Empty Nest エンプティネスト
は、最近日本でもよく使われるようになり皆さんご存知と思うが「空の巣」という意味で、子供が巣立ってしまったあとの家庭をこう呼ぶ。我が家もすったもんだの子育てジャーニーの末、昨年の夏の終わりに無事末っ子が大学に旅立ち、めでたくエンプティネストデビューを果たした。
長男が進学したときには、告白すると、何も置かれていない机やきちんと整えられたベッドを見るたびに胸がキュンとしてしまいおもわずドアをバタンと閉めるという行動に出た。大学に送っていったその夜は、長男が残していった臭いTシャツと一緒に寝た….。
が。1ヶ月もしないうちに「秋休み」と称して帰ってきた(笑)11月は感謝祭、12月からはクリスマスと冬休みで1ヶ月以上逗留した。2月の冬休み、4月のイースター、そしてなんと5月の中旬で学期が終わり、長い長い夏。ちょっと、何なの?年間授業日数約130日。この高い学費、日割りにして夫婦で青ざめた。しかも、最後の2年間はコロナでリモート。また家族4人ぐらしに戻ってしまった。
長男の経験があったので、末っ子を送り出したときには自閉症スペクトラムの心配以外はセンチメンタルになることなく、その夜からアラ還向けのあっさりした食事に切り替えられ、生物兵器と見紛う3年前のお菓子の包み紙がベッドの下から出てくるといった煩わしさからも開放され、なかなかグーだった。あゝ楽しかったなあエンプティネスト….。
リバースに入る
その末っ子が先週夏休みで家に帰ってきたわけよ。冷蔵庫がものすごい勢いでカラになっていく。あまり肉を食べなくなっていたアラ還夫婦、おばちゃんはスーパーにお肉を買いに走った。「ねえなにかスナックないの?」と聞いてくる。あっ、バナナの房も消滅した。うそ。
で、コストコ行ってきたよ、というのが今日のブログ(笑)。お料理や家事が得意なタレントさんのSNS「今日のコストコお買い上げ品とその後処理!」みたいな動画、つい見ちゃう。日本のコストコにはこんないいものが大袋で売ってるのか!と感動している。だからここでは、おばちゃんによる極めてベーシックなアメリカのコストコ購入品をご紹介したいと思う。
写真を撮るのが致命的に下手で申し訳ないが、
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2408.jpeg)
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2410.jpeg)
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2409.jpeg?w=700)
我ながら、なにこれ、下のものが全然見えないじゃん。
- 冷凍ピザシングルサイズ12枚入り 13.99
- 「笑う牛」ブランドのスナックチーズ40個入り 14.49
- スタバ・フレンチローストの大袋 18.99
- でかいバゲット2本入り 5.99
- インドのナンパン大袋18枚入り 5.49
- ピタパンの大袋、大きいのが12枚入り 5.99
- これまた中近東の薄いパン(名前知らない)の大袋 5.99
- 巨大なピタチップスの袋 5.99
- パルメザンチーズの大瓶(犬ごはんのふりかけ)8.99
- パスタ各種6袋詰め 9.99
- コストコブランドのフムス(ひよこ豆のディップ)20カップ 7.89
- パプリカ6個入り大袋(お風呂中)6.99
- ENVYエンヴィ種りんご9個入り大袋(お風呂中)5.99
- 西洋なし4個入り(お風呂中)3.99
- スモークサーモンの大袋2袋セット 23.99
- 大きなサーモンの切身 11.19
- ラムロースト 17.28
- 鶏肉と野菜のケバブ 16.78
パン類の詳細お写真(冷凍保存します)
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2414.jpeg?w=700)
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2415.jpeg?w=700)
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2416.jpeg?w=700)
末っ子の好きなクッキー👇
- ミラノクッキー小袋30個入り 11.49
- テートのチョコチップクッキー 10枚入り袋6個入り10.99
テートは美味しい。だけどコロナ前に比べてサイズが75%位になったのをおばちゃんは見逃してないよ。
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2423.jpeg?w=700)
魚肉類の詳細。お値段どう?味付き焼くだけチキンのケバブ 16.78 、ラム9本で17.28、サーモン切り身コストコにしては小さめ、11.19。
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2411.jpeg?w=700)
こちらが野菜とフルーツ、青物はやめといた。
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2425.jpeg?w=700)
ゴールデンキウィが美味しそうだったけど、高くてあきらめた
値段の末尾が99だの49だのでウザイが、今日の換算157円で、5ドルが約800円、10ドルが1600円、15ドルが2400円、20ドルが3200円、という感じで検討をつけると、あのラムの足3000円、まあそんなもんか。
もちろん必要でないものも買ってしまった
コストコは、混んでる、店が広すぎる、カートが重いの三重苦で、かなり苦手な場所。いつもは息を止めてどぶんとプールに潜水するがごとく覚悟を決めて、ショッピングリストを片手にいるものだけをひっつかんで駆け抜けるように店を出る。が、今日はなぜかガラガラの店内。ほとんど初めて衣料品コーナーを回ってみた。そしたらさー!インスタで見て、へええと思ってたこれ。みっけ。
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2429.jpeg?w=700)
ルールーレモンと並んで人気がある Vuoli (ヴオリと読むのか?)。柔らかくて丈夫、おばちゃんの唯一の贅沢品と言ってもいいヨガパンツはこのブランドのを愛用している。一本100ドル近くする(でも年に数回セールがある)。そのヴオリを製造して売る工場で、全く同じ布と工程でコストコが作っているらしいこのジョガー、違いは鍵を入れたりする小さなファスナー付きのポケットがついてないのと紐のデザインが違うだけ。お値段が12ドル99セント。噂には聞いていたが、これか…..!!!
履いてみたよ。おんなじだよ…..。もう一本買いに行くぞ。
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/vw303hbq_sp24_w_ecomm_pants_front_2.webp?w=819)
こちらがモノホンのヴオリ vuoriclothing.com/products/womens-performance-jogger-peri-heather
気を良くしたおばちゃん、メンズに行ってみる。庭仕事や散歩用の短パンがいると言っていた夫にこれ見つけた。
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2432.jpeg?w=700)
バナナ・リパブリックのショーツ14ドル99セント。素人目にはわからんバナリパのサイトでは78ドルだ。なんで?こちらも履いてみたらすこぶるグーで本人喜んでいた。コレも色違いでもう一枚ほしいという。
そしてNeed(必要)じゃなくWant (ただほしい)に訴えるのがうまいコストコ、こんなものもカートに放り入れてしまった。
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2427.jpeg?w=700)
![](https://nanchatte.blog/wp-content/uploads/2024/05/img_2428-1.jpeg?w=700)
こんな持ち手のル・クルーゼのオーブン皿。12ドル99セント。きゃわーーーーいいい。大好きな黄色だしっ。
他にはわんこのガム、ペーパータオル、洗剤などかなりの量の日用品も購入し、お買上総額は249ドル83セント、157円で換算すると3万9,223円。 タキマキのお買い上げは確か5万円を超えていたからおばちゃんは優秀、ということにしよう。
エンプティネストのなれの果て
夜には頑丈なダンボールを片手でビリリと破り開け、立ったままミラノクッキーを頬張る末っ子が「ねえ、あれ買ったこなかったの、リンツチョコの大袋。色んな色が入ってるやつ」ばかいうでない自分で買いに行け。
激貧の長男は長男で、帰ってくるたびに「大きめの袋ある?」とスーパーのエコバックを探し出し、それに石鹸、シャンプー、電動歯ブラシの頭にはじまりパスタ、乾麺類、バーモントカレー、のり、米の袋などを盗んでブルックリンに帰っていく。
これではエンプティネストを一時返上せざるをえなくなったリバース・エンプティネストどころか、ぬくぬくと時間をかけて作った巣から一本一本わらを抜かれて行ってしまうようなものではないか。
なのに今日も、庭のミミズを探し出してはひなの口に入れてやるすずめのごとくせっせと食べ物を用意するおばちゃん。ひなと呼ぶにはあまりにでかいハーフの子どもたち。
コメントを残す