なんちゃってニューヨーク

普通の人のアメリカ生活


映画 Barbie 見てきたよ

日本より一足先に公開された映画 Barbie バービー を見てきた。バービー人形のバービー。マンハッタンで大きなド・ピンクのビルボードを見てから「キャーこれ見に行きたい!!!」とずっと思っていた。前評判も私の期待感もマックス。

広告費もそうとうかけられていて、ロンドンの町だってバービーのピンクで埋め尽くされているんだよ!と送ってくれた写真が上の London Eye ロンドン・アイ。あの有名な観覧車だ。ピンクになっとるわ(・_・;)

バービーに関することをググると、ピンク色の星が飛んで太文字はあのバービーのピンク色になる。背景も薄いピンク!とにかくすごいバービー・ブームだ。

洋服屋さんの GAP もコラボのバービー・シリーズを出したし、バービーに関係なくてもいろんなお店がピンク色の洋服や小物に溢れている。それぞれ趣味はあると思うけど、明るくて無害でこういうのを実はみんなが求めてた?という感がある。

Photo: courtesy by M Mall (https://www.malls-09.top/ProductDetail.aspx?iid=194853967&pr=58.88)

私は映画やドラマを見るときは前知識があまりない状態で見るのが好き。だから今回もネタバレ系のレビューは気をつけて読まないようにしてた。ストーリーも知らなかったし、もう見に行ったよ!という友達には「いやー〜〜ー何も言わないで〜〜〜ー」とお願いした(笑)

それでもあまりに話題なので新聞でもちょこっと記事が目に入っちゃったし、夫は色々と読んだらしくポロポロといらん事を口にする💢

先週の金曜に公開になり、コロナ後には珍しいチケット完売が続いた。数日待って、やっと一昨日行ってきた!

(注*以下、軽くネタバレです)

かわいい映画。主演のマーゴット・ロビー、ほんとに生身の人間なの!?!?こんなにスタイルいい人いるの!?!?!?というくらい美しくて、もうそれだけで見に行く価値あるよ。ケン役のライアン・ゴズリングも、これ、いくらなんでもグラフィック修正入れてるよね???というくらいの美しい筋肉。

ビジュアルの見どころとしては、最初の「バービー・パーティ」のダンスのシーン、後半のケンのダンスのシーン、そして、バービーのお洋服!!

いろんな可愛いお洋服が出てくるんだけど、私が好きだったのはピンクのシャネルスーツ。そして膝丈のバルーンスカートに短めのジャケット、おそろいのつばひろのお帽子、このセットはシルクっぽい光る素材のパステルカラーのチェックだった。

こんなのを着こなせるマーゴット・ロビーって。あんな体に生まれたら人生楽しいに違いない!

バービーがピンクのかわいい車を走らせてる場面では、さすがにあれを私が運転するわけにはいかないけれど、あのデザインのわんこのベッドがあったら絶対買うな、と思った。

車を運転しながらバービーが楽しそうに歌うのは Indigo Girls インディゴ・ガールズの「Closer To Fine 」。

インディゴ・ガールズはレズビアンの男っぽい女性シンガーの二人組、この曲は少し辛めの人生から希望を見出すという内容で、この底抜けに明るいバービーにはどうにも似合わないな?と思いながら聞いていたら、その意味が映画の中でだんだんとわかってくるようになる。

お話も泣けるの。ジェンダー論の映画だよ。ジェンダー論というとどうも「男 vs 女」となったり、LGBTQは差別されたりと、話が複雑で闘争的になりがち。それをいい感じで「みんな違ってみんないい」と明るくメッセージを送ってくれる。

自分も昔バービーで遊んだのよ、というお母さんとその娘の会話のシーンでは、実は私の隣りに座っていた20代くらいの女の子がほとんど嗚咽、という感じで泣き始めちゃった。

カレシ(旦那さん?)がヨシヨシして、彼女も一生懸命声を押さえようとしていて、もしかしてこの人は早くにお母さんを亡くしちゃったのかな、何かこのストーリーにまつわる思い出があるのかな、と考えさせられた(このカレシ、ずっとポップコーンをカリカリ・カリカリ・カリカリ・カリカリ・カリカリ・カリカリしてて、いい加減にその音やめんかい💢と思ってたんだけどね)

会場に来てる若い子たち、みんな何かしらバービー・ピンクのものを身に付けている。洋服、靴やバッグ、髪飾り。この映画を楽しみに待っていて、特別なお祭り気分で見に来てる、という感じがまたね、よかった。会場を盛り上げてくれたよ!

https://www.elle.com/fashion/shopping/g44578979/best-barbie-collaborations/

レアなコレクターアイテムとなったバービーとケンのお衣装が、ご丁寧に発売年と一緒に説明が入る。この毛皮のコート、映画で初めて知ったんだけど今チェックしたらメルカリで100ドルだ。レア物。

売れなかったらしいけど、一時は妊娠中のバービーっていうのもあったんだって。

わたしたちは「リカちゃん人形」だったけど、アメリカでバービーで遊んだことがない、または知らないっていう女の子(男の子も)はいない。

リカちゃん人形でこの映画が作られたとしたらどのくらいフィーバーになるかはちょっとわからないけど、バービーっていうのはアメリカ文化のなくてはならない大きな一部分。

わたしたちの世代の人たちが、いっけん派手でビジュアル的にはどう見ても若者向け?という感じのこの映画をそろって見たい!と言ったのは、バービーが自分たちの成長の一部分だったというノスタルジアがあるから。

(これがオリジナル・バービーだって)

By Original uploaded by Barbieologin at Wikimedia Commons

若い子たちは、話題だし楽しそう!と映画を見に行き、両方の世代が映画から同じメッセージを受け取り、でもその受け止め方は世代によって大きく違う。

小学校の高学年くらいの子供達に見て欲しいな。ジェンダーに対する価値観ができ始める頃。ステレオタイプが出来上がってしまう前にこういう楽しいジェンダーのメッセージを受け取って、これからの時代、男女も、男女の区別がない人も、男女を自分の意志で変えちゃった人も「みんな違ってみんないい」んだ、と世の中の人みんなが思えるようになるといい。

ジェンダーに対して保守的な人だって、この映画で決して引け目や反発を感じさせられるようなことはない。楽しく明るくストーリーを楽しむことができるから、それは心配しないでね。

夏休みのヒット封切りが複数あり、しかもチケットが取れにくいくらい、という状況はコロナ以降初めてらしい。せっかく元の波に乗り始めた劇場だけれど、今月始まった俳優たちのストライキで映画もドラマも制作はストップだ。残念だにゃ。

バービーについてはまだまだ書き足りぬ!でも長くなったから教はこの辺で。日本公開は8月11日だそうです。



コメントを残す

About Me

ニューヨークから40分南に下ったニュージャージー州から発信。だから「なんちゃって」ニューヨーク。マンハッタンのおしゃれな情報をお探しの方は他にたくさんブログがありますのでそちらをご参照くださいね。元・MBAの仕事人、在米約30年のアラ還。アメリカ人の夫とエンプティネスト元年を満喫中。わんこ3匹で毎日がわや、普通の人のアメリカ生活の記録です。

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ
にほんブログ村

category

monthly archives

Recent posts