なんちゃってニューヨーク

普通の人のアメリカ生活


Snow Day  スノーデー

朝起きたら雪が積もっていました。いつも家の前を通るスクールバスの音が聞こえず、あー今日は

Snow Day 雪による休校日

なんだなと気づきました。この時間はふだんは通学の子供や車が多いのに、今日は町中ひっそりしています。一面が白くて、誰も歩いていなくて、なんだか違うところに迷い込んだような錯覚。

この町の学校には、上の息子が6歳で1年生に入学したときから去年下の息子が卒業するまで、通年で20年お世話になりました。その間に、ハロウィーンの仮装に続いて一番楽しかったなと思うのがこのスノーデーです。

雪の予報が出ると、夜まで降るかな、どのくらい積もるかなと子供も親もソワソワします。たくさん積もったり道路が凍って状態が悪かったりすると学校区が休校を決めて、早いときは前の晩に連絡が来ます。電話がなると「あっ、スノーデーかも!」と色めき立って、録音の声で「学校区からのお知らせです」で始まると、親も子もガッツポーズ。

明日の朝はゆっくりと朝寝をして、朝ごはんが終わったら雪遊びです。

夜の間に思いがけずたくさん降って休校が決まったときは、朝の5時頃に連絡が来ます。電話がなって留守電で「学校区からの….」の録音の声が聞こえると安心し、目覚ましを切って暖かいお布団にもう一度潜り込む。仕事によりますけれど、子供がスノーデーだと親の仕事もリモートの融通がききやすいです。楽しかったな。

寒冷地なので、翌年の学校のカレンダーを組むときにはスノーデーを予め5日分くらい織り込んであります。雪があまりふらずスノーデーがあまりなかった年は、未使用分は夏休みに足してくれるので6月の学校最後の日が数日早まります。雪がたくさん降って全部使い切ってしまった年は夏の始まりがカレンダー通りになります。そういえばここ数年は雪が少なくて、夏が数日長くなってばかりでした。

私は暖かい地方で育ったので、雪は珍しくて子供と一緒になってウキウキしました。小さいときはソリ遊びもよくさせたけれど、自分のほうがはやく乗りたくて順番待ってソワソワ。私が乗ると、長男(犬)はいつもパニックしてなんとか私を止めようとコートの端をくわえて追いかけます。長い間外にいると、犬の足には雪で毛玉ができてしまいます。

東海岸に初めて引っ越した年は、防寒具や防寒ブーツを持っていなかったしどんな物を買えばいいのかよくわからなくて寒い思いをしました。L.L.ビーンで一応のものを揃えてみると、ほんと、よくできてます。ちゃんと服装を整えたら外に出ていない部分は暖かで雪遊びも氷点下もなんともありません。

日本の母は、ニューヨークで雪というニュースを見るたびに「暖かいところで育ったのにかわいそうねえ、寒いねえ、大変だねえ」と言います。日本ではかぶったこともなかった毛糸の帽子、防寒手袋。

雪遊びの後に暖かい家に入り、濡れたものを脱ぎ捨てて家着に着替え、ホットチョコレートを作ってかじかんだ手や足先がじんわり温かくなってくるのをほっ、として楽しむ。雪玉で固まった犬の足をタオルの上でドライヤーを掛けて溶かしてあげる。

それが一年に数回。休校という嬉しいプレゼントを、他の用事は大手を振ってほっておき、子供と犬と一日ゆっくりを楽しめたそんないい思い出の Snow Day でした。



コメントを残す

About Me

ニューヨークから40分南に下ったニュージャージー州から発信。だから「なんちゃって」ニューヨーク。マンハッタンのおしゃれな情報をお探しの方は他にたくさんブログがありますのでそちらをご参照くださいね。元・MBAの仕事人、在米約30年のアラ還。アメリカ人の夫とエンプティネスト元年を満喫中。わんこ3匹で毎日がわや、普通の人のアメリカ生活の記録です。

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ
にほんブログ村

category

monthly archives

Recent posts