トランプ関税の日本への影響

関税・経済・インフレ

昨日発表になったトランプ関税の影響で、今日の日経平均が約3%の暴落。一夜明けたアメリカ市場も大揺れで、ダウ・ジョーンズは一時1200ポイント下落、S&P500も3%の下げ。私らの老後資金がどんどん目減りしていく。ああああ…

関税は、輸入品の値段が上がるので私らの日常生活をもろに直撃することになるし、他国からの報復関税でアメリカからの輸出は競争力を失い国内産業や農業に深刻な打撃が。すでにインフレで息も絶え絶えのアメリカにとっては江藤農水大臣の発言通り「理解不能」な政策とみる人が大部分。

昨日のホワイトハウスでの会見で大統領が掲げてみせた国別関税の表がこれ。黄色が改定された関税。その左横の数字は、現在世界の各国がアメリカに対してかけている関税の一覧となっている。

この表によると上から5番目、日本からのアメリカへの関税は現在46%なのでその約半分の24%が今回日本に対してかけられる関税として算出された模様。「相手が掛けている関税の約半分」という数式が、低関税の国を除いたほとんどすべての国に当てはまっていることがわかる。日本へは、世界各国への一律関税10%、プラス国別14%で合計24パーセントとなっているが、すでに発表されている鉄、アルミニウム、自動車は25%のまま。

(24%の関税 – 日本から100円のものを輸出すると、貨物がアメリカに入国する時点で24円の税金をアメリカ政府に支払わなくてはいけないということ。今までは5%関税だったと仮定すると、5円支払っていた税が24円に跳ね上がり、手に入るお金は95円だったのが76円に減ってしまうということ。輸出業者は税金の分はすべて、または一部値段に上乗せし販売価格を引き上げるのが普通(100円から120円へ、など)なので、買う側のコストが上がり小売価格ももちろん上昇。インフレ。高いものは消費者に徐々に避けられるようになり輸出側への注文も減る。)

日本はコメに対して700%の関税をかけている、と大統領も報道官も繰り返しているが、調べると、輸入米の77万トンまでは無課税じゃん!それ以上になると、たしかに米1キロに付き341円、約400%ほどの関税がかかっている様子。でも、おコメ以外のアメリカ産農産品に対する関税はコロナ前の2019年にぐぐっと減らされ、現在では90%以上の食品・農産品は多くが無税または優遇関税。うーんコメ700%の根拠は薄い。大豆や小麦なんかは太っ腹に輸入しているんだから、コメ農家さん保護のためのこの関税が目の敵にされるのはちょっと…。

上の表の「相手がアメリカに対しかけている関税」のコラムの下に小さな文字で Including Currency Manipulation and Trade Barriers (通貨操作と貿易障壁を含む)と書かれているがこれらは簡単に数値化できるようものではないので、それをどうやって組み込んで関税の計算をしたのかな…。

とにかく。

この関税が長期化すると、日本もアメリカも消費者が痛みを感じるようになるのは約3ヶ月から6ヶ月後と言われている。昨夜から発効になった関税だが、品目ごとの関税の発表はないし、一体、今日からどうやってお値段を決めたら良いのか、販売数は減るのか増えるのか、輸出入に係る産業は混乱状態だけど、日本の自動車産業や重工業は下請けさんが大打撃を受けることは必至だよね。

アメリカでは一般家庭の支出が年間2000ドルから3500ドル(30万から50万)増えるという予測が出ている。いやーん。日本からの輸入品を避けられない我が家なんか、もっとかも。サトウの切り餅が今ですら1500円するんだから(汗)ああ、もう家で餅つきをしたり昆布を干したりするしかないんだろうか。

地震であえぐミャンマー含め、東南アジア諸国、特にベトナムへの関税高い!ベトナムからの輸入はアメリカで近年増えていて、made in VietnamというタグがGAPのTシャツなんかにもよくついてる。東南アジアで輸出業を営むのは実は中国企業が多いのでこれも中国牽制の一環だろうか?中国への関税はなんと54%となった。

最後に。アメリカのインフレがこれ以上進むと、来年の中間選挙に影響するので(国民が怒っちゃってトランプの保守党が各地で勝てなくなる)、インフレの影響と国民の怒り具合を見て、関税これから引き下げる余地があるんじゃないかね?大きなショックのあとでは小さなショックへの耐性が高くなるから、「まずはおどろかせる」という心理戦法をよく使う現政権なので、まずはゲロ高い関税を発表してみたとか?

日本も一生懸命交渉したら下げてくれるんではないだろうか。

カナダやEUは「報復関税」を予定しているが、日本はそれは無理なんで、この間、石破さんがうまく交渉してきた通り、対米投資をさらに増やし、約束通り天然ガスの購入を劇的に増やしますと再度確認して、

最大の対アメリカ海外投資国であること

中国の次に一番多くの米国債を保有していること

対中国の大切な防衛拠点であること

あたりを強調して交渉に当たるといいんでは、とこのニュージャージーでハラハラしながら考えている。今、日本もおコメが足りないみたいだし、一時的におコメの関税をググっと引き下げて輸入促進しますっていうのはどうか?どこから引っ張ってきた数字なのか700%関税にすごくこだわっているみたいなので、もしかしたら最大の切り札は「コメ」かもしれないよ…?

 

 

 

 

 

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