マンハッタンで「毛糸版もちまき」を初体験。「世界の毛糸コンベンション」

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今日は節分。子供たちも家を出てしまったわが家では豆まきの予定はないが、小さい頃には翌朝の通学路で玄関先に散らばる豆を見るのが楽しかったことをいつも思い出す。

さて今日は、この週末マンハッタンのど真ん中で、豆まきならぬ「餅まき」に似た面白い体験をしてきたよ、というお話です。その疲れでブログ書くの、数日遅れちゃった((汗)

金曜の夜から、取材も兼ねて泊りがけで参加したのは Vogue Knitting Live! ヴォーグ・ニッティングライブ!という世界の毛糸と編み物のコンベンション。日本でも有名な手芸本の出版社「日本ヴォーグ社」あのVogueが年に一度開催する大掛かりなイベントは、タイムズスクエアのど真ん中、展示会場の5フロアを貸し切って、木曜の夜から4日間開催されていた。

イベント自体については、取材写真の整理がついてからおいおいご紹介させていただくとして、今日はおばちゃん的にこのイベントの大目玉であった Yarn Toss ヤーン・トスについて書きますね。

ヤーンは毛糸、トスは放り投げるという意味…。ステージからお餅のように次々に投げられる毛糸の玉を、いい年をしたおばちゃんたち(想像つくと思うがイベント参加者の多くは中高年女子)が競って奪い取るという「誰が考えついたの!?」と笑ってしまうプログラム。

土曜日だけで2時間おきに4回ぐらい開催されたが、おばちゃんは2時からの回に参加することにして「ちょっと早めに」と20分前にステージのある6階に向かった。が、会場はまるでラッシュアワーの新宿駅。通路の移動がかなりむつかしい。ふくよか(編み物好きあるある)でフレンドリーな中高年女子の波に揉まれつつやっとステージ近くにたどり着いたときには、すでに大きな毛糸の箱がステージに運び出されていた。やる気満々の女子たちが何重にもステージを取り囲み、アメリカ人に比べると小柄な日本女子に勝ち目はない。

この回で投げられるのは、ウルグアイ女性の経済的自立のためというストーリーを持つ Manos del Uruguay マノス・デル・ウルグアイ(ウルグアイの手) の毛糸たち。きれいな染めむらと草木染のような色合いが素敵な完全手染めの毛糸で、おばちゃんの好きなブランドの一つ。空中キャッチできたら嬉しいが、この人混み、そして、忘れちゃいけない、取材、取材。人の輪の一番外側で撮影に専念することにした。

根っからの編み物好きが来ているとあって、この熱気に包まれながらも毛糸が飛んでくる直前まで手を動かしてアミアミしている女子多数。「投げますよー!」の声に、編みかけをずぼりと袋に突っ込んだおばちゃんたちがやおら立ち上がり、見事な自作のニットに包まれた腕をステージに向かって伸ばす。五本の指がこれでもかと開いておる(笑)すごい….こんなん初めて見たわな。

けっこうお高い毛糸なのに、つぎつぎに毛糸玉が宙を飛ぶ。ニットのビーニー(正ちゃん帽ね)をかぶったお兄さんが、左右、真ん中、近く、遠く、となるべく沢山の人に行き渡るよう上手に投げ続ける。毛糸がお兄さんの手を離れるたびに「きゃああああああ!」と歓声が上がり、その方向にある腕たちが一層長く伸びる。キャッチした人の嬉しそうな顔、周りのおばちゃん「あら、いい色ね、良かったわね!」と祝福。

箱の中の毛糸も少なくなった頃、奇跡が起こった。カメラの画面越しにお兄ちゃんと目があった…気がしたその時、きれいな若草色の毛糸がおばちゃん向かって飛んできた。カメラ、カメラ置かないとキャッチできない!とあたふたする間もなく、毛糸玉はおばちゃんの頭をぼよんと直撃したあと跳ね返って少し離れた床に着地した…!近い人が誰かが拾うんだろうと躊躇してたら、なんかみんな優しいのー。あなたの頭に落ちたんだから、ということか、おばちゃんが拾うの待ってる。え、え、いいの?いいの?ほんとおおおお???ということで、持ち帰ったのが冒頭写真のマノスの毛糸。

色も太さ(DK ダブルニット、中細)もド直球で好み。可愛い帽子か襟巻きが作れる長さである。これで今年の運を全て使い切った、と感じるか、今年はとっても幸先がいい、と感じるかはおばちゃん次第。この節分に、ゲットした毛糸玉を手に楽しかった週末を思い出してはニヤニヤする氷点下のここ、ニューヨーク地方。

 

 

 

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