スローライフ

昨日お話したサワードゥ作りの続編です。

先週、もうパンになれるくらいサワードゥ・スターターの元気がでたかなーと待ちきれず、本のレシピに従ってパン・ド・カンパーニュを焼いてみました。この名前が好き。田舎パン。ミルクも卵も砂糖もなし、粉、水、お塩だけで焼く素朴なパンです。

こちらが出来上がり写真。

美味しそうに見えます。香りもいいですが、パンが二段になっているのは実は失敗、サワードゥの種に充分な元気がなかったか、グルテンの網の強さが足りずに空気が抜けてしまったか。この切込みの部分も同じ高さに盛り上がり、パンには裂け目が入っているだけのような状態になるのが正解です。

案の定、切ってみると空気の穴あなが小さくてパン全体の目が詰まっている感じ、ふわふわ感はあまりありませんでした。でも大丈夫、うちには味音痴が二人います。美味しい美味しいと食べてくれました。

数日サワードゥちゃんをリハビリに戻し、昨日はぷくぷくの元気良さが見られたので再チャレンジすることにしました。例のサワードゥ使い、Elaine Boddyさんの本、The Sourdough Whisperer から「基本のパン」のレシピ。

まず午前9時に冷蔵庫に入れてあったサワードゥ・スターターを出して室温に戻します。11時、種にいつもより少し多めの粉と水を加えて量を増やしぷくぷくを促します。午後5時、やっとパン作りです。分量の強力粉と塩、スターターと水を混ぜてなじませてほっておく。こねません。その後、寝るまでの数時間に数回パン種をひっくり返す(ビヨーンと種の一部を引っ張って反対側まで伸ばして持ってくる、を繰り返します。楽しいです!)そのまま置き去りにして、寝る。

さて次の朝。またビヨーンを一回やって、10時頃に「種に弾力を与えて発酵用のかごに入れる」大事な工程です。弾力を与えるのは、いつものビヨーンのひっぱりをさらに長くして、繊維を伸ばす感じらしい。ちょっと初心者には???ですが、やはり優しく「こわがらないでやってみて!絶対できるから」と書いてあります。

やりました。こんな感じです。

今、かわいいパン種は冷蔵庫で眠っています。この状態で3時間から24時間休ませてから、やっと焼きに入れるのです。パンに触るのは昨晩から数回「ビヨーン」をしたときだけで、全くコネの工程はありませんでした。

これってすごいスローライフ!休ませて、なんかやって、また休ませる。その合間に他のことができるのでめんどくさくありませんが、ここまで時間をかけてできたもの、今日の夜オーブンから出したときには成功・失敗に関係なくものすごい嬉しさだと思います。

昔からそこに生えているものを取ってきて食べる、とかヨモギの葉っぱを焼酎につけてティンクチャーを作る、とか買えば済むだろうもの、時間がかかるものを手作りするのがとても好きなのです。そんな職人さんや料理人さんも大好き。仕事を見ていると心が踊ります。

普段はせっかちで何でもすぐやりたい、何でもすぐ済ませたい私の中の不思議な部分。やはりどこかで自分でバランスを取ろうとしているのかもしれないな、と思ったのでした。パンの出来はお楽しみお楽しみ….

コメント

なんちゃってニューヨークをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む