家庭・菜園(サイエン)ス

家庭菜園・洋裁・DIY

一念発起して、裏庭の日当たりの良い場所を選んで家庭菜園をつくったのは12年前くらいになろうか。6畳半くらいの大きさの芝生を掘り返し、フェンスを立てて土を買ってきた。土の袋は大きくて重いのに、地面にひっくり返してみると50センチ平方くらいしか埋まってくれない。何度もガーデンセンターに足を運んで土を買い足し、やっとのことで十分な深さの畑ができた。

新しい土を入れる前に、雑草よけの黒いビニールシートを引き、畝の間は木のチップで埋めた。うさぎも野生のシマリスも出ると聞いていたので、フェンスの下の方は細かい鶏小屋用の金網で覆った。

本や家庭菜園ブログを読みながらの、全くの素人の見切り発車であった。

今年は初めてスナップエンドウを植えてみた。スナップエンドウとさやいんげんは地植えの時期が他の野菜に比べて1ヶ月以上早い。こんなに寒い春が長引くとは思わなかったので張り切って4月の終わりに植え付けて、温度がググっと下がってハラハラした夜がたくさんあった。

エンドウは気温が上がり始めたとたんにぐんぐんと伸び、あっという間に私の背丈を超えた。私の頭を超える高さのところに白い可憐な花が咲きはじめ、翌日にはパラパラとミニチュアのお豆がたくさんぶら下がった。

さて、伸び続ける背丈はどうしたものか。ここまでまっすぐ上に元気に伸びるとは。だから「ジャックと豆の木」なのか、というくらい垂直にすくすくと伸びるさまはなんとも自分に疑いを持っていないらしいおおらかさである。You Tubeで検索して、ある程度の高さ以上になったら一番上の成長点を剪定ばさみでザクザクと切るという….

私はこれがとても苦手。トマトの脇芽をかくのも、こぼれ種で出てきた芽を引き抜くのも、種が密集しすぎたときの間引きもとにかく苦手。これはアマチュア農夫みんなが抱える心の痛み。伸びたがるものをとめなくてはいけないなんて辛すぎる。

元気なトマトはこぼれ種で毎春いくつもいくつも可愛い芽を出す。捨てられずある程度まで育ってしまったら、犬公園で「だれかトマトの苗いらない?」と聞いて回る。

そんな元気なトマトでさえちょっとした場所や日照時間の違いで伸びに大きな差が出る。育てやすいなすときゅうりだって、小さな手間のかけ方で真夏以降の収穫におおきな差が出るのだ。

この赤い輪っかは Tomato Halo トマト・ヘイロウ(輪っか)という。去年3個入りを始めて購入し、トマト3株を選抜して試してみた結果、サイズも感触もシッカリの立派なトマトが2倍は取れた。メーカーによると太陽光の吸収と土の温度を一定に保つ助けをするらしい。そして凹んだ部分には水を入れられるので乾燥も防ぐ。

私の庭園に異様に興味を持つ斜め裏のゲイルばあちゃんが早速「この赤いの、何?」と聞いてきた。説明したらばあちゃんも試してみたいという。アマゾン使えないばあちゃんの分をオーダーして持って行ってあげた。

夏の終わりにばあちゃんがやってきて、あのヘイロウ、すごい!という。ばあちゃんの家も、使った株とそうでないものにものすごい差があったらしい。可愛らしいのは、とっくに成人した子どもたちにクリスマスプレゼントにはこのトマトヘイロウをちょうだい、と頼んだというのだ〜♥

今年はさらに3つ購入し、なすにも使ってみることにした。アメリカのなすはみなさんご存知の直径20センチ、という巨大なものでその分味も薄いしはっきり言って美味しい代物ではない。が、数年前から普通の種苗店で日本のなすの苗が手に入るようになり、昨年はIchiban イチバンという品種を育て大成功。夏はいろんなナス料理を楽しんだ。今年はMillionaire ミリオネア種。4本入りの苗が4ドルだった。

ヘイロウは3個しかないので、最後の一苗は気の毒だが成長比べの実験台となってもらうことにした。地植えをしてから約1ヶ月。ヘイロウ3人組は最初の花をつけたので、これから剪定をして「なすの3本立て」という形に仕上げていく用意ができている。可哀想な末っ子は、茎の太さはほとんど半分、ひょろひょろと頼りない。そして背の高さも10センチ以上は違う。何だか気の毒なことをした….やっぱりヘイロウを買ってあげようと調べたら超人気で売り切れ、7月末までは追加のヘイロウが手に入らない (´;ω;`)

なすには「3本立て」方式の他に「4本立て」もある。4本立ては上に伸び、収穫時の高さが腰に優しいらしい。これ大事(笑)。去年3本立てて成功したので、今年はヘイロウ3人組の左端一本だけ4本立てにしてみることに。これまた収穫時に結果がわかる実験だ。

そして、実は今、なんとも果敢なチャレンジを企てている。アジア食材の店で見つけた「日本南瓜」という苗は、ほんとに南瓜なのかは定かじゃないが、雌花が咲いてぷくりとかわいらしいお尻が膨らんできた。でも雄花は一つも咲いていない。ということは、受粉が出来ないから実はきっと育たないよね?

見るとお隣のズッキーニにはちゃんと雄花が。昨日、ズッキーニの雄花をブラシでこすって、南瓜の雌花に受粉させちゃった!

一体これからどうなる?楽しみで仕方ない。南瓜がズッキーニの花粉を拒否して実は落ちるか、それとも親戚だし、ま、イイカという感じで南瓜ズッキーニが出来上がるか。

こういう研究を生業にしている人たちがたくさんいるんだからどこかで調べればちゃんと答えはあると思うんだけれども、私は調べずにいろんな変な実験を自分で繰り返したい。

収穫がよくても悪くても楽しい家庭菜園だからアホな実験もどんどんできる、この季節ならではの家庭・サイエンス!

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