ローワー・マンハッタン、ウェストビレッジでの楽しい一日について書き始めた昨日のブログ。なぜか映画 You’ve got mail の話なんかに飛んでしまった、今日は仕切り直し(笑)。
スタバが見当たらないウェストビレッジ
犬も歩けばスタバに当たるマンハッタンだが、昨日はウェストビレッジからソーホーまで相当広い範囲を歩き回って、たった一軒しか見当たらなかった。もちろんマクドナルドもないし、とにかくチェーンで展開している有名店はまったくない。その代わり、ウェストビレッジの中心と言われているBleecker Street ブリーカーストリートの2ブロックの間に雰囲気のある小さなカフェが少なく見積もっても10件はあったと思う。
その一つ一つにちゃんとお客さんが入っていて、暖かな日だったので前のテラスに出したテーブルで常連らしい人たちがくつろいでいる。ワシントンスクエア・パークも近いので、ニューヨーク大学の学生らしい若い人たちがヘッドフォンを付けてラップトップに向かったり、ひたすら友達とおしゃべりにふけっている。
こんなにカフェがあると、やはり他と差をつけないとお客さんは入らないよね。私のおすすめは Plantshed プラントシェド・カフェ。プラントは植物、シェドはお道具をしまったり苗を起こしたりする小屋のこと。その名の通り、内部はたくさんのプラントとかわいいお道具に溢れている。たまらん。私のツボにど直球だ。
https://www.plantshed.com/plantshed-cafe
でもね、いまサイトを見てみたらマンハッタンに数件ある一応チェーン店のようなのでこれもプチ・ジェントリフィケーションだったのか。(ジェントリフィケーションについては前回のブログをよんでね)。
ニュージャージーへ戻る長旅(笑)の前に入った2軒めは Do Not Feed Alligators 『ワニに餌を与えないでください』と言う名のカフェ。カフェと言えばクッキーやクロワッサン、スコーンなどがきれいにガラスケースに並んでいるのが普通だが、ここはクッキーとフルーツのタルトだけ。甘いものがほしい人はそこから選べ。周りを見るとみんな同じタルトがテーブルに乗ってる。強気だ。
https://donotfeedalligators.com
裏のドアからはビルとビルのはざまにぽっかり空いた空間に出ることができ、そこのテーブルと椅子で細くさしてくるお日さまと壁に取り付けられたほんわりヒーターの暖かみを楽しみながらコーヒーと(一種類しかない)タルトをいただくことができる。
その空間に座っていると『外の椅子空いてるかなあ』と様々な年齢、外見、肌の色、シングル、カップル、子供連れ、とお客さんがひっきりなしにガラスのドアを覗き込むので、自分はどっかり座ったままニューヨーカーのピープルウォッチが楽しめるという特典付き。ほんと、いろんなひとがいるわな、このマンハッタン。
長男は、先日この近所でオーバーイヤーヘッドホンを犬にくわえさせて運搬している男性を目撃したそうだ(笑)。なんでもありのニューヨーク、少しのことでは驚かないしそういうところ自分、ありのままでいられる。ホッとするね。
カフェとカフェの間に個人経営らしい小さな専門店がたくさん散りばめられている。本屋さん、お茶っ葉やさん。靴下やさんに自分で配合できる香りの店。定年後に趣味で出しました、というふうの年配の店主さんもいれば、鼻ピアスに入れ墨だらけの腕をのぞかせる若いお姉さんも。
お茶からお買い物シーンへと移行
Dandelion Chocolate ダンデライオン(たんぽぽ)チョコレートと言うお店を冷やかしてみる。あ、冷やかしじゃないか、買ったから。ニュージャージーとのあまりのおしゃれ度の差にテンションが上ってたというのもあって、ついお財布の紐が緩み太っ腹に56グラムで1500円という板チョコをご購入。
アフリカやら南アメリカやら異なる原産地のカカオを使った板チョコが壁にずらりと並んでいる。小指の爪くらいに砕いたサンプルが、茶道で使うような竹の小さな柄杓を添えられてうやうやしく展示してある。試食してみたら、カカオが70から80%とほとんどすべてのチョコの成分が同じでありながら、ほんとに味が違う!わお。
(Photo: NY TimeOut Magazine)
私のチョイスは、ベリーズのマヤマウンテン産2022年もの。原材料はカカオときび砂糖のみ。包み紙にはなんとチョコの制作者の名前がいちいち記載されている。私の買ったチョコの制作者トレバーさんが高温を用いて実現させたお味は、「まず強いフルーツの香り、続いて繊細なチョコの味が広がる。フレッシュストロベリー、はちみつ、そしてチーズケーキの味を連想させる」とのこと。まるでワイン(笑)。あ、そして包み紙はもちろん環境コンシャス、再生コットン紙よ。
ちっ、ウェブを見たら個人経営じゃなくてワンフランシスコ始め全米に数店舗ある一応チェーンだった。でも私の住むニュージャージーの近所でこういう店が成り立つかは???だ。やはり客層もそういうのに敏感なウェストビレッジが数少ない店舗展開に選ばれたんだということか。
さて、明日はこの続き、お昼ごはんとお買い物、そしてドラマや映画になったウェストビレッジの名所編!
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