アメリカ・感謝祭のメニューとレシピ

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今年の感謝祭、サンクスギビングデーは28日の木曜日。毎年11月の第4木曜日に決まっているこの感謝祭は、もともとはイギリスから新世界に移住してきたピルグリムたちが秋の収穫を祝って食事をしたことが発端となって「感謝の意を表す祭日」として定着した。アメリカ中、家族や友人たちが集まって、日本だと「おせち」に当たる伝統料理のローストターキーを囲んで食事を楽しむ。

もともと収穫を祝った日というだけあって、とにかく食べることがメインの祭日。地方や家庭によって異なるが、伝統的メニューとされるのは以下の通り。

ローストターキー(七面鳥)10人集まるとしたら15ポンド(約7キロ)くらいのものが妥当だろうか。前日から塩水に浸しておく、という家庭もあれば、ハーブがたくさん入ったバターを外側に塗りたくってから焼く、シンプルに塩だけ、オレンジジュースを塗って焼く、など調理法は様々。大きなドラム缶で丸ごと揚げるとか、お腹に蓋を開けたビールの缶を突っ込んで立てて焼くというダイナミックなレシピもある。

ターキーのお腹に詰めて焼く「Stuffing スタッフィング」。固くなったパンをサイコロに切って、玉ねぎ、セロリ、人参などの野菜とシーズニングを混ぜ、お腹にぎゅうぎゅうに詰め込む。時間をかけて焼くターキーの肉汁がパンに浸透してやわらかくなり、食感はマッシュポテトのような感じに。余ったスタッフィングはそのままグラタン皿に乗せてオーブンで焼くと、違った食感が味わえて「カリカリ感が残るこっちのほうが好き」という人もいる。

ターキーに合わせるソースは、Gravy グレービー(ターキーの肉汁をそのまま、またはバターと小麦粉でとろみを付ける)、Cranberry Sauce クランベリーソース、そして Mint Jelly ミント味のジュレ(ジャム状)。

サイドディッシュとして伝統的なものは、

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Green Beans Casserole グリーンビーンズキャセロール(いんげんのマッシュルームクリームソースあえ)。グラタン皿に入れ、玉ねぎの薄切りを揚げた「フレンチオニオン」をかけてオーブンでこんがりさせる。

Candy Yam キャンディヤム、またはスイートポテトキャセロール。日本のさつまいもとは異なるスイートポテトをオレンジジュースを使って甘く調理して、最後になんとマシュマロ、またはブラウンシュガーを乗せてこんがりさせる。激アマ。甘いだけでなく、上に乗せるバターの量もくらくらするほど。ピーカンナッツなどが乗ることも。

Mushed Potatoes マッシュポテト。ああ美味しい!と思うマッシュポテトには死ぬほどバターと生クリームが入っているということに在米数年にして気づいた。お鍋一杯のポテトにバター1本とか太っ腹にぶちこんである。

Butternut Squash Soup バターナッツまたはエイコーン種の瓜のスープ。要するにかぼちゃのスープ。特にバターナッツの方は甘みもとても似ている。

パンは、バターを使って柔らかく焼いたディナーロールと Corn Bread コーンブレッド。日本人の感覚では甘いコーンブレッドはほとんどおやつのマフィンだが、アメリカでは肉料理と一緒に食べる。

これらにサラダを付けたりアペタイザーを作ったりと、その家庭なりに違う伝統があり、この日だけは「毎年同じ」メニューを作るのが楽しい。

午後3時くらいから食べ始めるという家庭が多いように思う。同じメンバーで集まり、2時間かけて食事を終えた後はお腹がいっぱい、一緒にフットボールを見る人、食べ残しをワイワイ言いながらタッパーに詰める人、テーブルに残ってワインをちびちびやる人。ターキーにはなにか眠くなる成分が入っているらしく、ウトウトするメンバーも。去年と同じ光景が繰り広げられることになんだかホッとする、そんな祭日。

それで終わりではない。

夜更けてくるとターキーで一杯だったお腹に隙間ができ始め、デザートの時間となる。伝統的なデザートはなんといってもパンプキンパイとアップルパイ、秋の味覚だ。

かぼちゃとは違ってパンプキンはなんというか大味で繊維も多く美味しいものではないが、そのピュレにコンデンスミルクをドローーーーと入れてパイ皿で焼いたもの。食感は芋ようかん?舌触りがザラリとしたババロア?これがパイのサクサクと合わないと感じるおばちゃんは個人的に避けたい一品。アップルパイはこれまた「おばあちゃんのレシピ」的なものを再現する家庭もあれば、うーん、買ってくる人が多いような気もする。

後はご自由に。クッキー、マフィン、チョコレートケーキと持ち寄ったお菓子がこれでもかとテーブルに並べられ、今日ばかりは無礼講と取り皿にてんこ盛りにしたデザートを楽しんで、今日二度目の「吐きそう」となる。

感謝祭が終わった翌・金曜日は仕事が休みの人が多いので、1ヶ月後に迫ったクリスマスギフトの買い物を始める、というのがきっかけで始まったブラックフライデー。インターネット以前は、真夜中12時に解禁になるセールの列に並んで特価品をゲットに行くのが楽しみという人も多かったがさすがにその数は少なくなったように思う。この金曜日と続く週末は、ギフトの買い物の他にもう一つイベントが。それはクリスマスツリーの買い物だ。

photo:Travel Oklahoma

ツリー専用のマーケットが軒並み開店するので、家族で出かけて好みの枝ぶりのツリーを選び、車の屋根にくくりつけて家路につく。このお休みのうちに、と天井裏からクリスマスの飾りつけが入った段ボール箱をヨッコラショとおろしてきて、買ってきたばかりで葉の香りも新しいツリーを囲んでオーナメントを次々にぶら下げていく….

クリスマスを祝わない家庭も、ユダヤ系ならハヌカ、アフリカ系だとクワンザと楽しい祭日が待っている年末。宗教に帰依しませんという家庭では、ユールと呼ばれる「冬至」を祝う静かな集まりを楽しむ人もいる。

感謝祭は宗教色が一切ないところがまた魅力。我が家は幸い政治的分断がまったくないが、今年はトランプに投票した親戚は感謝祭に呼ばない!などというSNS投稿も目立った。呼んだとしても政治の話を注意深く避けるのか、あるいはものすごい口論になってしまうのだろうか。ふむ。

(こちらのブログも合わせてご覧ください↓)

感謝祭がやってくる(超・アメリカンなレシピ付き)
アメリカの感謝祭に欠かせない伝統メニューを、歴史的背景から本場の家庭事情まで分かりやすく紹介。義母直伝のグリーンビーンキャセロールのレシピ付きで、七面鳥・スタッフィングなど基本メニューも解説。

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