Everything Bagel エブリシング・ベーグル
うちの長男の大好物だ。
日本でも大人気のパン「ベーグル」は、プレーンのほかに、上にセサミやポピーシードを乗っけて焼いたものも人気だけど、この「エブリシング・ベーグル」は、セサミ、ポピーシードの他に乾燥玉ねぎと乾燥にんにくが加わる。イエース、かなり強烈な風味のベーグルだ。
ベーグル屋さんに行くと、ガラスケースの後ろ側に並んだ大きなバスケットに山のようにいろんな種類のベーグルが盛られており、それを指さしながら「プレーンを2つ、セサミ2つ、ポピーシード2つね!」とお願いすると、茶色の厚手の紙袋にそのままボンボン放り込み、上の方をクチャクチャっと丸めて渡してくれる。
家についたときには袋の下に溜まったセサミとポピーシードが他のベーグルにもくっついて、一体種類の違うベーグルを買った意味があるのか?とアメリカらしさに笑っちゃうんだが、問題はね、長男が帰ってきていると必ずこのエブリシング・ベーグルも入るので、他のベーグルに香りのみならず下手をすると玉ねぎ本体が乗り移り、買ってきたすべてのベーグルが強烈な味となってしまうこと。
エブリシングだけ他の袋に入れてね、とお願いすりゃー良いんだろうが「はあ、なんで?」みたいは反応が返ってきたりもするだろうし、頼んでも忘れたり。ま、たかがベーグル、この雑さもまた良いということにしよう。
日本では店名のついたお買い物バッグがお土産にとっても人気のアメリカのスーパー、 Trader Joe’s トレーダージョーズ。棚に並ぶとすぐに売り切れるこの店の人気商品、これが
Everything But The Bagel Seasoning エブリシング・バット・ベーグル・シーズニング ベーグル以外全部入ったシーズニング。

ベーグルの上に乗ってるものだけをスパイス瓶に詰めて売っている。 トレジョ(と呼ぶ)のサイトによると、「この素晴らしいシーズニングミックスは、噛み応えがあり香ばしく、薫り高いのでベーグルだけでなくチキンのグリル、ポップコーンの味付け、ベイクドポテト、ディップ、ピザ生地、ドレッシング。パスタ、そして
Panko-Breaded Everything パン粉(!)をつけた揚げ物各種
にお使いいただけます」と書いてある。原料は白黒セサミ、シーソルト、乾燥玉ねぎ、乾燥にんにく、ポピーシードのみ、添加物ゼロで御値段はスパイスサイズの瓶で1ドル99セント。結構お安いな。
ベーグルの上に乗ってるから苦手なんであって、よく考えたらこれって結構使えるシーズニングかもしれん。次にお店に行ったら探しみようと思った。
周りの日本人の友だちも、あのエブリシングベーグルだけは…という人が多い。他に、日本人でも好きな人は好きだろうけど、と思うアメリカの人気食べ物としては Feta フェタチーズがある。羊とヤギのミルクで作られるギリシャのチーズで、一説によると世界最初のチーズらしい。
塊は、めちゃくちゃ硬い木綿豆腐。ほろほろと手で崩したところはカテッジチーズにそっくりだが、味は羊独特の埃っぽい?風味があり塩辛い。最初に食べたときは「げ、なんなんこれ!?!?!」と思ったんだが、ギリシャ、中近東、地中海料理によく使われていて、なれると癖になる。アメリカ人、好きなんだよねえ。
ヤギさんのチーズ、ゴートチーズの方はクリーミーで日本でも好きな人が多いと思うけど、フェタはその上級者向けという感じだ。
そのフェタを使ったギリシャ料理に「スパナコピタ」ほうれん草のパイというのがある。くてっと茹でたほうれん草を固く絞ったものをフェタとギリシャヨーグルトで和え、紙のように薄いパイ皮「フィロ」で包んで焼く。まあ、あんまり(昭和の?)日本人のお口に合う代物ではないと思うんだけど、これはなんか、最近美味しいかもと思うようになってきた。


味でなく、頭で判断していたのかも。中近東、地中海の辺はよくヨーグルトをご飯ものに使うけど、それが昭和人は「ヨーグルトはお菓子か朝ご飯」と感じてしまって、うっすら違和感が拭えなかった?
アメリカに来ることがあったらぜひ、エブリシング・ベーグル、試してみてほしい。日本でもきっと売っているだろうけど、風味の強烈さはきっと比較にならないと思う。
購読するニューヨークタイムスは、ベーグルの本場マンハッタンが拠点ということもあって、ちょっと数えてみただけで月に1,2回は必ず「ベーグル」に関する記事が。
‘Crusty’ and ‘Pillowy’: How N.Y.C.-Style Bagels Made It Big in London 「かりかりふわふわのニューヨークスタイルのベーグルがロンドンで大人気!」ニューヨーカーがちょっと自慢げに書いている記事。
その一つ前は「異端のベーグル」と題して記者が1ヶ月に70種の「聞いたことない新しいタイプ」のベーグルを試したという記事。スパイシーベーグル、フレンチトーストベーグル、プロシュート練り込みベーグル。ベーグルの抽象的な世界、冒涜のベーグル、と書きながらも現代は「ベーグルのルネッサンス期」かもしれない、とまあ、肯定的な記事。
先週の記事、英語だけどもしニューヨークに来ることがあったらとても役に立つのでこちらでシェアさせていただきたい。
「ニューヨークのベーグル、ベスト17」という記事。

Heather Willensky for The New York Times
コピーしてAIに頼むと日本語にしてくれます。
珍しい食べ物を試すのは楽しいが、やはり家での食事は自分が慣れた味がいい。歳とともに顕著になるその傾向、我が家のような国際結婚派ではちょっと話がややこしくなる。今夜は納豆と味噌汁が良いわああ、と思っても「どっしり」を期待するアラ還男が。おにぎりよりもサンドイッチ、おそばよりパスタで育ったアメリカ人。困る。
そういやこの間買ってきたベーグル、あっという間にヤツのお腹に収まった。スモークサーモンを混ぜ込んだクリームチーズを乗せてもぐもぐ。このスモークサーモン・クリームチーズもなれるまで時間がかかった一品だった。



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