今朝は高齢の長男(犬)の調子が少し良かったので、近くの犬公園まで二人でゆっくりゆっくり歩いて行ってきた。時間がズレていて、元気な頃はほぼ毎日来ていた公園にいつもの友達が誰もいないのを見てとっても不思議そうな顔をする長男。芝生とおばちゃんの顔を交互に見て「ドウシテ誰もいないんだ?!」と、ワンコなりに一生懸命考えているのがわかる。
お友達ワンコ達はこの公園に住んでいるわけでも、自分らが来るときにオンデマンドで来てくれるわけでもないのよ、というのを説明してあげたい。でもわかんないんだよね。なんか愛おしいぞ。
とにかく歩行スピードが遅いので、行き帰りの道に出された各家庭の粗大ごみの数々をゆっくり観察することができた(笑)。実を言うとこの粗大ごみの日、人々の暮らしぶりが垣間見えてなかなか興味深く、散歩が地味に楽しみ。
アメリカのフツーの郊外の町から、直通電車開通のおかげでウォールストリートのベッドタウン、高級住宅街へと変貌を遂げたこの町は、粗大ごみもなかなか豪華である。「こんなん捨てちゃうの?」と思うものがゴロゴロ。子供の三輪車やら犬のサークル、芝刈り機、きれいな家電、家具やランプ…。明け方から、使えそうなもの、売れそうなものを探して他の地域からやってきたピックアップトラックが徘徊する。散歩時「これ拾いたいっ」と思うものが登場しても、そういうのはすぐなくなってしまう(第一、一応ご近所さんなので拾うのはさすがのおばちゃんでもちょっと憚られる)。
大掛かりに整理したらしいガーデン用品がまとめて捨てられていたときには、その中にあった一輪車(手押し車?)をどうしても見過ごすのが辛くて、勇気を出して拾いに行った(っていうか夫を脅して取りに行かせた)が、もうなくなっていた。だって、ホームデポで買うと高いんだよ?
ゴミを拾って売る(使う)なんて、とお思いかもしれないが、拾ってもらえなかったモノたちは大きな粉砕機を搭載したゴミ収集車に放り込まれ、その場でゴリゴリと押しつぶされてトラックの後ろに吸い込まれていく。再利用してもらえるならその方がずっといい。
アメリカではセカンドハンドを売り買いする Thrift スリフト は大きな流れ・産業になっていて、恥ずかしいことではないどころか、エコの観点からも特に若い人たちからは大歓迎されていて、新品よりもリサイクルショップで賢い買い物をすることのほうがオシャレ。若いコ、特に女の子にヴィーガンやってる子が多いのと重なる感じ。
ブルックリンで相変わらずの激貧生活を続けるうちの長男のように、新品の洋服を買うのなんてムリと言う理由でセカンドハンドの利用を余儀なくされている若年層も多いが、自宅近くの大きな大きな倉庫のようなスリフトショップで見つけてくるものは、ニューヨークという土地柄もあろうが殆どがブランド物だ。

ある時、素敵な黒いジャケットを着て帰ってきた。ほぼ新品のアルマーニ(!)なのになんと10ドル。その理由は脇の下の5センチほどのかぎ裂き。おばちゃんはチクチクが得意なので、黒い糸でキレイに閉じてあげた。毎日履いている様子のティンバーランドのハイキングブーツも同じ店でゲットしていた。調理器具のインスタントポットの最新型だって馬鹿げた値段で手に入れていて、若い人たちが生きる道をリサイクルで助け合い、たくましく開拓していく様子は見てて頼もしい。
「倹約は惨めでもなんでもなく、かえってオシャレで意識高め」という雰囲気ができてきたのはとってもいいことだ。昭和生まれのおばちゃんにとっても、しっくり来るコンセプト。ああ、あの手押し車を見つけたときに戸惑ったりせず、速攻で拾ってくればよかったと未だに悔やまれる。
今朝、アメリカはインフレ指数である CPI(消費者物価指数)9月の統計が発表になったが、昨年比3%と大方の予想通りのレベルに落ち着いた。スーパーで買物をすると、3%??そんなもんじゃないじゃん!!と思うほどお金はお財布から出ていく。誰に聞いても同じ感想なので、どうして統計の物価指数と体感インフレがこんなに乖離してるのか、ChatGPTに助けてもらって調べてみた(それ以前に、現在閉鎖中の政府から10日遅れで出されたこの数字への信頼度は低く、ペアで出されるはずの先行指標PPIは今月の発表がとりやめ。そして来月はCPIもPPIも政府閉鎖中のため発表はない)。
- CPIは“平均”だから
CPI(消費者物価指数)には、家賃や医療、教育、交通などが含まれていてこれらは毎日の買い物ほど直接的じゃなくて気が付きにくい。ま、そうだね、支出の比率が高い家賃の値上がりが比較的おちついていれば、いくら食料品の値上げは激しくてもCPI平均は下がる。
- 「代替効果」のトリック
CPIには、値段が上がったら消費者が安い代替品に切り替える(牛肉を鶏肉に替えるとか)ことを想定した統計指数が計算に入っていて、値上げが大きい物の値段がそのまま反映されるわけではないんだって。でもChatGPTによると「好きなものを我慢したという感覚が残るので心理的に生活は苦しく感じる」そう。よくわかってるネ。
- 品質向上は“値上げ”に含まれない
CPIでは、新しいスマホや家電が高くなっても、新モデルは「品質の改善」として調整され値上げはそのままの形で反映されない。でも「前より高くなった」ってフツー感じるよねー。
- 人は“頻繁に買うもの”を強く記憶する
心理的に人は食料品など日常的に買う品目の値上がりを強く意識するのでインフレ体感値は自然と高くなる。スーパー行くたびにぎょっとするもんね。
食料品は洋服や家電のようにリサイクルショップで買える訳では無いが、各地のフードバンクの列は日々長くなり、特に政府職員の多いワシントンやヴァージニアでは、お給料がもう22日間も未払いの職員たち(政府が閉鎖中)がやむなくフードバンクにパスタや缶詰の乾物を貰いに行く姿が多く見られるようになっているそう。政府閉鎖の7日後から生活費をカバーするためのローンが受けられるそうだが、それにしても(汗)。
安価な乾物類、カップヌードル、缶詰などの売上が伸びていること、金銭的に余裕のなくなった家庭から保護団体に引き渡されるペットが増えていることの2つが、特に中、低所得者層のインフレ体感を顕著に反映している。



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