なんちゃってニューヨーク

普通の人のアメリカ生活


なんちゃってスリランカ・お茶編

Source : https://nycmap360.com/nyc-boroughs-map

The City of New York ニューヨーク市は、

Manhattanマンハッタン

Brooklyn ブルックリン

Queens クイーンズ

Bronx ブロンクス

Staten Island スタッテン・アイランド

の、5つの Borough (または Boro) ボロ、地区に分かれている。

すっかりおしゃれになってしまったブルックリンの西に位置するスタッテン・アイランドは、ニュージャージーとはめちゃ近だが、逆にニューヨーク側とはスタッテン・アイランドとブルックリンの間に橋とトンネルが1本ずつ通っているだけ。

マンハッタンに行くには途中で自由の女神の右側を通るフェリーに乗ったりと、地の利が不便なこともあり、まだまだ移民が多かった時代の泥臭さを残す荒削りな街のまま取り残されている。

取り残されているって言い方もナンだわな。別におしゃれになるのばっかりが良いわけじゃない。スタッテン・アイランドは距離的、文化的にもニュージャージーに心情が似通っていて圧倒的にカソリックが多いし、そして何故か警察官や消防士さんが多く住んでいる。

かの911事件時にいの一番でマンハッタンに援助の警官と消防士を派遣し、灰燼や火炎を吸って亡くなった人やガンを発病した人も多い。

シシリーから持ってきたままのレシピで60年代から同じピザを焼く、という店が多かったり。そういう雰囲気わかってもらえるだろうか。

そのスタッテン・アイランドには1950年代から徐々にスリランカ移民が増え、現在は5000世帯も集まって

Little Sri Lanka リトル・スリランカ

と呼ばれる区域ができているのだ。「なんちゃって・スリランカ」だ!

前回の投稿で、ゆるアーユルヴェーダ生活の一環でスリランカのお茶もよく飲んでいる、と書いた。解毒作用や血液浄化の効果があると言われている

Iramusu Tea イラムス茶

である。イラムスというハーブの根っこをお茶にしたもの。浄化の他にお腹もスッキリすると聞いて飲み始めたのがきっかけ。お腹がすごくスッキリした!という自覚は今まで特にないんだけど、カフェインフリーで草っぽい味、強いて言えばミントのお茶からあのスースー感を全部取り除いたような味。

あまりのクセのなさがクセになるお味。日本でスリランカのお茶、と調べたらこれが一番に出てくる名前だと思う。

ずっとこの写真の Fadna ファドナという会社のものを飲んでいる。なんでも紅茶が普及する前は、このイラムス茶が『セイロン茶』と呼ばれていたそうで、スリランカでも代表的なお茶らしい。

実を言うと、上の息子が5年付き合った可愛らしいガールフレンドは、スタッテン・アイランドに住んでいた。このイラムス茶がなくなりかけると彼女にリトル・スリランカに寄ってもらって買ってきてもらっていたのだが…..別れてしまった。

イラムス茶は出てこないがこの息子の恋の顛末は以前こちらのブログで書きました (´;ω;`) 👇

最後のイラムス茶を飲みきってしまったけど、もう買ってきてくれるかわいいあの子はいなくなっちゃった。仕方がないからオンラインで買うか、と調べていたらこのFadnaから出ている他のお茶もね、なんか、すごいらしいよ?ということがわかってきた。

こちらはその名も Tummy タミー(お腹)ティー。さし絵も胃袋!消化不良から胸焼け、ゲップ、そして下痢や便秘ととにかくなんでもおなかに関する不快感に効来、なんと痩身効果も!アーユルヴェーダでよく使われるトリファラ(バナナの花)、イラムス、リコリス(甘草)、そしてバエルの木とアステラカンサというハーブが入っていると書いてある。5つもかい。

こちらは Beli Mal ベリマル茶。ベリという木の花のお茶。『Mal マル』は公用語の一つシンハラ語でお花という意味だそう。これも消化を助けると書いてあるほか疲労回復、血液浄化に役に立つそう。

Ranawara ラナワラ茶。血糖値の安定、体にこもった熱や毒素を出してくれ生気回復にも効く。

Fandaのウェブサイトを丹念に見て、もうこれはオンラインなんかじゃなく直接リトル・スリランカまで行って少なくとも上の4つをゲット、お店の人に聞いてみたら他にもものすごいお茶があるかも!と胸膨らませ、さる日曜日はるばるスタッテン・アイランドまで行ってきた。

はるばるっていうか、スタッテン・アイランドはマンハッタンよりかなり近くて、家から25分もかかんなかった。

地図で見たリトル・スリランカに行ってみる。スーパーマーケットは2軒、レストランの中で食料品を小売している店はもっとあるみたい。

Photo by: Noah Sheidlower for Untapped New York https://untappedcities.com/2020/02/21/7-places-to-discover-in-staten-islands-little-sri-lanka/

この2軒のスーパーのうち、どっちでお茶を買ってきてくれてたのかは聞いてなかったのでまず左手にある Lanka Grocery ランカ・グロッサリーという店に入ってみる。

ほおおおお。まず変わった野菜が目につく。こんなのとか。

さて、これは何でしょう?

正解は、バナナの花です。見たことなかった。これがお茶にもオイルにもクスリにも頻繁に使われる、かの有名なトリファラだ。へええ。

ゴーヤもあったし、バナナの花の後ろにはゴーヤのいとこ?みたいな瓜が見える。暑い国だからやはり暑気に効くらしいウリ系がおおいな。オクラ、ターメリック、生姜、にがそうなほうれん草っぽいものなど、暑い国っぽい顔揃え。

こちら、通路両側が全部スパイス。萌えーーーー♥

これは👇セイロン・シナモン。写真がまずくて申し訳ないが、太さが半端ない。私の指3本分くらいある!お値段はこれだけ入って5ドル、他のスパイスに比べたら高いけどそれでも安いな。

そしてゴーヤは大人気みたい。乾燥ゴーヤと、なんとゴーヤジュースを発見。美味しいのか?値段が高いので、きっと薬用なんだろうと推測する。

なかなかお茶の棚にたどり着けない….

やっと一番奥の飲み物コーナーに到着、見なれた緑の箱のイラムスを探す。ない。Fadnaのお茶は全然おいてないみたい。がっくん。聞いてみようかな〜〜ーと思ったけど、なんちゃってではあるけれどそこはやっぱりスリランカ。

ジモピーたちがわからない言葉で喋ってるとこに『エクスキューズミー』する勇気はなかったので、そっと2軒めのスーパーへ。

こちらはかなり小さめ。野菜、スパイス類の品揃えはほぼ同じ。そしてお茶の棚にはまたFadnaはなかった。

一体あの子はどこでお茶を買ってきてくれてたのか?

今度はお客さんもあまりいなかったので、勇気を出して「あの、お茶を探してるんですが」とにいちゃんに話しかける。

「お茶?」ホッ、英語できる。よかったー。

「はい、Fadnaのイラムス茶。」

「???」

ここで携帯の写真を見せた。

あーうち、Fadnaおいてないですよ。

ええええ。なんでそんなものほしいの?というようなことを聞かれたので、いつも飲んでるから、みたいな答えになってるような、なってないような。タミーティやベリマルの写真も見せて、こういうお茶がほしいんですと伝えると、

「お茶はさー、ただのお茶なんだよね。」

とにいちゃんが言う。今度はこっちが???だ。

あのね、お茶は、かるーく飲み物用に作ってあるだけだから、ほんとに体が良いもの飲みたいならこれさ、自分で煮出して飲んだら?

といってなんとベリマルが乾燥して袋にどっチャリ、と入っているものを渡してくれた。

ええええ!!!なぬ、なぬ、いきなりスリランカのハーブの棚だ!これがラナワラだよー、これがトリファラだよー、こっちはナンタラカンタラ….と次々に見せてくれて、お湯にちょこっと付けるだけで、箱に入って売ってるお茶なんかよりぜんぜんいいよ、と親切に教えてくれた。しかもお値段的にも比べ物にならんぜよ。

まあ、煮出すのが面倒、というのはあるけど朝ごはんを食べてる20分くらいの間に一日分をつくればいいか。昔、ティーバッグがなかった頃うちの母が毎日麦茶を作ってくれていたあの要領だ。

イラムスはない?と聞くと、ないネエ、あんまり飲まないし?という。へえ、万人が飲むと聞いてたけど、少なくともこの兄ちゃんの家族か地方ではイラムス茶はマイナーなようだ。

兄ちゃんのおすすめはやはり上にあるベリマルとラナワラ。ラナワラはとにかくお腹関係全部効くよ、飲み始めたらすぐに変化に気がつくよ、とのことだった。

ラナワラは茎や葉っぱ、根っこ部分のお茶と、マル(花)部分だけの2種類あった。にいちゃんがマルがいいんじゃない?というので、根拠はわからんけどそっちにしてみた。

飲み始めて、おおお、確かにこれ良いにゃ、と思った。何のことはない、後でわかったがラナワラとは『センナ』だったのでした(笑)

この日の戦利品の一部はこちら👇

上段左からから乾燥ラナワラ、バスマティ・ライス、乾燥ベリマル。下段左から『ダサ・パングワ』、カルダモン、白ごま油。

『ダサ・パングワ』とは?それは次回のブログで。さっそく煮出してみたハーブティについてもご報告しますね!!



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ニューヨークから40分南に下ったニュージャージー州から発信。だから「なんちゃって」ニューヨーク。マンハッタンのおしゃれな情報をお探しの方は他にたくさんブログがありますのでそちらをご参照くださいね。元・MBAの仕事人、在米約30年のアラ還。アメリカ人の夫とエンプティネスト元年を満喫中。わんこ3匹で毎日がわや、普通の人のアメリカ生活の記録です。

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