マンハッタン行きの直通電車が開通し、ウォールストリートからの通勤族がたくさん引っ越してくるようになってからすっかり高級住宅街化したわが町。コロナの影響でマンハッタンを脱出する人がますます増え、不動産会社のインスタによると、最近わが町がニューヨーカーが引っ越したい郊外の町第一位に輝いたらしい。
おかげさまで家の値段は上がってくれたが売らない限りは恩恵に預かれない。家のメンテや庭木の世話代、固定資産税や生活費も周りのお金持ちに合わせて上がっていくのでかえって「フム」と思うことが多い。
年配家族は今がチャンスと家を売りに出し、古めの家はどんなにチャーミングな家でも取り壊されて新築の豪邸が建っていく。なんだかなあと思うが、ま、おばちゃんの意見など誰も聞いてくれないからせめて取り壊された家についていた可愛らしいレトロな棚を貰えないかしらんと思ったりしている。
我が家のお向かいも、たった4人の家族でこんなに大きい家がなんで必要なんだえ?と思うくらい立派な家だ。うちの左隣は、取り壊しはしなかったが大掛かりな増築で以前の2倍位の大きさになった。
そんな中、庭だけはだだっ広い、ちっこい家のちっこいアジア系のおばちゃんが、UVハットをかぶって自分で地面を耕す姿は相当奇異なもんに違いない。庭をキレイにしたいひとは自分じゃなくて誰か雇ってやってもらってるもんね。
でもね、いいの。もうアラ還だから。好きなことをとことん追求させてもらいます。ということで、今日も快調、我が家の家庭菜園。
上のブログを書いたのが4月30日。それからたった10日で、植えてあった種は土の温度が上がったのでどんどん発芽し、すでに発芽していたものはみるみる大きくなった。下の写真は5月1日の赤ひまわりと
F1 Mini Cucumber F1ミニきゅうり
F1とは交雑第1世代という意味で、2種類の違う遺伝子を組み合わせて作った交雑種だ。いわゆる遺伝子組み換えではあるが、人差し指サイズのスナックきゅうり、育ててみたかった種だ。
5月1日 芽が出たてのほやほや
5月8日 苗にどっしり感あり
なんて可愛いのー。コストコで買ったなんちゃって品質だがある程度ちゃんと機能してくれる私の温室は4月の初めに作業を始めた時点では空っぽだった。
4月9日
4月9日 種まき開始
5月1日 家の中で育っていた苗も温室に移転
そして、これ👇が2日前、5月8日の温室の様子だ。育った育った。この中から、根っこがしっかりしたビーツとネギ類は昨日、無事戸外へと巣立っていった。
写真左下の、葉っぱに赤い筋がついたのがビーツだ。たくさん芽が出たものを間引きしないといけないが(これがつらい)、抜いたものはサラダとして食することができる。葉っぱもほんのりと甘いビーツの味がして、早生のレタスやベビーほうれん草と一緒に楽しんでいる。
暑いのが大好きでかなり気温が上がるまで外に出せないなす。苗用のプラスチックのポットの中でどんどん育ってしまい、今日は大きめのポットに植え替えないと。今年は毎年育てているICHIBANいちばんなすのほか、リトルフィンガーという、コンテナでも育つコンパクトな種の苗を買ってきてみた。
ICHIBANなす
LITTLE FINGER リトルフィンガーは、茎の色から察するに、実の色は濃い紫ではなさそう。なすのうしろは「たから」ししとうが育っている。
これから、それぞれの耐寒度に従って温室を巣立ちどんどん外に出ていく苗たち。ほんの少し気温や土の状態に気を配るだけで「ええええっ」というくらい反応してくれる可愛い苗たち。
涼しいのが好きなほうれん草、ガンガン暑いのが好きなトマト。子育てと同じだ。上の子は本が大好き、図書館や博物館が大好きだった。下の子はとにかくどんな音楽を聞いてもつい体が動いてしまうほど。違うところに連れて行ってあげて、違う習い事をさせ、ごはんが好きな長男とパスタが好きな末っ子には違うメニューを。
ふたりとも巣立ってしまってから初めての春だった。だからこんなに菜園に熱中しているのかな。育てることが大好きになってしまったお母さん気質が私をつき動かしているのだろうか。
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