アメリカがロシアの同盟国になった日…?

世界情勢・政治

今日は「アメリカの抹茶ビジネス業界」について書く予定でしたが、11月3日の中間選挙を目前にしてますますハチャメチャになっていくアメリカ政治、気になることが多すぎて。今の状況を簡単にまとめておきたいと思い題材変更です。

世界のリーダーから窮極の「困ったちゃん」へ変貌したアメリカ

国内の民主主義は驚くスピードで崩壊し、今では全国各地に「強制収容所」が存在する怖い国になってしまったアメリカ。公開処刑と言い出したときは腰を抜かしたぞ。色んな国にわけのワカランちょっかいを出し、すぐに言うことを聞かせることができるだろうと思って始めたイラン戦争は思わぬ泥沼展開となり、世界中でエネルギーと物資の高騰を始めとした各種問題を引き起こしているアメリカ。

あっという間に世界のリーダーからいちばんの困ったちゃんに180度の転換。NATO、EU、UNにICC…、過去のいい子ちゃんアメリカが牽引して推し進めてきた世界の批准機関も自らの手でぶち壊し続ける。一体この22ヶ月は何だったんだ???

膨大な軍事費を捻出するために国内の保険、教育、福祉の予算はがんがん削除されてしまい、十分な行政サービスを受けられない場面が増えてきた。戦争で高騰するガソリンを初めとした急激なインフレには買い物に行くたびぎょっとする。政府の補助金がカットされて医療と保険業界の歪みはますます増幅され、医療費と保険料の値上がりはとどまるところを知らない。毎月の掛け金を払えず無保険になってしまった人が何十万人もいる。

必須ワクチンの数は減らされ、はしかなどほぼ壊滅状態だった疾患の数が激増中。食品安全局の予算削減と企業との癒着により、食の安全性さえ危ぶまれる日常生活。健康や身の安全という生活の前提が揺らいでしまって、なんか毎日がとってもスリリングなアメリカでの暮らしである。

なんでフランスみたいな暴動にならないの?

でもちゃんとハロウィーンは来るし、お店ではもうクリスマス商戦が始まっている。インフレはどこに行っても思い知らされるが、それ以外は、ニュースを読まず、病気にならずに暮らしている限り実感はない、というかそのふりをしようと思えばできる…からか、国がこんなコトになってても、フランスやアルバニアのような暴動になっていない。

「豆乳入り抹茶」が欲しいのに「オーツしかないんです」と言われたら怒るアメリカ人。一般的に血の気が多いのに国を上げての暴動になっていないのは、国がとんでもなく政治的、経済的に分断していてまとまりようがないからだろうか。

ディーゼルがバカ高くなって農場経営が立ち行かなくなっても「彼のせいではない、ホルムズを閉鎖したイランのせいだ」(はあ?)、何が何でも彼についていく、というガチ勢は未だ国の30%を占めるし、医療や外交政策は嫌だけど、経済政策のおかげで儲かっているからまあいいかなと思う富裕層は、数は少ないが影響力が大きいのだ。

海外パスポートの取得や移住の手段を持つ人達はどんどん海外に流出している上に、国内の不安定な移民政策に留学や駐在は激減し、アメリカ建国以来初めて「入国者より出国者が多い」という統計が出ている。

今までの政府が大問題に発展しないようなんとかやってきたアメリカに内在する問題の数々(経済格差、医療の歪み、外交政策のブラインドスポットだの)をなんとかするどころか、その弱みを自分たちの利益に結びつける妙な知恵は働く人たちに、どーぞどーぞと操縦桿を喜んで渡してしまったのが2024年の選挙だった。

国際秩序までブルドーザーでぶち壊す

数え始めればキリがないアメリカの不安材料だが、ウクライナ問題でとうとうアメリカが100パーセント「ロシア側につく」ことが明らかになった今週は特に気持ちがざわざわした週だった。アメリカがロシアへの経済制裁を解除したことを受けて、ロシアのラブロフ外務長官が「アメリカとロシアが足並みをそろえた歴史的瞬間」とツイートした。

アメリカがロシアのディーゼルを輸入することで暗にウクライナ攻撃の資金を援助するようなかたちになったこと、そして、ウクライナの通信や先進兵器に不可欠なサテライト通信「スターリンク」と「スターシールド」(イーロン・マスクのスペースXが技術運営している)の使用制限をアメリカがウクライナへかけ始めたことでウクライナの戦況は悪化し、ラブロフ長官は「とうとうチェックメイトだ(勝利のときは近いの意)」とツイートした。

10月初旬に、ウクライナがロシアのグーグル「ヤンデックス」のデータセンターを大規模破壊した。ロシアのデータセンターから発信されるソーシャルメディアボットによるアメリカの選挙干渉については2020年の大◯選挙時から広く知られているが、中間選挙を2週間後に控えて激しいボット投稿を続けていた保守党側がその手段のかなりを失うことになった。これに強く反応してスターリンク操作という手段にふみきったと睨んでいる。

アメリカ人の日本入国にビザが必要になる時が来る?

同盟国にとんでもない関税をかけ始め、兄弟のように寄り添ってきたカナダを属州にすると発言。グリーンランドをよこせと駄々をこね、WHOから脱退。今までアメリカが一人勝ちをしてこれたのは世界に散らばる同盟国あってこそだったのに、後ろ足で土よりもっとクサイものをかけるような政策ばかりを打ち立ててきた。

ロシア、中国、北朝鮮のリーダーへの熱愛は隠さず同盟国は蔑ろに、というアメリカ現政権の方向性は最初から火を見るより明らかであったが、とうとう今週ロシアが「アメリカはロシアの同盟国」と発言したということは、今後、アメリカはベラルース、イラン、シリアなどと同様であるからして、アメリカ人には西側諸国への入国が制限され始めたりする?ことも理論から行けばあり得るシナリオである。

今まであまりに世界の中心でありすぎて、アメリカが敵国視されるなんて想像するのもむつかしいが、うーん、国際秩序が完全にひっくり返った今、一体どのくらいの時間をかけて、どのくらいの犠牲を出して世界はまた落ち着くことができるんだろう?

ウクライナ、負けちゃうのかな

リークしたロシアの国内文書によると、冬に向かって、ウクライナ国内のエネルギーや水、衛生などの生活基盤をことごとく破壊して「Unhabitable 人間が住めない状態にして」降伏させる、というのロシアの方針だそうだ。スターシールドの速度制限によりウクライナの高速防衛装置が機能せずウクライナ市街地へのドローン落下が激増している。これをアメリカが手助けしているのだ。

イギリスのインタビュー番組で、この一連のアメリカの行動についてどう思いますかと聞かれたウクライナのゼレンスキー大統領は「ウクライナは私たちの国であり、生活であり、体そのものなのです。この戦争は私たちにとっては不動産のやり取りや商取引といった単純な話ではないのです」と、お互いの利益を助け合っていることが明らかなロシアとアメリカ政権がこの戦争をコマのように利用している状況について言及した。オーストラリアの記者からは、ディーゼル価格の高騰や支持率の低下であたふたするアメリカの政権の「スケープゴート」として遊ばれていると思いますか、と聞かれ、しばし難しい顔をしたあとニヤリと笑い「これが私の答えです(もちろんですの意)」と答えた。

第二次世界大戦後の国際秩序の「最後の砦」という気もするウクライナの抗戦。

ちなみに、イーロン・マスクもホワイト◯ウスも使用制限の決定への関与を表向き否定している。

堀江貴文さんの書いた記事

先週金曜日に、アメリカのシアターで一斉公開になった4時間の大型ドキュメンタリー「マスク」。イーロン・マスクについて細かくニュースを追ってきた人でなければ「知らなかった(怖)」と驚く内容満載のドキュメンタリーは、見たあとにまず「X」を解約、グロッグなんて死んでも使わないと誓う人が続出と言う噂だが、そうだよ、ほんとあの周辺に近づくのはやめたほうがいい。それを言うなら、メタだって、アマゾンだって、グーグルだってそうなんだけど、そんなんじゃワタシらの生活は成り立たなくなってしまうから、もうこの世の中どうしたらいいの?ってことになってるのだ。

二国間の戦争の行方ですらスターリンクを持ってる人が決めてしまえるなんて、一部の人にここまでパワーを持たせてしまった世の中、どう矯正していけばいいんだろう?

CNETに堀江貴文さんが書かれた記事を発見。

堀江貴文氏、日本版スターリンクの必要性訴え 「米企業への依存は非常に危ない」

同感である。ま、半分はご自分の「インターステラ」の宣伝って感じではあったけどね、ほんと、日本政府もよく考えてほしい。

堀江貴文氏、日本版スターリンクの必要性訴え 「米企業への依存は非常に危ない」
実業家の堀江貴文氏は10月15日、自身のYouTubeチャンネルで、日本が独自の衛星通信網を持つ必要性を訴えた。ウクライナでの衛星通信の利用制限を取り上げ、米SpaceXの「Starlink(スターリンク)」など、外国企業の通信サービスに依...

 

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