【米中間選挙】期待以上の「ブルー・ツナミ」!Z世代が“おっさん政治”に引導を渡した歴史的瞬間

世界情勢・政治

世界中で報道されているアメリカの中間選挙の開票結果。全国的に、民主党自身が驚いてしまうような圧勝を見せ、1月に発足する議会では下院、上院の両方で過半数を獲得した。いかに㋣がアメリカ中(世界中か)から嫌われているのかをガッツリ反映した選挙結果。現政権の横暴・腐敗や、関税・イラン戦争によるガソリンと物資のインフレにアメリカは怒ったのだ。

予想を超えた「ブルー・ツナミ」!塗り替えられたアメリカの地図

アメリカでは共和党の色が赤、民主党は青。選挙前から今回は「Blue Wave ブルー・ウェイブ(民主党の圧勝)」が予想されていた。直前になって、いや、この勢いならウェイブどころか Blue Tsunami ブルー・ツナミ、もしかしたらもっと上を行く Blue Super Tsunami ブルー・スーパー・ツナミかもしれんという期待の声も高まっていた。

共和党が強い州は「レッド・ステート」、民主党なら「ブルー・ステート」。東と西の海岸地方は民主党(青)が強いが、アメリカの真ん中あたりは1980年代から共和党がコツコツと選挙区改変などで強固な基盤を築き上げて来て、何があっても間違いなく地図が赤に染まるので、中心部の赤の周りを海岸地方の青が取り囲むようなアメリカ地図が毎回描かれるアメリカの選挙だった。それがですね、昨夜まったく描き換えられちゃったの!!中心部に残る赤の数が圧倒的に減っている。まさか、と思ったレッド・ステートが次々に青に染まって行った。すごい勢いで塗り替えられていくので目を離せずに睡眠不足に陥った人も多かった11月3日の深夜。

波か?津波か?民主党圧勝がもたらす「議会のリアル」

波の大きさの比喩としてウェイブとかツナミとか言ってるのかと思ったら、メディアにはちゃんとした定義があって、基本的には

  • 「民主党が下院218議席・上院49議席以上ならブルー・ウェーブ」- 下院で民主党が過半数、上院は保守党が過半数
  • 「民主党が下院235議席・上院51議席以上ならブルー・ツナミ」- 下院・上院ともに民主党が過半数
  • 「民主党が下院250議席・上院60議席以上ならブルー・スーパー・ツナミ」- 下院で圧倒的過半数、上院で「スーパーマジョリティ」

ということになっていた。

まだ確定していない州もあるが下院は民主党が255席、上院は少なくとも55席を獲得する模様なので、ブルー・ツナミとスーパー・ツナミの中間だ。上院で60席獲得すれば「スーパー・マジョリティ」となり、法案も弾劾もなんでも通過させることが出来るマジックナンバーだったんだけどね。大きな権限を持つ下院議長や下院の各委員会の委員長などはすべて民主党が占めるので、ああ、これから忙しいぞ…。

現政権の汚職に民主党が「首を洗って待ってろ」とツイート

メディアは「もし民主党が圧勝できたら」という仮定で「まず何から改革を始めますか?」という質問を、選挙を控えた民主党候補者たちに盛んに投げかけていた。

  • 政権の暴走を食い止める法案 Bills を通過させることが優先か
  • 政権とその周りの人たちの責任 Accountability を追求する尋問や弾劾を優先させるか

の二択だが、いやー、もちろん両方でしょう!どこから手を付けたらいいのかわからないくらい崩れてしまったアメリカの民主主義だけど、Bills方面は、まずは富裕層にだけ有利な仕組みになっている税制の見直し、異常なまでの予算案の歪み是正、社会保障の再生、関税廃止、が目玉だろうか。そして西側諸国との関係の復興。

Accountability の方は、来年早々に議会で大掛かりな「証人喚問」が行われ、イー◯ン・マ◯クや㋣の子どもたち、娘婿のクシ◯ナーなど汚職関連の人たち、非人道的な移民取締の責任者、エプス◯イン文書の隠匿に加担した人たちなど、色んなジャンルの悪い人たちに送付する「召喚状」の束がもう出来上がっているというから頼もしい。そして、内閣の中にまず間違いなく弾劾されるだろうというのが数人いる。

もういい加減にして!おっさん政治と「分断」にZ世代が渡した引導

もちろん還暦世代も小躍りするくらい嬉しいが、若い世代の盛り上がりといったら。若い世代のために、何があってもアメリカはこの機を逃さず、お金が一番モノを言う今の政治を根本から変えていくスタート地点にしなくては。何十年に一度という抜本改革の機会が訪れてくれたのは、㋣たちがここまでめちゃくちゃにしてくれたおかげ、と言えなくもない。アメリカの崩壊がハンガリー、セルビア、そしてイスラエルの構造改革のきっかけにもなった。

今回の選挙にZ世代だけが投票していたら、アメリカ全土すべてが青になっていたそうだ。金まみれのおっさん政治家たちに道を譲れー!と揺さぶりをかけ、現政権が煽り続け得た「分断」をはっきりと拒否。㋣が台頭し始めたころから「クリスチャンvs.他宗教」「アラブvs.イスラエル」「男性vs.女性」「ストレートvs.LGBTQ」「白人vs.有色人種」「市民vs.移民」と、アメリカはありとあらゆる分断に社会が揺れ、誰かに対して怒っているのがデフォルトになっていた。もう疲れちゃったんよ…。

Z世代と政権に怒った人々が選んだのは多くの「初の」と言う形容詞がつく以前なら「異色」と言われた人たち。その多くがキャリア政治家ではない。以下が「アメリカ初」のリストの一部。

  • 初の黒人女性州知事(ジョージア州)
  • 初のヒスパニック州知事(カリフォルニア州とテキサス州)
  • 初のアラブ系上院議員(ミシガン州)
  • 初のゲイの上院議員(ニューハンプシャー州)
  • 初のネイティブ・アメリカン女性州知事(ニューメキシコ州)
  • 初のネイティブ・アメリカン女性州上院議員(ミネソタ州)
  • マサチューセッツ州で初の韓国系アメリカ人下院議員
  • オハイオ州で初の女性州知事

いくら権力持ったおっさんたちが無理強いしようとしても、ここまで強い力で押し返された。

さて注目のイケメンさんたちですが

 

前々回のブログでご紹介したイケメン3人ですが、はい揃って当選しました。

ポストに届いた「保険料改定」のホラー。ト◯ンプ政治にブチギレたアメリカ人がイケメン実力派候補に託す「生活奪還」
アメリカねー、今大変なんですよ。日本では大統領選挙に比べてあまり報道されてないかもだけど、6日後に迫った「ミッドターム(中間選挙)」。追い込みに入った各候補者の集会は熱気に包まれ、すでに始まった郵便投票や事前投票は史上最高の投票率を見せている。専門家たちは「アメリカ史上、最も大事な選挙と言ってもよい」と主張する。ワタシもそんな気がするよ。

写真真中のタラリコ議員が「絶対に無理、何があっても無理」なはずだったテキサス上院議員に当選。彼を当選させないために300ミリオンドル以上(500億円だよ)政治資金に使ったイー◯ン・マ◯ク(カリフォルニアから規制の緩いテキサスに移転し、現職知事とは癒着してブイブイ)は昨夜開票結果を見ながら一体どんな気持ちだったのか?

この3人はそれぞれユダヤ系、アラブ系、そして企業からの献金を一切受け付けないクリスチャン。政治家のおっさんたちが世間に無理強いしようとした「分断」はもう時代遅れなんだよ。その推進力になったのはさすがTikTok世代、最後まで「笑って、楽しんで、なおかつ勝ちましょう」という雰囲気があったのはこんなおばちゃんでも見ていて胸が熱くなるものがあった。

おっさんなのにもかかわらずどの世代にも絶大な人気を誇るオバマ前大統領。今回の選挙でも土壇場の素晴らしい演説がものすごい追い風になった。新規イケメンたちに混じって元祖イケメン政治家の彼はこんなAI画像も作ってもらっていた。

狂った時代の終わりの始まり-赤い街灯が教えてくれたこと

1980年代のレーガン時代からどんどん膨れ上がってきていたアメリカの権威主義傾向。これが「この傾向がとうとう”症状”となって現れたのが㋣であり”原因”ではない」と言われるゆえんだ。やっとアメリカも怖さに目が覚め、この中間選挙が、国全体に方向転換の機会を与えてくれる結果になった。

市民の声の大きさを象徴する記事を読んだ。覆面マスクの移民局取締員に抗議したアメリカ市民が射殺されるという痛ましい事件がミネソタ州で続けて2件起きた。ミネソタの人がこしらえた射殺現場の記念碑には花やぬいぐるみがいつも供えられている。事前選挙が始まってからは、投票後にもらえる「I Voted(投票しました!)」という赤いステッカーを墓碑代わりの街灯に貼りに来る人の足が絶えず、街灯は真っ赤になった。

みんなで投票して政治を変えていくからね、というミネソタの人たちの2人への強いメッセージだった。亡くなった男性の母親が、子供時代の彼の写真とともに今朝ツイートで「みんなありがとう」と投稿していたのが印象的だった。

開票が始まってからまだ半日。これから国内政治、イラン戦争、ウクライナやロシアをめぐる外交問題、社会問題、汚職問題、国家負債、関税…など山積みの課題に議会がどう取り組んでいくのかまだわからないが、とにかくアメリカ、民主党に投票した人もしなかった人も、これから何かしらいい方向に動いていく期待に表情は明るい。

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