レタスも怖い!アメリカのメンタルヘルス・クライシス??!?

アメリカ苦労話・日本大好き

今週水曜日に前回のブログをアップして以来、次の投稿を準備し始めては挫折、また挫折。かなりあいだが開いてしまった💦というのも、アメリカ、あまりに不安材料が多すぎて、どの題材を取り上げても、自分の文章を読み返すとまるで陰謀論者かノイローゼ気味の人が書いたみたいになっちゃうんだもんっ。困った…。

だけど、それが現実。今日は覚悟してそれらのクレージーな出来事に正面から Embrace エンブレース(向き合う、対峙する)して、できるだけ暗くない書き方でまとめてみようと思います!

①異常気象から逃げられない話

ニューヨーク地方、今日の天気予報は「嵐」。強風を伴う大雨、地域により局地的な竜巻(!)、洪水の警報が出ている。2週間前やってきた嵐の時には4日間の停電に見舞われて、今日もきっと停電になるんだろうなああ….。インフラ脆弱な上、前回の停電後に施された応急処置が持ちこたえられるはずないもんね、とすっかりあきらめ気味で、家中のデバイスをチャージャーに繋いでただいま充電中。

ここ数日、カナダの山林火事でオンタリオから漂ってきた煙に覆われて世間が薄っすらとオレンジ色のニューヨーク地方である。一昨日の夜は、まるでキャンプファイヤーに行ったときのように洋服に煙の匂いがつくほどだった。今日の嵐でそちらは多少改善するだろうが、先月から、猛暑、嵐、また猛暑、山火事の煙、そして今日の嵐、と、お天気や大気汚染からは逃げようがないということを痛感する夏。なんとも不安・不穏な気分がバックドロップのここ最近である。

②カナダの煙が迷惑なので「経済制裁」してやるという大○領

ウソのようなホントの話である。煙など、アメリカが被る被害は甚大であり、こんなに山火事が多いのは国の怠慢であるから追加関税や経済制裁を考える、と自身のソーシャルメディアで発言したあの人。こういうニュースは笑っていいのか、真剣に暗くなっていいのかまったくもって混乱する。先日アメリカの山火事鎮火のため応援派遣されたカナダ人消防士が死亡する事件があり、また、この近所の停電時には、カナダからエンジニアが派遣されて処置にあたってくれていたんだが…。

③マンハッタンへの通勤電車で冷房が壊れていた話

気温35度の暑い日に電車に乗ってマンハッタンまで出かけた時、ワタシの乗った車両は冷房がぶっ壊れていた。この電車、未だに車掌さんが回ってきて切符を切る仕組みで(昭和30年代か)その時に切符の半券を座席に挟んでいく。隣の車両に移るとしたら、この半券を持って移動するのか?隣の車両でもパタパタ扇いでいる人がいるから、移動はムダと判断し、バッグから扇子を取り出す。車掌さんに「冷房効いてません」と言ったところで、壊れてるものは壊れているのだから(こういう時にさっと動いてくれる、というのはまったく期待できない)周りのアメリカ人もうんざり顔ながらひたすら大人しくマンハッタン到着を待つ。

一つ一つは細かいことかもしれないが、アメリカはとにかくこういう不備、故障、遅れ、手違い、連絡不足、未完了…などツメが甘いことから起きる不便が多い。思い通りにことが進まないことが多くて日々疲労が募る。もう慣れた、とアタマでは思うが、ストレスホルモンは体の中で上がりきっているのだろう。

ベッドタウンから、マンハッタンのミッドタウンやウォールストリートに直結する(多分通勤客の平均年収はすごく高いはずの)通勤電車が未だに切符方式で、アクリル製の窓は曇って景色は見えない、冷房は壊れる、よく止まる、老朽車両が大半である、というのは一体。気分はとってもサードワールドである。

④軍隊で男性ホルモンの量を計測する話

先日、国防省改メ「戦争省」のヘグ○ス長官が「30歳以上の兵士に対し、男性ホルモンの量の計測を義務つける」と発表した。足りないと判断された場合はホルモン剤を支給され、足りている兵士でも希望者には同じ薬を処方してくれるという。女性兵士はどうなんだろう???足りないからと言ってクビになるのか?男性ホルモンが少ないと「攻撃性」が足りないと言う論理らしいが、戦争の形はどんどんドローンや無人戦闘機に移行している21世紀、そんな、馬に乗って剣を振りかざすわけでもあるまいし?っていうか、もうどこから突っ込んだらいいのかわからんとんでもない決定である。

そのニュースを大歓迎しているらしい右派テレビ局のトークショーホストが、にやにやしながら「いやー、兵士たち、もう大変なことになるね。女の子たち、やばいよ?逃げないとやばいよ?基地や寄港地のあるアジアの女の子たち、特にやばいよ?」と発言。もう、なんていうか、ホンキ?

この歪んだ「マスキュラニティ」については先日下のブログを書いたのでぜひ読んでもらうとこの人たちの勘違いな「男らしさ信仰」の秘密を少しわかっていただけるのでは、と思う。

アメリカに、クリーンエネルギーなんて「男らしくないもの」は必要ない
深刻な電力不足に直面するアメリカ今週、この地方を襲った嵐のせいで、私が住む北ニュージャージーでは広域で停電に襲われた。丸4日の停電のあと無事通常の生活に戻ったが、アメリカが今直面している深刻な電力不足について深く考える機会になった。今回の停...
⑤爆発的「下痢」症候群と揺らぐ食の安全性

アメリカでは、ここ数十年見かけなかった疾病や感染病のアウトブレイクが続いていて、一番新しいものは「サイクロスポラ」という寄生虫が引き起こす消化器系の病気で、全米ですでに8000件以上「エクスプローシブ(爆発的)」な下痢を伴う症状が報告された。メキシコから輸入したレタスが原因だったと言われている。

CDC(全米疾病センター)内に、FoodNetフードネットと言われる食中毒(食品媒介の病原体)の追跡プログラムがある。従来8種類追跡していた細菌や寄生虫を、現政権が予算削減を理由にサルモネラと大腸菌の2つを除いてモニターを廃止。サイクロスポラは、廃止された6つの病原体のひとつだった。ともに廃止されたリステリア菌では、昨年と今年合わせて7人が死亡している。なんと赤痢菌の追跡も廃止になった💦

牛の感染病予防のためにある種のハエを大量に飛ばす、と言う比較的安価なプログラムも廃止になり、そのため 「Flesh-Eating Parasite(生きた肉を喰う寄生虫)」が広がってカナダはテキサス産牛肉の輸入を取りやめた。

この政権になるまで、見えないところで政府がいかに国民の生活の安全性を守ってきていたのかを痛感する。なくなって初めてその重要さに気づく、というのが毎日である。スーパーで買うものの安全性に自信が持てない、というのは予想以上にストレスが溜まる。

⑥イラン戦争終結の見通しなし

外交問題然り。今まで、いかにプロの外交官たちが暗躍(って言わないか)して危ういところで危機を回避してきてくれていたのかを実感する。アマチュアが上に立つと今のアメリカみたいなことになるんだな、と。毎日エスカレートするイランへの攻撃。受けて立つ、とイランも宣言し、一体これからどういうことになるのかまったく予測がつかない。こわいよ~。

⑦続く移民狩り

各地で移民が拘束され続けている。先週は、拘束の対象でなかったという男性二人がテキサスとメイン州で射殺され、移民局局員の発砲で死亡した人は合計4人。この政権が終わったとき、移民狩りの被害にあった人たちは政府から保障を受けられるんだろうか。

⑧11月中間選挙への不安

中間選挙で民主党が圧勝すれば今の政権の暴走に多少歯止めをかけることができる、という望みを繋いで大多数のアメリカ人は生きているわけなんだが、ここに来て政権の方も、各地で選挙管理委員会のトップをクビにしたり、有権者登録の方法を完全にひっくり返そうとするなど選挙干渉の意図を隠しもしない。保守党支持率の低迷から言って、正当な選挙が行われたなら民主党の圧勝は間違いないが、今はその確率が少しずつ削り取られている。わああん。

まとめ

イギリスの大学に進学した末っ子の友達がアメリカに一時帰国して、それを知らせるメッセージが送られてきた。「一体何なの!Air will ki○l me, flood will ki○l me, even lettuce will ki○l me!?!?! How’s America’s mental health??? 「大気汚染に洪水、レタス(寄生虫が発見された)でさえ死ぬかも、ってアメリカのメンタルヘルス、ヤバくない???」

これが今のアメリカ。かなり暗いんだがこのメッセージ、ユーモアたっぷり、でも「言い得て妙」すぎて笑っちゃった。

こういうことばかり一日中考えているわけではなく、食べ物を美味しく食べたり、話題の映画を見たり、買い物に出たり、お茶にでたり、と日々はまあ平穏にやっている。ちょこちょこと泊りがけで出かけたり友だちに会ったり、何も起きてないふりをすればまあ毎日は楽しい。けど、何も起きてないふりをする、というのがデフォの毎日というのはやっぱ、なんかおかしい。

上で書かなかったが、最近は銀行口座をハックされかけると言う事件もあった💦見の覚えのないサプリを誰かがアマゾンで買っていたとか、タクシーの中で日本語で話した内容に関係のある商品の広告がその日からインスタに現れ始めると言う不気味なことも、考えてみればすごく嫌。

得体が知れない、何が起きてるかわからないと言う漠然をした不安感を多分アメリカ人はみんな抱いているから、その負のエネルギー総量たるやすごいもんがありそうだ。

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