アメリカあるある(内鍵編)

アメリカ苦労話・日本大好き

数ヶ月前の出来事です。

ニュージャージーのEdgewater市。エッジウォーター、直訳すると「水際」市。その名の通り湾に面したこの町からは向こう岸のマンハッタンの摩天楼が広く見渡せて、圧巻です。ウォールストリートに到着する通勤フェリーの波止場もあり、最近はウォーターフロント開発が進んでお洒落なマンションも増えてきました。湾に沿った散歩道は景色を楽しみながら散歩やジョギングをする人も多いのです。

この一等地に昔から建つ日系スーパー。イートインコーナーの大きな窓からマンハッタンが見渡せます。フードコートは日本食メインなので、とてもニューヨークな景色を楽しみながらラーメンや焼き魚定食、天丼などを食べるのです。

このスーパー、Mitsuwaは、以前は「おしん」で有名な「八百半」でした。我が家からはかなり距離がありますが、近くの中華スーパーでは手に入りにくものも買い出しに数ヶ月に一度訪れます。

手に入りにくいものは、愛用の「味の兵四郎だし」、麹、天かす、青のり、柴漬け、そして息子の大好物「小岩井りんごジュース」など。切り餅や、ホットケーキミックスなんかもそこで調達。アジア人に混じって、アニメ好きなティーンたちがワイワイと紛来しているのは微笑ましい。

たまにしか行かないので大ショッピングとなり、車のトランクにたくさんの買い物袋を放り込んで….やってしまいました。

え?運転席のドアが開かない。もしかして、内鍵!がーん。買い物袋と一緒に放り込んでしまったバッグが窓越しにちんまり座っている。車の鍵もお財布もその中です。携帯がお尻のポケットにあったのは不幸中の幸いでした。

フロントグラスにフリーダイヤルのロードサイド・サービス電話番号のシールが貼ってあったので早速電話すると、「リモートで鍵開けられますよ、フロントグラスの下の方に車の登録番号がありますから見て下さい」というじゃないですか。えー❢文明の進化って素晴らしい、よかったーーーと喜ぶのは早かった…

かちゃかちゃと車の登録番号を入力してる音が聞こえて、「残念ですがリモートでは開けられないみたいですねー」。聞けば車を買ったときに「こんなサービスいらないよねー」とケチって削ったものの中の一つだったそうです….。「ロードサイドサービスの人を派遣して開けてもらうしかないですね」と言われてしまいました。バカバカ!ケチるから!

「今お支払いいただかないとサービスの人を派遣できません」

「クレジットカード、車の中なので払えないんですけど」

「じゃあ派遣できません。警察に電話して開けてもらったらどうですか?」と言われました。

え?警察?警察が来て開けてくれるんですか?

はい、窓を割って鍵を開けてくれると思いますよ。

窓を割られるのは困ります。夫にメッセージでクレジットカードの番号を送ってもらい(危ないよ、これ)口頭で支払いを済ませました。内鍵レスキュー代は132ドル。バッグをトランクからうっかり放り込んだ罪で132ドルの罰金。高い…サービスの人の到着は1時間後といわれました。

日本のスーパーなのでいくらでも時間は潰しようがありますが、お金もクレカもがない (´;ω;`)

あっ、でもさっき送ってもらったクレカ番号あるじゃん?その場で Apple Pay を設定しました。なにか飲みたいいっしんで知恵が働いたー。

1時間少し待って、お兄ちゃん登場。黒いアニメ模様のフード付きスエット、下もスエットパンツです。足元は黒のクロックス。この仕事の電話が入るまで座って絶対ゲームしてた臭がムンムンです。

手にはお医者さんが血圧測るときにシュポシュポする黒いゴムの丸いのがぶら下がった小さな薄い黒いビニール製の袋と、どうみてもクリーニング屋さんの針金のハンガーをぐいーと伸ばしただけと見受けられるモノを持っています。それだけ。

なんか、いやーな予感。

彼の論理では、そのしゅぽしゅぽのついた袋の端をなんとか窓の隙間に滑り込ませ、しゅぽしゅぽで空気を入れて隙間を作りそこにハンガーを差し込んで鍵のポツを引っ張り上げる、という作戦。

でも私の車の窓は隙間ゼロでできてるらしくて、どうやってもその黒い袋が入っていかないのです。私も一緒に押さえたりして手伝うけどだめ。彼にクレジットカード、持ってる?と聞きました。そういう硬いものなら入るかも?

そしたら彼が車に戻って持ってきたのが「下敷き」。ガクっ。

「おかしいな、俺、いつもはできるんだよ?昨日はアウディ開けたんだよ?」って焦ってます。ちょっと気の毒。「ボスに電話して聞いてみる」。ボスは「横から入れてみたらどう?」「後ろの座席は?」って私でもできるようなアドバイスしか出てきません。

ボスが「YouTube見てみた?」

は?YouTube?ハウツー動画?マジで?

その彼、本当にYouTubeの検索をはじめました。今までアメリカでいろんな業者さんに出会いましたけど、お客の前で修理の仕方を検索する人は初めて。

もう、これは夫が仕事終わるの待って、スペアキー持って迎えにきてもらうのが一番いいと判断し、帰っていただきました。132ドルもどってくるかなあ …アメリカは、一度自分のお財布から出たお金を取り戻すというのがとても難しい社会なのです。

さ、でもおかげさまで夫が到着するまでたくさん時間ができました。いつもは駆け足で買い物するミツワに戻り、商品をゆっくりとチェック。ベルばらアイライナー(笑)。いろんなシャンプーにゆきひら鍋、ゆずぽん酢に北海道ラーメン。ダイソーも行ってアルミサッシブラシを購入。最後は紀伊國屋書店。

小腹が空いたのでミツワにもどり、コンビニ風の鮭おにぎりと「おーい、お茶」を買って、マンハッタンの景色を楽しみながら休憩。コンビニ風おにぎりは滅多に食べられないので大ご馳走です。

YouTube調べる修理屋さんはかなりびっくり、日本ではあり得ないけど、まあ笑える。そのおかげでゆっくり日本のスーパーでほとんど半日遊べたし、ま、いいか!

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