今日のニュージャージーは10日ぶりの雨。こんな天気でもお構いなく散歩に行きたがる3匹を連れて、黄色い雨合羽を着て出かけた。
アスファルトの濡れた表面にへばりつく多数のミミズたち。真ん中まで行くと車に惹かれてしまうことを知っているのか道の両脇から1mくらいの地帯にとどまる太いの、細いの、短いの。面白いのは、みんな道と平行の方向にニョロニョロしていて、横向きに進んでいるミミズは全くいなかった。
田舎育ちの私には道にニョロつくミミズさんはとても Familiar 見慣れた光景。梅雨の季節にはほとんど毎日ミミズでにぎわう通学路を通って学校に通った。でも子供の頃はそのミミズが気持わるくて仕方がなかった。特に、他の部分より少し赤みが深い帯の部分。あの部分が道に張り付く粘着質になっていて、それを使ってミミズは前に進むと理科の時間に習ってからは、その部分を見て「おえ」となっていた。
雨がやんで土に帰りそこねたミミズが黒いS字型にカラカラに乾いて死んでいるのも見るのもいやでしょうがなかった。
ところが家庭菜園を始めてから私のミミズさんたちへの見方と態度は大きく変わった。とにかく、ミミズがたくさんいる土は黒くてしっとりとして、野菜たちがすごく喜ぶ。掘り返してみてミミズがたくさんいてくれたらまず間違いなくその土は豊穣で野菜も花も元気に育つ。
ミミズが作る穴で水はけが良くなるだけでなく、ミミズのうんちは最高の肥料なのだ。ミミズのうんちだけを集めて
Worm Castings ウォーム・キャスティングス
と言うちゃんとした肥料して園芸店で袋に入って売られている。Wormはミミズ、Cast キャストは「殻を抜ける、脱皮する」という意味がある。小さな袋だがけっこうお高い。

化学肥料を使いたくない有機家庭菜園の人々に人気があるのはこのミミズのうんちに加え牛や羊、鶏のうんち、これは
Manure マヌーア
としてこれまた大きな袋入りで売られている。はっきり言ってクサい。これを撒いたときのうちのワンコたちの騒ぎようはすごかった(笑)。
そして手作りの
Compost コンポスト
これは野菜くずや紙のゴミ、庭の草や落ち葉を庭のバケツに放り込み時々かき混ぜてあげていると翌春には黒い肥えた土となってくれる。アボガトやバナナに付いてくるシールを剥がし忘れ、それだけ分解されずに出てくるのはご愛嬌。

数年前から始めた最強のコンポスト法、それは
Vermicompost ヴァーミコンポスト
Vermiはラテン語でミミズ。大量のミミズさんを専用の入れ物に入れて、そこにキッチンの生ゴミや小さくちぎった紙のゴミを与え続ける。そうするとミミズさんたちはせっせと食べて丸々と太り毎日大量のうんちをしてくれる。ふかふかとしてきれいな焦げ茶の土状のうんちは網ぞこから自然に下の入れ物に落ち、それをお庭にまいてあげるのだ。
これ専門のミミズはオンラインで買うことができる。小さなビニール袋の中におがくずに埋もれて送られてきた2000匹のミミズの玉は、いくらミミズ信奉者の私でも思わず取り落しそうになる気持ち悪さだった。ミミズは暗いところが好きなので、玉になったお互いの懐に潜り込もうとしてグニョリ、グニョリと全体がうごめいているのはなかなかシュールだった。
あれ、Vermiがラテン語のミミズということは、ベトナム料理で出てくる細いそうめん状の麺、
Vermicelli バーミッチェリ
同じ語源だな?なるほど、ミミズのような麺….これから食べるときには思い出してしまいそう。
ミミズの話なんか長々と聞きたくなかったかもしれないですね。すみません。以前近くに住んでいた日本人のお友達は「大したことないのよ」というときに「そんなのアリの鼻くそみたいなもんよ」というのが口癖だった。
ありの鼻くそとミミズのうんち、なんだか2つまとめて全然役に立たないもののように聞こえるけれど、少なくともミミズのうんちの方は自然界に大きく貢献してくれている。アリは本当に鼻くそを生成するのか?確かめたことはないけれどもしかしたら驚くような役立ち方をしてくれているのかもしれない。世の中実は知らないことでいっぱいだ!



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