答えはノーなんです。
日本に何かあったら米軍が助けてくれるお約束の日米安保条約第5条「共同防衛義務」には「日本国の施政下にある領域において」と書かれていて、日本の施政が届いていない北方四島は、その条件を満たしていない。プー○ンが択捉島にわざわざやってきたのは不気味すぎるが、ロシアが武力で北方領土奪回を試みる可能性は限りなくゼロに近い。今のところ。
今日は、世界各地で起きている紛争と政治的流れを、大小含めて「点」ではなく「面」で見てみたら、というテーマのブログです。
韓◯との共同軍事訓練に米大◯領がいちゃもんを付けた件
”金◯恩とは仲良しなので、「米韓共同軍事訓練」なんてものをずっとやってきていたというのは、北◯鮮に対して失礼すぎる”で始まるツイートは、イ◯ン戦争への加担をやんわり拒否した韓◯への不満で締めくくられている。
ニュースサイクルが異様に短いアメリカで、もう数日間討論され続けているほどの大ニュースなのに、通常、北◯鮮のことには敏感な日本のメディアは「イ◯ンでお金たくさん使っちゃったから費用削減したいんでしょ」という感じでことの重大さをトーンダウンして報道しているよう?世間のパニックを避けるためだろうか?
イ◯ン戦争のおかげで米の台所は火の車というのは事実だが、韓◯なんかもうどうでもいいもんねー、これからは北◯鮮と仲良くするもんね、というツイートは、この2年間現政権が取ってきた外交方針(同盟国とケンカして、ロ◯アなどのならず者国家と仲良くしたい)を堂々と追求しますんで、という宣言のようなもの。なぜに日本でもっと大騒ぎにならないのか不思議に思う。
「10月には金◯席と会う予定で、電話で連絡をもらった」と米・大◯領は主張するが、首席の妹が「二人は話もしてないし、会うなんて話は聞いておりません」。ヘリパッドで専用機に乗り込む前の短いインタビューで、「北◯鮮は核兵器を57基所有しているんだ」って、そんな最高機密をさらっとバラして良かったんでしょうか…。
他の国の領土を武力でおびやかしちゃいけなかったはずなのに
ウク◯イナへの援助を打ち切ってみたり、EUや日本に次々にイジワル関税をかけ始めた頃からどんどんオカシクなってきていた政権の外交政策。とうとう今年のはじめにベネ◯エラにいきなり武力侵攻してマドゥ◯大統領を逮捕してしまった。直前にはカリブ海で民間船をバンバン攻撃してICC国際刑事裁判所が捜査中。
2月末にはまさかのイ◯ン攻撃。議会の承認を得ずにいきなり始めた戦争は泥沼化し、ホル◯ズ海峡の閉鎖で世界中が大きなメーワクを被っている。米大統領によるとホル◯ズ海峡はもはやアメリカの領土らしいが、ほんとか?
第二次世界大戦後の国際秩序は「武力行使の禁止・領土不拡大の原則(武力で他国の領土を脅かしたり奪ったりしてはいけない)」というのが大原則。アメリカが率先して整えてきた秩序が少しずつ崩れるきっかけを作ったのも実はアメリカだった。
アメリカがルール違反をしたあとはずるずると
911事件のあとブッシュ政権が2003年にイラクに軍事介入した。これで国連安保理事会の承認を得ずに「名目があれば大国が武力行使のルールを変更・無視できる」という前例を作ってしまった。
次の大きな国際ルール違反は、2014年のロ◯アによるクリ◯ア侵攻。「武力による他国の領土侵略・併合を固く禁じる」という大原則を破って、アメリカが仲裁に入りクリ◯アを譲渡したことで、武力のあるものに譲歩するというヤバい前例ができた。気を良くしたプーチンが2022年にウ◯ライナ本土へ侵攻。(*日本人がまったく住んでいなくても、ロ◯アに北方四島を引き渡すことは、国際法ルール違反のさらなる黙認になるから何が何でも出来ないのだ)。
そしてイス◯エル。ハ◯スによるテロがきっかけで名目を得たイス◯エルはガ◯を完全に手中におさめるまで引く気はまったくない。イス◯エルの中東部、ヨ◯ダン川西岸でもパ◯スチナ人追い出しが過激化。
まだ行動に出ていないまでも、キューバ、グリーンランド、カナダの併合の夢はあの人がしょっちゅう口に出す。
せっかく築いた国際秩序、崩れ始めたら早かった。あいつらが悪い事してるならオレっちも!という感じで、世界中が大国の悪さで大騒ぎになっている間に、小・中規模国たちの間でもぞもぞと国境紛争や領土侵略が起きている。タイとカンボジア、ギニアとリベリア、ベネズエラとガイアナ、アフガニスタンとパキスタン…。小さな侵略で既成事実を作ったり、国境線をそっと書き換えてみて周りの反応を見る。
ちょろっとプーチンが択捉島に来たのもその一環の脅し、警告、示唆。以前なら絶対やらなかっただろうことをちょっとずつ…。
中国の動き
今回のイ◯ン戦争でいちばんトクをした国、ぶっちぎりナンバーワンは中国。石油、再生エネルギーで先手を打っただけでなく、アメリカの信頼が失墜して中国の存在感が増した。何より、アメリカがお金と武器を使い果たして勝手に疲弊してくれて、太平洋の見張りが手薄になってウハウハだ。
とうとう今週、横須賀から空母ジョージ・ワシントンがイ◯ンに補充のため回航することになった。これでインド太平洋地域に駐留する米軍空母がゼロという、前代未聞の警戒空白が生まれる。
やろうと思えばいつでも台湾に手を出せるぜ、と匂わせながらもまだ大きな動きにでないというのがほんといやらしいが、中国が南シナ海で怪しい動きを見せていることについて書いた以前のブログをご参照いただきたい。

急に「考えが変わりましたんで」と言われても
イ◯ン戦争で疲弊した米軍と、ますます「他の国なんかどーでもいいもんね」と孤立主義傾向を深める政権。韓国への態度が豹変したように、日本も何があるかわからない。北方四島はもともと義務範囲外かもしれんが、じゃあ足を伸ばして北海道に来ちゃったら?その時アメリカ軍ほんとに来てくれるんだろうか?ウク◯イナに「東部三州をロ◯アに譲渡して戦争を終わらせろ」と強要しているように、日本に「北海道をロシアに譲渡しろ」、なんて、まあ、言うなんてことはないと思うけど、極端な話ね。ありえない事が起きるのが戦争だから。
日本はアメリカの最大の債権国だから、日本が潰れると共倒れになるアメリカは何が何でも介入する可能性が高いけれど、日米安保があるから、と安心していられる時代は終わったみたいだ(少なくとも次の政権が発足するまでは)。
日本も韓国も、アメリカとの安保条約と憲法で核保有はしないことになっているが、これはアメリカが安全保障をするという前提のもとの同意である。アメリカはわけわかんないし北◯鮮が57基も核兵器持ってるってわかっちゃった今では、韓◯では、被爆国ではないこともあり、核保有に向けての討論が活発になってきているそうだ。
自衛隊は、多分かなり強い。未だにオールドファッションな巨大兵器に頼って案外弱点が多かったアメリカ軍よりも、ドローンや無人機など小回りの効く最新兵器に長けていると言われている。だから案外来てもらわなくても大丈夫かもしれん。
今まで世界中がアメリカに頼りすぎだったって言うのはあるが、こんなに急に方針変えられたって他国は戸惑うじゃんね。
壮大な『世界山分けマップ』プラン
今のアメリカの動きは、単なる政権の気まぐれのせいだけではない。2016年に、第一次トラ◯プ政権を発足させるために、ロ◯ア、イ◯ン、中国が血眼になって選挙介入したのはなぜかを考えてほしい。
ロシアはウクライナやポーランド、バルト海沿岸国、ヨーロッパぜーんぶ欲しい。中国は台湾も尖閣諸島も含めてアジアが全部欲しい。新しい枢軸を築くためにはいつまでもアメリカが世界の警察をしていてはジャマ。アメリカに腐敗政権を擁立して「あんたんトコには北中南アメリカぜーんぶあげるから」ヨーロッパはロシア、中国はアジア、アメリカはアメリカ大陸、イスラエルが中中東、という山分け巨大マップを一緒に描きましょうよ、という壮大なプランがあるからだ。
第二次政権に入って、アメリカが本格的に世界の同盟国からどんどん手を引いて、完全方向転換。武力で他国を侵略・占領するのは違反だった世界対戦後の大原則が少しづつ崩れ始めていたのを率先して加速させた。
アメリカが、ICC国際刑事裁判所への制裁を強化して解体を迫るのは「これからももっと国際法違反するぞ」という宣言のようなもの💦今回の報道で初めて知ったんだが、日本はICC予算の15%を負担する最大拠出国だった。アメリカから日本政府にすごい圧力がかかっているに違いない。日本人所長の赤根智子氏は制裁でビザもマスターカードも止められてアメリカには入国できなくなっちゃった。踏ん張って欲しいもの。
(余談だが、日本は加入国の中でいちばんGDPが高かったから最大負担率の15%が回ってきてらしい。最近ドイツが日本を抜いたので、国内経済厳しい折、ドイツと交渉して負担率を下げてもらうことは出来まいかね。)
まとめ
2年後の大◯領選挙で、不正なくマトモな大◯領が当選・就任することを祈るばかり。外交方針は就任当日に書き換えられて、大掛かりな立て直しが図られると思うが、弱体化した軍隊や失墜した信用はすぐに修復できるものではない。で、また4年後には変な人が選ばれる可能性があるのだから、仲間に入れてーと戻ってきたアメリカを世界各国が100%信用・歓迎するとは思い難い。
米大統領の「金◯席と仲良しだもん」SNS発言に対し、韓◯の李大◯領はXで「朝鮮半島の平和に関心を持っていただいて嬉しいですねえ。我が国は軍事費がGDPの3.5%を目標に、現在北朝鮮の国家GDPの1.4倍を軍事に費やしているので、わたしらだけでも十分頑張れます、が、ご協力には感謝します」と、とっても慇懃な言い回しで返した。完全に怒らせるわけにいかないしね。
睡眠不足のせいか最近すっかりご機嫌の悪そうな高市首相だが、トラの気に障らないよう大きなトラブルを避けてこられていると言うのはとても評価したい。
日本も、核保有も含めた将来の方向性を、感情的にならずに国全体で考える時期が来ている。そのためには、メディアが世界で起きている出来事をおのおのの「点」として報道するのではなく、ニュースの受け取り側が、「法のルール」から「力のルール」へと書き換えられようとしている世界のうねりを「面」でとらえて理解できるよう、なんとか頑張ってもらいたいものである。
参考資料
米の「正式同盟国」は世界に51カ国、日本の「正式同盟国」は米1カ国だけ
アメリカは、ヨーロッパ、オセアニア、中南米の国々と複数の「多国間相互防衛条約」と言って、お互いが防衛に加勢する条約を結んでいる。日本、韓国、フィリピンとは「二国間相互防衛条約」を結んでいて、米国国防省(「戦争省」に改名するらしいが)が」正式同盟国として認める国は世界に51カ国である。イスラエル、台湾、エジプトなど仲良しだけど軍隊まで出す約束はありません、という準同盟国。51カ国に「軍隊出しまっせ」と約束してるくらいだからアメリカの軍事費は歴史的にそりゃーもう膨大で、そのために社会福祉や健康保険などが犠牲となり、他の先進国から大きく遅れを取ってきたわけだ。
日本の「正式同盟国」はなんとアメリカだけ。オーストラリア、イギリス、フィリピンなどとは、軍隊の共同訓練や災害時に派遣される公務員などの手続きをぐぐっと簡単にした円滑化協定というのを結んでいて、「準同盟国」または「同志国」とカテゴライズされている。お隣の韓◯とは防衛機密の共有協定を結んだ「重要な隣国・安全保障パートナー」という位置づけだが、北朝鮮がヤバいからちょっと協力しない?とお互いが思っても、アメリカさんが良いと言わないと何も出来ない立場である。韓国も「正式同盟国」に定めているのはアメリカ一国のみである。


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