマのように証拠物件のジップロックに入れられてマンハッタンの何処かで眠っているはずだ。
実はリュックには、観光地のスピ系店でおみやげに買ってきた黒くて重みのある石、ヘマタイトのちっこいのがお守りとして入っていた。あの石もまだポケットの底に入ってるのかな…..。
私が拾った携帯は….
私自身は落とし物を拾ってあげたせいでちょっと、じゃないな、かなり嫌な気持ちになったことがある。
犬公園で拾った携帯は、せまい町でもあり待ち受けの写真から持ち主の見当がつき、彼女を知っている知人を通して私が預かっている旨伝えてもらった。うちに取りに来るというが時間が合わず、外出するのでその前に外の郵便ポストに隠しておきますね、ということにした。
そしたらその瞬間からすごい音で携帯からアラームが鳴り響く。うちの犬が怖がるくらいの大音量。止めようがなく、こんな大きな音で鳴り響いたらポストに隠すわけにも行かず、結局外出を遅らせて取りに来るのを待った。知人に、アラーム止めてほしいんだけど、というようなお願いもした覚えがある。
かなり経ってからラップトップを片手に取りに来た持ち主は、手元に携帯を受け取ってからアラームを止め、拾わずに公園においておいてもらったほうがアラーム頼りに取りに行けたからよほど良かったのよね、と言う。二度手間になったと。そして私はあなたを知らないわけだから、盗まれたりしたら困るからアラームは付けたままにしておいた、と。ありがとう、はなかった。マジよ。
たまらんでしょ?ときどきこういう『うそ〜〜〜〜!?』というアメリカ人に出会うことがあり、以前はかなり驚いたり傷ついたりもしたが、ま、異国人やしなとおもって
Let it go 忘れましょう
するしかない。だから自称お人好しの私でも、この体験があってからは携帯はすぐに責任をトランスファーできるお店や建物内でない限り手を出さない、拾わないかも、と思う。せちがらいぜ。
アメリカ盗品事情
コメントの一つに、拾ったらその足で売りに行くよね、というのがあったが、たしかにアメリカは盗品の買い取りがとっても簡単で、しかもお盛んらしい。
(やばっぽいこういうお店でも買い取りしてくれるケースが多々あるらしい…..)
市民の目には見えないところで大きな組織が水面下でモゾモゾとうごめいている。ebayやメルカリで『これがこんな値段で?』と思うものは盗品である可能性が。倒産品だとか偽物だとか他にも事情があるが、盗品や、盗んだクレジットカードナンバーで買ってきた品物などがかなりの率で混じっているのは間違いない。
いつもは良心ある市民であっても、一瞬魔が差してiphone 15のピカピカを拾ってそれを売りたいと思ったら。
公園の端っこや街角でさり気なく立っているそれ方面っぽい人。近づいて『ね、これ買う?』または『これどこで買ってくれるか知ってる?』と聞くだけで目処が立つ(らしい)。
まだまだ分析は続く…..
日本だったら、質屋?金券ショップ?どこで売るの?明らかに盗品とわかるもの、買ってくれるのかな。絶対にそういう地下組織はあるだろうけど、確かに一般人にはわかりにくいし、あまりにハードルが高すぎる行為だ(よね?)。
とぐるぐると書いていても友人たちから夫に向けられた『その違いはどこから来るのか』という質問の答えにはなっていない。
いつもはちっこくて短足の奥さんに虐待され続けている夫が結構良い考えを述べておったので、次のブログではそれをご紹介しつつ、私の分析をご披露?したいと思う。
読んでいただいてありがとうございます!
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