ニューヨーク地方の秋ごもりと幸せのコツ

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今年のニューヨーク地方の秋、気温が30度近くまで上がる日もあったが、今週はすっかり肌寒くなってきた。四国育ちで根っから寒いのが苦手なおばちゃんは、秋冬の気温とともに気分も下がる。こういうときは体を動かして、To-do リストの上から順番に、サクサクとコトをこなしていくのが一番。

この間しまったばかりのような気がする冬物の箱を出す。ぶ厚い靴下やひざ掛けも出す。ウール素材を触っていると、体も自然と「冬支度」モードに入る。畑もすっかり冬野菜へと選手交代が終わったので、ほそぼそと実り続ける最後の実を収穫し、古い根っこを始末して、支柱は抜いて物置にしまう。肥料は、冬の間に動物に食べられないよう厳重にカバーをかける。雑草の残りはコンポストに放り込み、新しいビニールを被せる。

作業を終えたあとのお昼ご飯は温かいスープが食べたい。オヤツにはキーウィやバナナじゃなくりんごが食べたくなる。そうだ、たくさん買ってきたりんごはパイを作っちゃったりしようかなっ。秋らしくシナモンをたくさん入れよう。

一度キッチンに立つと、体の冬支度モードに引っ張られてなんだかいろいろと保存食を作りたくなる。秋といえばキムチ(ってわけでもないか)。八百屋さんの白菜もすっかりみずみずしくなったので(夏の間に売られてる白菜のなんとも悲しそうなことよ)よし、キムチ作ろう。

これこれ、Tokyo Veg Lifeさんの簡単レシピ。発酵させずに漬けてすぐ食べられるキムチは英語で Fresh Kimchi フレッシュ・キムチィというが、日本語はなんだろう?韓国の「コチュガル」という調味料入りの赤唐辛子粉を一度買えば、あとは家にあるもので簡単に作れるこのレシピは大のおすすめ。

穫れたトマトは大量にソースにして保存。ピーマンは、肉詰めにしたものを冷凍しておく。牛の骨をもらってきて Bone Broth ボーンブロスを仕込む。インスタントポットで48時間低温調理するこのスープの素は、アメリカでなーんか流行ってるんだよね。骨のミネラルやコラーゲンがじっくり溶け込んだスープ、すごく体に良いらしい。

お茶の時間に腰を下ろすと、ふむ、なんか手寂しい…。あっ、そろそろ編み物を出してきてもいい季節(夏は手が汗ばむからね)。ごそごそと去年終わらなかったセーターのかごを出してきた。編み始めたらすっかり手にリズムが戻ってきて、サイドテーブルにはお茶、ゆっくり音楽をかけて座り込むと、膝にちび犬がよじ登ってきた。足元には長女(犬)が寝そべる。長男(犬)はいつもの通りおばちゃんの右側に丸まっている。

冷たい足先をそっと長女のお腹の下に差し入れる。ああああ、あったかい。なんかシアワセ〜。Count my blessings カウント・マイ・ブレッシングス(日常生活の中で、自分は Bless (祝福)されてるなあ、シアワセだなあと思うものの数をひとつひとつ数えて感謝しましょうよ)という言葉が頭に浮かぶ。

小さな幸せ、数え始めたらキリがない。ランチ美味しかったナ。パイも上出来だったし家の中は暖か。ワンワンはいつも笑わせてくれるし、ここも日本も家族はみんな健康だ。今週末には楽しい女子旅が待っている。そうそう、冬支度という名目で楽しいオンラインショッピングもできるし(冬用の温かいスリッパはどれにしようとサイト巡りをしていると時間を忘れる)今夜の晩ご飯はもう出来てるから夕方までゆっくりできるのも嬉しい。

気をつけていないとニュースが生活に入り込み、今の政状不安に心が飲み込まれそうになるときもある。こんなとき大事なのは Compartmentalization コンパートメンタライゼーション(コンパートメント化、物事を切り分けて考えること)。要するに「それはそれ、これはこれ」と割り切ってシアワセの数を数え、心配事に乗っ取られないようにすること。ま、これがいつもできりゃ〜、人生は楽なんだがね。

 

 

 

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