昨日のブログで、マンハッタンのスタバ高級店、
Starbucks Reserve Roastery スターバックスリザーブ・ロースタリー
の潜入レポートをお届けした。
利用する方の気分も好みもあるし、利用時間帯によっては全く違う顔を見せるのかもしれない。決めつける気は毛頭ないが、観光客で溢れかえった店内は、高く設定された価格には見合わない雑多な雰囲気で、ドリンクの質も待ち時間も、ワタシたちにはかなりのがっかり体験だったというのは昨日書いた通り。
高級店コンセプトと実際の経営が全く噛み合っていないあの店内を見ただけで、本社の混乱がうかがえる。それもあって先週のCEO交代劇となったのだろうて。
ブログ『労働組合がアツい』で書いた通り、8月13日付けで新しいCEO(最高経営責任者)のおじさんが就任。
現在、ロサンゼルス近くのラグーナビーチという高級住宅地に住むブライアン・ニッコル新CEOは、スタバ本社のあるワシントン州シアトルにお引越しをせず、勤務は基本リモート。必要な時だけシアトルまで Super Commute スーパー・コミュート 「スーパー通勤」をするという。

この人ね。Brian Niccol from @wallstreetjournal
これが「物議を醸し出している」と米Forbes フォーブス誌や 英Independent インディペンダント誌に書いてあるけど、どこに物議を醸し出しているんだろうか。社員?投資家?
スタバ・ホームページの雇用のとこには、火曜日を含む最低3日は出勤のこと、と書いてある。社員の中にも「CEOだけ全リモートなんてずるい」と思っている人もいるだろうね。

これがラグーナビーチを望むご自宅。絶対に引っ越したくないご自宅ってどんなの?とみんな気になってるみたいだね。https://crazyluxuryhomes.com/starbucks-ceo-brian-niccols-5-9m-former-home-in-laguna-beach-ca/ 約8億円。
新CEOの就任ボーナス(一時金)10ミリオンドル(14億5千万円)、年間報酬は1.6ミリオンドル(2億3千万円)。カマラ・ハリスの現在の副大統領報酬は23万8千ドル、約3500万円だから、その7倍近くだ。
そして、彼の自宅にはスタバ負担でリモートオフィスを設けたと書いてある。スーパーコミュートというからにはやはり通勤はプライベートジェットだろうな。
これが彼のご自宅から望む太平洋だ。ここにスタバ負担でオフィスを設けてもらって海を見ながらお仕事だ。いいねー。

ちなみに、上の2つの写真は、不動産売買のサイトで公開情報となっている。おばちゃんの家だって、住所を入力すれば前回の取引時の写真が出てくる。入れていただいたことのない近所の豪邸だって野次馬根性を出して内部やキッチンを拡大して観察することができる(笑)
ネットは便利だけど、こういうのってちょっとへんよね、といいながらブライアンさんの自宅の写真を引用させてもらっているが。防犯上、ちょっと怖いね?
新CEOについて上のブログもご参考のほど↑
さて、そのスーパーコミュート、ロスからシアトルまでのプライベートジェットのお値段をAIに聞いてみた。
「プライベートジェットの料金は、機材の種類やオプションによって大きく異なりますが、ロスからシアトルまでのフライトの場合、一般的に数百万円から数千万円が相場と言われています。正確な料金を知りたい場合は、航空機チャーター会社に直接お問い合わせください。」
参考にならんが、じゃあまあ3万ドル(500万円)くらいとして、それを月に3回程度と仮定、年間120万ドル、1億8000万円だ。それだけ経費がかかるってことは株価に影響があるのだろうから、株主にも物議を醸し出してるのだろうね。
もうスタバにはほとんど行かないよ、という人はおばちゃんだけではなかったらしく、ハーバード・ビジネスレビューにも「スタバに行くことが特別な体験であったのはもう昔のことだ。庶民化しちゃったくせに値段は高い」みたいなことが書いてあった。
あの、午後3時にスタバでスマホ見て大騒ぎの中学生や、長蛇の列のドライブスルー、きれいとは言えないトイレが目に浮かんだ。そうなの、もう全然オシャレじゃなくなっちゃったし、行くと不愉快になることの方が多いんだよねー。

スーパー・コミュートの新CEO、前職のChipotleチポレ(↑)というチェーン店の株価を在職中になんと76倍にまで押し上げた。就任が発表された日にスタバ株は25%上昇、チポレは逆に8%下落。リモートでもいいからぜひスタバに来てほしい、と乞われた凄腕。
今季発表のスタバ客数と収益は、それぞれ前期比マイナス4%と6%。
スターバックス・コーヒー・ジャパンは全く別の生き物で、2023年10月決算は売上高前年比13%増と好調。だが、どんなに好調なビジネスでも顧客に飽きられる時が来るのは必至。

Brand Fatigue ブランド・ファティーグ ブランド疲れ
が来るのをいかに遅らせるか、今のレベルを保ちながら、常に新しい体験を提供し続けなければいずれ飽きられる。日本は、ちょっと店舗数が増えすぎでないかとそのあたり気になったが、アメリカのようにいきなりサービスと製品の質が落ちるというのは文化的にあまり考えられない。
日本向けのメニューやサービスの質の高さ、店舗デザインも日本風のアレンジがしてあってステキ。世界チェーンのローカライゼーション成功例としてビジネス雑誌などに紹介されている。
安定した客層とブランドネームを誇っていながらガラガラとその帝国が崩れて行く、というのを目の当たりにした珍しい例がアメリカのスターバックス。利用者としてその様変わりはびっくりがっかり、身近な存在であったがゆえにその移り変わりも興味津々、これから新しいCEOがどんなふうに改革していくのかがとても楽しみ。



コメント
こんにちは。
一般人・日本人?には、
スターバックス社が、儲かろうが、潰れようが、どうでもいいのでは?
コメントありがとうございます!たしかにそうかもしれないですね(汗)自分の書きたいことをつらつら書いているブログをいつも読んでいただき、いいねをありがとうございます。山野井さんの「こんなこと知りたい!」というようなおすすめがあれば教えていただけると書く励みになります。これからもよろしくお願いいたします