昨日のブログでニュージャージー上空を飛び飼う謎の大型ドローンの群れについて書いたが、昨夜はさらにエスカレート、目撃は800機に及び(個人で飛ばしているドローンも判別できずカウントに入っているのでこの数字は多め)、南ニュージャージーのオーシャン郡では、水平線からフリートを組んで浮かび上がる金色の14機のドローンがカメラに収まった。この地域の市長さんからのニュースレターでは、州の公聴会でも歯切れのよい返事は聞かれず未だに正体はわからない、自治体と政府が協力して未だ調査中という報告を受けた、と書いてあった。不気味なことになっている。
が、できることはなにもないし、大学から帰省中の末っ子のお陰で冷蔵庫はすごい勢いで空になっていく。買い物行ってこなくちゃ。アルミホイルで作った即席の帽子をかぶると良い(笑)という冗談のような本気のような投稿があったが、今日はスーパーでそれを頭に乗せてる人がほんとにいるか調査してきます。
さて、ニューヨークタイムス一面に面白い記事を見つけた。

(英語ですが全文記事)
The Rise of the Noodle Boys ヌードルボーイズの台頭
そうか、英語ではこう言うんだ、ヌードルボーイズ「草食系男子」。麺のように細い、というわけね。もちろん一番に顔写真が出てるのはティモシー・シャラメ君だ。
日本はもう30年以上前から肉食系・草食系、またはソース顔・おしょうゆ顔という分類が存在したが、おばちゃんが長く住んだアメリカでは「男は強く肉食であるべし」という、表立って口に出されることはないが、それでもなんとも動かしがたい固定観念があり、痩せ型・草食系は「ギーク、ナード(オタクね)またはゲイ」という別カテゴリーに分類、「男性」中の1カテゴリーとしての地位は獲得できていなかったように思う。
うちの夫なんか、子供時代は痩せてメガネかけて運動オンチ。お絵かきが大好きだった彼は男子校のロッカールームで後ろからいきなりパンツを引っ張られ「オカマ野郎ーーー!」と言われたことが何度もあるそう(笑)。いや笑っちゃいけない、本人には立派なトラウマだ。でも今だってさ、実務系の夫の上に立つ経営陣たちはみんな押しの強いマッチョたち。一人は炭水化物と野菜を一切取らず食事は肉とサプリだけ、というバリバリのテキサスキン肉マンもいる。
あああと30年後に生まれていれば夫も「ヌードルボーイ」の仲間入りができていたのに。
メタのマークザッカバーグやマイクロソフトのビル・ゲイツ、そして活躍中の現代若手IT長者たち。彼らはうちの夫と同じ匂い、といっては失礼だが「強い男」が尊重されるこの文化で、子供時代は決して容易ではなかっただろうことが想像できる。でもね、テクノロジーが発達するにつれて、ギーク、ナード、オタクがどんどん頭角を現し今では社会を牽引してるのは肉食ではなく「頭脳」タイプ、頭脳タイプは概して草食系のことが多くて、昔はロッカールームでいじめた相手が気づくとビリオネアになっていた!という状況に。
が、今日の記事で扱われている、映画やデートシーンで人気のシャラメ系「ヌードルボーイズ」はテクノロジーではなく「アート・文学系」の草食型だ。これも過去にはあまり一般的人気のなかったタイプ。繊細な男→めんどくさい。頼りにならない。男らしくない。男のくせに美術や文学にうつつをぬかしおって。
男のくせに?男らしくないってどういうことよ?
聞かれてみればよくわからん。今はいきなりライオンに襲われるような時代ではないし、キン肉マンに守ってもらわなくても立派に独り立ちできる。賃金格差はあっても女性だってキン肉マンにお金を稼いできてもらわないと生きていけないという時代じゃない。そしたらさ、家でフットボール見てるキン肉マンに「おい、ビール」と言われるよりも、一緒に美術館に行ったり、本の話をしたり、おしゃれだって一緒に楽しめるパートナーの方がなんぼかいい。アプリで困ったときにチャチャチャ、と携帯をいじって直してくれる男性のほうがいいもんねー。そう、対等感。共感。趣味が合う、汗臭くない。繊細。気持ちわかってくれる。ヌードルボーイズ、最高じゃん。
問題は、ただのヌードルボーイズじゃなく「美しい」ヌードルボーイズじゃなくちゃだめということだ…..。厳しい。美しければヌードルの道を極めて高級国民となれるが、他のヌードルたちに「オタク」カテゴリーから開放してもらえる日は来るのだろうか。
トランプの台頭で、アメリカ社会は大きく後退中。その一つが「男性優位」。新大統領の周りを「女性は男性の所属物」という観念が未だに一般的な極端な原理クリスチャンの人物たちが固めていくに連れ、女性の地位がどんどん脅かされ、征服的な「男の力」信奉が大きく広まっている。前出のザッカバーグも、アマゾンのベゾスも肉体改造を行い、今では立派な
6 Pack シックスパック(胸からお腹にかけて6つにパクリと割れた筋肉、ビール6本入りのパックの意味もある)
の持ち主へと変貌した。そんななか並行してヌードルボーイズたちの人気が急上昇というのも面白いものだなと感じる。世間への反動?だよね。若い頃はヒュー・ジャックマンの筋肉に見とれたけど、トシもあり、おばちゃんももう男っぽさは食傷気味だわよ。デートするならあんがい身勝手そうなヒュー・ジャックマンより(奥さん捨てたし)マンハッタンのおしゃれなカフェやアートな穴場をよく知っていそうなティモシーのほうがいいわー。周りに聞いてもほんと、最近はムキムキは人気がない。
その例外は、あのユナイテッドCEO殺害事件の容疑者、ルイジ・マンジョーネくん。殺人を犯した罪で拘束中なのにアメリカ中ですごいルイジブームを巻き起こしていて、よく出てくる写真が上半身裸でハワイの山をハイキングする姿。見事なシックスパック。末っ子によると大学生の間でも男女問わずとにかく「かっこいいいいいいいいい」と大騒ぎになっているそう。
これはまた別の社会現象。詳しくは後日。



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