「男のデブと女のデブは違うでしょ?」

ヨガ・読書・スピ系・考え事

昨夜は、まるで「神様が怒っている」としか思えないような激しい雷雨が二時間近く続いた。それぞれ10キロ、28キロ、35キロのわんこ3匹がガタガタ震えてすり寄ってきて、特にビビりの35キロは巨大な体でおばちゃんのお膝に座ると言って聞かない。身じろぎできず。彼の体重でしびれてしまった太ももを持て余しつつリモコン片手に「ヨーロッパ寝台列車の旅」系のyoutubeを次から次に鑑賞した。

すごいなと思ったのが、パリからイスタンブールまで120時間の「オリエンタル急行」の旅。まさしく昔の映画にでてくるような豪華絢爛、贅沢な列車の旅。部屋の内装、サービス、食事と文句のつけようがないような素晴らしさなんだが!このお二人様810万円の5日間の旅、部屋にシャワーがなかった。いやーん。

3日めのブタペストで列車をおりて、予約のホテル(料金に含まれる)まで連れて行ってくれるのでそこで仮眠とお風呂を済ませる仕組み。5日間に一度しかお風呂に入れないのは日本人にはハードルが高いと思うがいかがなものか。1千万円を超えるグランドスイートという部屋にはかろうじて小さなシャワーが付いているそうだけど、各運行につきこれは二部屋しかないらしい。

あとね、食事は「正装」で決まった時間にダイニングカーに集まって乗客みんなで楽しむことになっている。1800年代の、貴族やすごいお金持ちにとっては普通の習慣だったんだろうけど、わたしゃやだね、イブニングドレスで社交なんて(笑)めんどくさい。好きな時間にのびのびと食べたり飲んだりしたいもん。そして5日間もあんなこってりした食事を続け、列車内で運動もできないとなったら下車する頃には間違いなくお腹に新しい浮き輪を抱えていると思う。豪華な食事はたまのことだから美味しいんだよねー。

…やっと雷がおさまり、嫌がる3匹に寝る前の外トイレを強制しおふとんに入ったのは真夜中を過ぎていた。ここ数日聴きながら寝落ちしている柚木麻子さんの小説「バター」。1ページも進まないうちに寝てしまっているようで、全く進まない。

BUTTER(新潮文庫)
男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)。若くも美しくもない彼女がなぜ──。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳に〈あること〉を命じる...

寝落ちの直前に聴いた部分。食に目覚めて5キロ太ってしまった主人公(ちょっとネタバレごめん)にカレシがダメ出しをいれる部分。「もしかして…、なんかぽっちゃりしちゃった?」で始まる一連のLINEのお説教はご丁寧に「絶叫」の絵文字付き。「男のデブと女のデブは違うでしょ?」と続き、

「心を鬼にして言うけど、太ることだけは、本当によくないって。俺は別に女の人の体型に理想とかないけど、周りに努力が足りないって思われて信頼を失うよ。」

余計なお世話じゃ!この発言、on so many levels (様々な局面)でツッコミどころ満載だ。まず、

心を鬼にしなければ言えないようなことは、命に関わる事柄でない限りは口に出すでない。

そして、

「俺は別に女の人の体型に理想とかないけど」。けっ。これをわざわざ言うなんて「デブな女はいやだ」と思ってるのが完全にばればれなんだよ!

「周りから信頼を失う」だと?周りのせいにすなや!自分が嫌なんだろが?

第一なんで男のデブと女のデブは違う?

アメリカに住んでいてよかったと思う理由は毎日どんどん減って行き、今では一生懸命探さないと思いつかないが、人の体型についてうるさく言わないというのはその一つ。オリエンタル急行で太って帰って来ても近所の人に「もしかして…、なんかぽっちゃりしちゃった?」と言われる心配はない。

日本では完全に「デブ勲章」を貰える我が身としては、「バター」の主人公、里佳がさっさとこんな男に見切りをつけてたくましく自立していってくれることをセツに望む。デブ・不デブは他人が決めることではなーい!健康ならそれでええねん!

 

 

 

 

 

コメント

なんちゃってニューヨークをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む