(https://www.economist.com/より)
冒頭写真は4月1日付け「エコノミスト」誌の表紙。キャプションは「敵が間違いを犯している時はジャマをしないこと」と書いてある。2月28日に始まった戦争に、イ★ン最大の友好国でありながら7週間もずっと沈黙を守り続けた中国。
世界中がホル★ズ海峡に注目し、トラの言動に翻弄されている間に、そーっと勝ち駒を動かし続けている。4月15日付けのロイターの記事を御覧いただきたい。

「中国が南シナ海スカボロー礁を封鎖の動き」。ふーん、と読み飛ばしてしまいそうな短い記事だが、ちょっと待って。このスカボロー・ショル(礁)はアジアにおけるホル★ズ海峡とも言える南シナ海の東の出入り口で、中国が主権を握って自由に航行できないとなるとマジで困ったことになるというのが意外と知られていない。下の表で見る通り、南シナ海はエネルギー以外の物資もたくさん航行する。天然ガスは40%?ホル★ズより大事な航路じゃん?
| 項目 | ホル★ズ海峡 | 南シナ海 |
| 海上石油貿易 | 世界の 約25%〜33% | 世界の 約33% |
| LNG(天然ガス) | 世界の 約20% | 世界の 約40% |
| 世界貿易総額 | 主にエネルギーに特化 | 世界全体の 約25%〜30% |
| 役割 | エネルギーの「供給源」 | エネルギーと製品の「主要道路」 |
スカボロー礁はフィリピンの左横。ここに中国が350メートルの浮きバリケードを設置して(4月10日)フィリピンの漁船はすでに立ち入りができなくなっている。西沙、南沙、スカボローの3拠点を支配すれば南シナ海のどまんなかの三角地帯を封じ込め、ホル★ズのように完全閉鎖に至らなくても(それをやると自分たちが困るからね)行き来する船をすべて見張ることができるし、権益が対立する国のタンカーは航行できなくなる、とかいろんなめんどいシナリオが考えられる。

この地図の下端で途切れてしまっているが、マレーシアの右側から下部に広がっているのがインドネシア。海を挟んでフィリピンと向き合っている。ここ15年くらい経済水域に中国がちょっかいばかり出すのに号を煮やし、さる4月14日にインドネシアがアメリカと安全保障合意の強化(MDCP)に調印。フィリピン(米軍基地がある)、ベトナム、インドネシアを結んでアメリカの三角形が完成、中国の三角形とガチで睨み合いだ。特に、米国はマラッカ海峡上空の飛行が緩和されて空から中国を見張れるようにしたい。アジア諸国は一生懸命中国の戦略的な動きを止めようとしてるわけだが、アメリカは今、中東で忙しいからネ…。
イ★ンの石油の90%は中国への輸出であり、中国は石油を低価格で購入できる代わりにインフラとテクノロジー支援をするという20年契約を結んでいる。例えばイ★ンがどんどん飛ばしているシャヒード・ドローンには、GPSより精度が高いとされている中国製の「北斗(ベイドゥ)」が搭載されており、もともと中国のテクノロジーがなければイ★ンがここまで戦うのは不可能だった。
ホル★ズ海峡と南シナ海。この2つを制するものは世界のエネルギーと貿易を制す。中国はイ★ンの命綱、言うことを聞かざるを得ない。とすると….。なーんかさ、何十年というスパンでねっとりとプランを実行に移し続け、じわーーーーーーと世界への影響力を強めるアジアの大国、不気味でコワイ。
5月14日に北京で予定されているおトラ・習会談でこの辺も含めて話し合うらしいけど、うーん、どんどんアタマが変になっていくトラ、とんでもない事になりそうでコワイ。「台湾をあげる」とか言い出したらどうするよ?トラは「次はキュ★バだ!」と毎日言ってる、ということはもうアジアは好きにしてくれ、アメリカは北中南アメリカ大陸をいただければそれでいいから、って気になってるんだろうか?


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