犬の無意識・人の無意識

よく海に浮かぶ氷山の絵で描き表されますが、人間の意識は上に突き出している10%の部分、あとの90%は無意識と言われますよね。先日夫に、犬は時々思い出に浸ったりするのかな?と聞かれ、この氷山の絵を連想したのでした。

我が家は3匹のわんこと暮らしています。そのうち二匹は保護犬。ときどき以前の暮らしを思い出したりするんだろうか、「そういえば昔私に優しくしてくれたあの人(元の飼い主さん)はどうしちゃったんだろ」と思ったりするのかな。うちに来て間もない11ヶ月の次男は、以前の名前をまだはっきり覚えていてその名にも反応します。

人間の記憶は氷山の下の部分にしまわれていて、必要な時や何かきっかけになることがあって上に浮き出てくる、と解釈しています。私の考えでは犬も同じで、記憶は脳や細胞にちゃんと記録されていてあるきっかけで戻ってくるっていう機能も同じだと感じます。

ただ、人間だと10%(諸説ありますが)と言われる意識の部分が、犬はかなり少ないのではないかと。人は、戻ってきた記憶を少し脳に留めておいて、その時の気持ちに心を巡らせたり他の記憶と繋げてみたりする意識の場所がたくさんあるけれど、わんこにおいてはその部分がすごく小さくて、記憶を味わう前にまた流れて戻って行ってしまうのでは。

私は動物学者ではありませんし、これは犬好きの私の観察です。

長男(犬)は、もっさりとしてあまり頭が回るタイプではありません。食べ物が絡むと多少頭が回りますが、息子たちには、頭を開いたら大好きなママの写真が一枚入っているだけだな、と笑われています。でも子犬の時に教えてもらったことは忘れず、ふせ!と言われると頭というより体が反応してしまうと言う感じが見て取れます。

長女のプードルはうちに来るまでの暮らしはどんなだったのかほぼ分かりません。うちに来て初めて散髪に連れて行く日に「今日はシンディさん(トリマーさんの名前)に会いにいくよ」と言ったら、ぱっと顔をあげて、背中に筋が入ったようにピンと立ち上がりその辺りを見回しています。どうも彼女の人生に大きく影響した人の中にシンディという名の人がいたようです。数秒そんなふうに周りを見回したあとはまた何もなかったかのようにいつものお茶目プードルに戻りました。

人間はいろんなことを考える力がある分、相手を愛するときにフィルターがかかる。相手も私を好いてくれるだろうか、結婚ならば相手の家族とうまく行くだろうか、いいお父さんになってくれるだろうか。もちろん意識の部分で考えることです。

そんなことぶった抜きで無意識で好きなものは好き。飼い主さんがどんな人でもあなたが最高、なぜならあなたは私といつも一緒にいてくれるから。Unconditional Love。

無意識部分にはいろんな記憶も感情もしまってあるけれど、浮かんできたものはスッと流すことができる。人間が一生懸命瞑想をしたりヨガの教えを勉強して体得しようとしているものです。それを自然にできてしまうワンコたち。だから私たちはもう何千年もこの生き物を最高のパートナーとして一緒に生活してるんだな、とそんなことを思いました。

コメント

なんちゃってニューヨークをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む