先週開催された Starbucks Global Barista Championship スターバックス・グローバル・バリスタチャンピオンシップ。地域予選を勝ち抜いてきた12名の世界のバリスタたちが一同に集まり、ラスベガスの会場でコーヒー作りの腕、コーヒーに込める情熱を語る Story Telling ストーリー・テリング力、カスタマーサービス力の3つの評価点を3日間にわたって競い合った(ちなみに地区大会に参加した世界中のバリスタの数は8万4千人。スタバ全従業員数は36万人ときいてのけぞった)。
今までも国別、地域別の大会はあったけど、これが初めてのグローバル・イベントだそう。売上も評判も地に落ちていたスタバの再建をめざす新CEOの腕前は大いに気になるところで、特に、働く人側の不満が退職や店舗ストライキという形で現れて経営陣との対立が目立っていたスタバだけに、社員のための初のグローバル・イベントということで注目が集まっていた。
優勝は(もちろん)日本人の下出 伸喜(しもいでのぶき)さん。「スターバックス新札幌店」の店長さんだということなのでお近くの方、是非お立ち寄りを。3位も日本人だよ。菅原 孝宏(すがわら たかひろ)さん。
さすがニッポン、コーヒーみんな好きだし食文化、お茶文化のレベルが圧倒的に高いもんね。

Starbucks partners participate during the finals of the Global Barista Championship during Leadership Experience 2025 on June 11, 2025. The company brought 14,000 leaders to Las Vegas for the leadership experience, and barista champions from around the globe for the global competition. (Photo by Joshua Trujillo, Starbucks)

下出さんは、写真中央、白いパンツの女性の右隣、菅原さんは左端の方です。菅原さんは東京・青葉台の高級店、スタバ・ロースタリー店にお勤めのようです。
下出さんの右にたつ背の高い男性が、スターバックスCEOのブライアン・ニッコルさん。食中毒事件で難儀していたメキシカンチェーン、チポレを見事に蘇らせた腕を買われて昨年夏にさっそうとスタバにやってきた。彼の就任劇については以下のブログに書きました(ブログ中のリンク記事は現政権についての記述を含むので表示できなくなっています)。

彼が就任した時に株価は一時的に25%も上がったけどその後は大きな動きはないし、アメリカ全体が大荒れに荒れてるのでちょっと株価や売上からの評価は難しい。彼が来てからまだ1年経ってないしね。スタバは9月末決算ということなので、今秋には彼の腕前がはっきり数字となって現れているかもしれないが今はまだ「腕前拝見」という感じ。
昨年のブログにも書いた通りすっかり行かなくなってしまったアメリカのスタバだが、時間つぶしに寄る機会があると、店舗の様子は以前とは明らかに違ってきた。
① ガキが減った(ガキ向けのカラフルなドリンクがメニューからほとんど追放になった)。
② サービスが早くなった(ガキ向けの複雑なドリンクが減ったからに違いない)。
③ サービスカウンターの周りやトイレが清潔。
④ 店内のインテリアがスッキリとしたミッドセンチュリー風になった。
⑤ 飲み物の味に以前はよくあった「大ハズレ」がなくなった。
⑥ 値段は確実に上がった。でもハズレがないから許す。
家の近くの店舗は小さな電光掲示板が導入されて、注文したドリンクの進捗状況がひとめでわかるようになった。オンラインオーダーもきちんと整頓して置いてある。
経営の数字に大きく反映されるのはまだ先だと思うけど、Customer Experience (消費者としての体感、実感)という側面からは大きく改善してるのがよく分かる。そして今回の世界バリスタ大会。社員やバイトの覇気や仲間意識は必ず業績に結びつく。どんなビジネススクールでも学ぶ経営のイロハだ。
やっぱりブライアンさん。凄腕だわよ。



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