なんちゃってニューヨーク

普通の人のアメリカ生活


No “Sorry”

3週間前にお友達に誘われて、いま大流行中の

Pickle Ball  ピクルボール

の入門クラスをはじめました。ピクルボールは、テニスと卓球を混ぜて2で割ったような競技で、ボールは軽いプラスチックでできたテニスボール大のもの。全面に1 センチ位の大きさの穴がボコボコ開けられていて中は空洞なので、重さは数グラムです。

コートはテニスより小さく、ボールが軽くて怪我も少ないのでまず高齢者の間で広まって、今では全米にピクル旋風が吹き荒れるまでになりました。子供もたくさんやっていて、うちの息子も高校の体育の授業でピクルをやったと言っていました。

いまだに聞くたびに「病院」を連想してしまうのですが、コーチについて競技を習うクラスをこちらでは Clinic クリニックと呼びます。私が申し込んだのは、

Beginner Pickle Ball Clinic 4 Weeks 初心者向けクラス4週間コース

です。

中学で軟式テニスをして以来ラケットの形をしたものは遊びで卓球をしたときくらい。他に初級の人がいないから一緒にやってよおおと頼み込まれてやってみることにしました。大流行中なので彼女によるとやったことない人がまわりにあまりいないらしい(笑)

クリニックはコーチ1人に4人の生徒。私の友達は「ちょっとテニスやったことあるのよ」とだけ言ってたくせに実はかなりできるらしくて「なんであんたがクリニック!?」というくらい初回からガンガン打てる、サーブもビシバシ。ちょっとぉ、なんなの(●`ε´●)

後の二人も「パドルテニス」(これもテニスコートよりかなり小さいコートでやるスポーツ。こちらはボールが重くて硬いのです)やってます、ということなのでピクルだって全然できる。

騙された….全くの初心者は私だけで、クリニックのペースを落としてしまって申し訳ない(・_・;)

1週目は、何がなんだかわからんうちに1時間を終えました。他の3人が打てるので、最後にコーチが「じゃあ試合やってみましょう」。まじで?

「ピクルのルールと採点はテニスとは違っていて、ダブルスの場合はスコアが三桁になるのよ」。はあ、そうなんですか。

なぜに三桁?最後の数字は、サーブを打つ人の番号。ダブルスなので、プレーヤー1とプレーヤー2のどちらが打つのかをサーブの前に自分で大声で言ってから打つ。で、サーブの交代ごとにプレーヤー番号が変わるので「私はプレーヤー1だわ」って安心してると「今度はあなたがプレーヤー2なのよ」と言われる(・_・;)

サーブをする側はサーバーだけが後ろに下がるけれど、レシーブ側はふたりともうしろに下がる。サーブは一度バウンドさせてから打ち返す。一度打ち返したらレシーバー側は二人揃って kitchen キッチン と呼ばれるコートの前の部分ギリギリまで上がる。サーバー側のみポイントが入り、ポイントが入ったらサーブは反対側から打つ。

これは今日やっと3回目のクリニックが終わって覚えた(・_・;) 打てない上にこんなルールを説明されて更にキンチョーしてガンガン外す。

でも、コーチに一番注意されたのは玉の撃ち方でもコート内の動き方でもなかったのです。

玉を外してクリニックのペースを落としてしまうたびになんだか悪くて、つい「Sorry!」が出てしまう。一回目のクリニックで「No ”Sorry”、チーム競技ではソーリーは言わないのよ。」と言われました。

先週(クリニック2週目)には気をつけていてもやっぱり悲しき日本人、「Sorry!」が出てしまい、とうとうコーチが試合を止めて口のチャックを閉める仕草で「No “Sorry”。ソーリーは言わないのよ。」目が怖い。

肝に銘じて、今日は一度もソーリーは出なかった!見ていると、上手な相手方も時々外したり、、サーブがとんでもないとこに行ったりしてる。でも誰もソーリー!なんて言ってないし私もソーリーって言えよ!なんて思わない。誰も私の失敗に「ちっ」なんて思ってないのにそういえばなんで恐縮して謝っていたんだ?

そっかそっかそうなんだな。ピクルはこれからもどんどん練習しないとうまくなれないし、1時間「しえーーっ」と思ってばかりのクリニックだけど、在米30年にして初めて「恐縮しない自分」を学習したぞ!!

クリニックが来週終わってもピクルは続けたいなと思います。コートを予約したり、この私のレベルに付き合ってくれる人を見つけるのはちょい手間かかるけど、まずは夫と下の息子をリクルートしてみよう。3人の中では私が一番うまいに決まってる(笑)。「No “Sorry”よ!」って教えてあげることもできるな。

ピクルは Entry Barrier (参入障壁)がめちゃ低い。これが人気の理由かもしれません。クリニックの参加費は別として、基本的にこのスポーツは「パドル」(ラケットではなくパドルと呼ぶのです)が必要なだけです。ボールもそのへんに転がってるのを拾ってくるか(笑)パドルを買えば付いてくる。

アマゾンで下は10ドルくらいからありましたが、友達と私はパドルが二つとボールが4つ、持ち歩き用のバッグのセット70ドルをそれぞれ買いました。パドル一枚が30ドルくらいの感じかな。

コーチが、続けるならテニスシューズのほうが膝に安心、というので40ドルでニューバランスのテニスシューズは買いました(アラ還ですから)。それだけ。ほかにはお衣装もなにもなし。私はTシャツにヨガパンで参加しました。コート代もクリニックメンバーはただです。

自分の人生に新しいレパートリーが加わって、なんだかね、とっても嬉しいアラ還なのでした。ちゃんちゃん!



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ニューヨークから40分南に下ったニュージャージー州から発信。だから「なんちゃって」ニューヨーク。マンハッタンのおしゃれな情報をお探しの方は他にたくさんブログがありますのでそちらをご参照くださいね。元・MBAの仕事人、在米約30年のアラ還。アメリカ人の夫とエンプティネスト元年を満喫中。わんこ3匹で毎日がわや、普通の人のアメリカ生活の記録です。

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