ニューヨーク地方、今年の異様な寒さも少し和らいできて、先週土曜日のバレンタインの日から日中の気温がやっと氷点下を脱した。
チョコが飛び交う日本のバレンタイン、懐かしい!こちらはバレンタインはお互いに「愛を確かめ合う日」であり、男女のべつなく花やカードを送ったり、ちょっとロマンティックなディナーに出かけたりする日。このブログでもよく言ってるんだけど、アメリカは妙に「習慣」にこだわる文化なので「なんかするべきだよね」の無言のプレッシャーが全米に漂う(笑)。前日に「バレンタイン、何するの?何か予定はあるの?」とよく聞かれるが、結婚31年目の古夫婦は決まって答えに口ごもる。ま、うちらの友達はだいたいみーんなそうだけどね。
だけど今年は違った!近くの街に Chocolatine ショコラティンという小洒落た名前のフレンチベーカリーが出来たと聞き、コレステロール問題を指摘されてからかなり我慢を重ねているケーキ類だけどバレンタインだもんね!!と言い訳、出かけてくることにした。
サイトによると、経歴すごそうなフランス人パティシエだわん。なんでニュージャージーのこんな田舎にカフェ開いたのかよくわからんが、行ってみよう。

お店の名前の下に Patisserie & Viennoiserie パティスリー&ヴィエノワズリー(ケーキとパン系のお菓子)と書いてある。その名の通り、まあそれはそれはキレイに並ぶお菓子クロワッサンたち。

パン菓子が主力のようで、ケーキの種類は少なかった。

左から、ホワイトチョコレートとラズベリーのタルト、チョコレートダコワーズ、レモンメレンゲのタルト、そして右端がおばちゃんの偏愛する「四角いクロワッサン」である。マンハッタンでもどこでもこれをおいてある店では必ずこちらをチョイスいたします。
今回ももちろん。

バレンタインスペシャルのこれ、クロワッサンは普通のとピンクのラズベリー風味をマーブルにして焼いてあってね、中は Crème Mousseline クレム・ムセリンがたっぷり詰まってる。ムースのようなクリームで、別名 German Buttercream ドイツ風バタークリーム(耳年増)。ホイップクリームよりは重く、カスタードよりは軽いという絶妙な感触のつやつやのクリームにはほんのりコーヒーが混ぜてある模様。上にかかったホワイトチョコレートの厚さも良し、フリーズドライのラズベリーがまた甘酸っぱくて良し!今まで食べた四角いクロワッサンの中では一番美味しかった。こんな田舎町で….なんかすごいぞ!
夫はこれ食べました(っていうか半分もらったけど)。

Kouign-amann クイニー・アマン 。お店の人にこれはなあに、と聞いたらお返事は「クロワッサン生地だけどもっとバターが入ってて、お砂糖をまぶして焼くのよ。一緒に溶けて焼き上がるから美味しいですよ」。注文するしかないでしょう。フランス・ブルターニュ地方(バターの名産地なんだって)のお菓子だというのは後で知った。どっしりしっとりのテクスチャー。

バターの層の間に、溶けたお砂糖が再度固まったカリカリの層。カリカリ、しっとりが交互に舌を襲う、こちらも絶品でした。
こちらのお店、二人で70ドルというマンハッタンのほぼ4分の一くらいの値段のアフタヌーンティセットもある。来年のバレンタインは人に予定を聞かれたら堂々と「アフタヌーンティに行くのよ!」と答えられるよう事前に予約しようと心に決めました。こちらがティのメニュー。

Le Gouter ル・グテとはフランス語で「おやつ」という意味らしい。メニューは、
- 一皿目クロックムッシュ、スモークサーモンのクロワッサン、ミニキーシュ。
- 二皿目ミニクロワッサンは Crème fraîche(クレーム・フレッシェ)添え。イギリスだとクロテッドクリームだからこの辺がフレンチっぽいね。ちなみにクレームフレッシェは発酵生クリームのこと。
- 最後パティスリーのお皿はレモンタルト、マンゴーとパッションフルーツのケーキ、Canelé(カヌレ焼き菓子)、そしてマカロン。
店内にはアフタヌーンティを楽しんでいるカップルや女子グループがいて、チラチラ観察。大変ボリュームありの美しい盛り付けで、どのテーブルも食べきれずお持ち帰りの箱を頼んでいた。
この日は上品なフレンチのお菓子を堪能し、おばちゃん家は珍しくバレンタインらしい休日になったんだが、つい、帰りにコストコに寄ってしまうのが古夫婦。と思ったらなんかすごい混んでたわ。バレンタインにコストコ行く人がかなりいることがわかった。
店頭にずらーーーーーーとならんだグレーの空バケツ。何事かと思ったら、全て売り切れの 「赤いバラ2ダースお買い得花束 36.99ドル!」の残骸だったのでした。ふむ、みんなこれ買いに来たから混んでたのかな???



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