NYCマラソン、ニューヨーク市長選挙、選挙賭博!

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 (Photo: The Washington Post)

アメリカ、今日から冬時間に入りました。東海岸と日本との時差は14時間で、計算するときは、「日本時間から2を引いて夜昼ひっくり返す」が基本です。日本の夜10時は10-2で8、ニューヨークは朝の8時ということになります。

さて、今日は素晴らしい秋晴れの中ニューヨークマラソンが午前9時にスタートした(昨日までは10時だったんだよね、アスリートはそういう調整大変なんじゃなかろうか)。ニューヨークの5つのボロ(区)を網羅するルートは、よく知っている区域だけにその長さが実感できてくらくらする。各地域を繋ぐ橋を合計5つ走って渡るルートだが、そのうちひとつだって走って渡れと言われたらすっごい困る。息子の住むブルックリンからマンハッタンまで歩いていけるか?絶対ムリー。

こちらが本日のルート。

Verifying Device

下の赤い点が出発点のスタッテンアイランド。ベラザノ・ブリッジを経由してブルックリンに入る。バカでかいブルックリンを横断して、プラスキー・ブリッジを渡ってクイーンズへ。クイーンズボロ・ブリッジで一旦マンハッタンに入り、マジソンアベニュー・ブリッジでブロンクスへ。ウィリスアベニュー・ブリッジでマンハッタンにもどって、ゴールはセントラルパーク、合計42.195キロ。

しえー。おばちゃんには自転車でだってムリだ。52000人のランナーたち、すごいなぁあ。特に、一般レースと時間をずらせて早く始まっていた車椅子のレース。車椅子のバスケットボールや水泳はパラリンピックで見たことがあるが、二本の腕だけで上のルートを走り切る車椅子のマラソン、その過酷さと、乗っているマラソン用車椅子の仕様に目が釘付けになった。

さて、この大イベントの日にどんなSNS戦略でニューヨーカーの心をつかむかが注目されるのは、来週火曜日に予定されているニューヨーク市長選挙に立候補の Zohran Mamdani ゾーラン・マムダニさん、若干33歳のイケメン候補。過去に2回NYCマラソンを完走している。全く無名どころか、ニューヨーク市議会のメンバーだったという以外は政治家歴ゼロの彼が、若い人をターゲットにしたSNS戦略でキャンペーンに8万人のボランティアが押しかけるという「マムダニ旋風」を巻き起こし、今のところ各種世論調査で「当選確実」と言われている。

どんな人かと言うと、下は今年の2月、バレンタインに合わせて投稿された彼のSNSを見てほしい。

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とまあ、どのSNSを見ても一つ一つの投稿の質が高い。というのも彼のお母さんは「ミシシッピ・マサラ」などの映画で知られる世界的に有名な映画監督のミラ・ナイールさん。映像のプロがついてるわけだ。このインスタの最後「ボクのバレンタインになって」と頼む代わりに「民主党に登録して投票してくれる?」というのはおばちゃん、若くはないけど結構ウケた。

今ではお金持ちにしか住めなくなった感のあるニューヨークを、普通の人にもまともな生活ができるようにする、と 「Affordability アフォーダビリティ(経済的に賄えること)」を全面に押し出したキャンペーンは、シンプルでわかりやすく、ニューヨーカーたちの生活実感、無力感、怒りに直接訴えかけてガッチリと心を掴んだ。ま、同じようなメッセージを掲げる人は他にもいるだろうが、彼の場合は「SNS上手のイケメン」というのがとっても有利に働いているというのは言うまでもない、しゃーないよなそれは。人間の心理だ。

「企業や団体からの寄付は一切もらいません」。政治家と癒着した一部のお金持ちだけがトクをし続ける感のあるアメリカ政治を嫌悪する気流に乗って世界的に有名になったマムダニ候補は、彼が市長になったら税金が上がってしまう高所得者層や一部ユダヤ系住民(マムダニさんはイスラム系)からの反発は強い。9・11事件を引き合いに出した反イスラムのネガティブ広告を流す反対陣営には「広告にそんなお金を使うくらいならニューヨーク市に還元するべきですよねー」と、トレードマークのにこにこ顔で受け流す様子は、深夜のパロディ番組サタデー・ナイト・ライブで、いつもスマイル貼り付けてるからほっぺたが痛くなる、とからかわれるほど。

「高年齢層・お金持ち・現状維持派」対「お金まみれの政治や不正に疲れたリベラル・若い層」。このニューヨーク市長選挙は、アメリカ全土で今後行われるあらゆる選挙の「縮図」となっているので注目度はめちゃ高い。特に対戦する相手が「お金まみれの政治家」を体現する元ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ。凄腕知事で、ゆくゆくは◎統領候補と思われていたがなんと13人の女性スタッフからセクハラで訴えられて失脚。州知事から格下げ?の市長で政界返り咲きを狙うイヤラシイおやじである。左はスケベ顔のクオモ、右がマムダニ氏。

(https://www.fox5ny.com/news/mayoral-primary-election-resultsより引用)

さて、アメリカは「選挙賭博」が合法なのをご存知だろうか?この市長選挙は賭け金の方もヒート・アップしていて、Polymarket ポリマーケットなどのオンラインプラットフォームではすでに4億ドル(約600億円)の取引が行われているそう。お金が絡んでいるのでとにかくいろんな世論調査や動向をつぶさに見ているこのプラットフォームの予測は結構信頼されていて(賭博予想が情報源というのもなんか変だけど)CNNなどの大手メディアも「賭博市場でマムダニ氏の勝算が90%です」と目安にしているのはとってもアメリカ的?

さ、冬時間の初日、ワンコの体内時計は調整してくれないのでいつもより1時間早く「ご飯ちょうだいキャンペーン」が始まるんだにゃ。覚悟しなくちゃ。

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