昨日、民主党が強く反対していたつなぎ予算案が下院を通過して、43日間続いた史上最長の政府閉鎖が終わった。今日から政府職員は職務復帰、滞っていた給料の支払いを受けられる。空港職員と航空管制官の人手不足で混乱が続いている各地の空港は、平常運転に戻るのに1週間くらいかかるという。懸念のスナッププログラム(低所得者向け食料品購入補助金)も全額支給されることになった。
政府が開いてくれたのはいいけれど、なぜ閉鎖に至ったのか、そしてこの予算案がいかにやばいかということは前回のブログに書いたので、こちらをご参照ください。

ところが昨日は、この政府閉鎖終了よりも20,000通に及ぶ「エプスタインEメール書簡の公開」と、それに深く関わりのある予算案通過の「副産物」の方が話題と波紋を呼んだ一日だった。
上のブログに Rabbit Hole(オタクだけが興味のあるような詳細)なんだけど、と紹介した内容だが、副産物とは、予算案通過に伴ってもう引き伸ばしできなくなった下院議長がとうとうアデリナ・グリハルバ新議員の就任宣誓を行ったこと。
めでたく下院議員に就任した彼女が一番にした仕事が「エプスタイン・ファイル開示の投票を求める嘆願書に署名」、これで下院過半数の署名が集まり、早ければ来週にも「開示するか否か」の投票が行われることになった。投票を避ける裏の手というのがなくはないらしいのでどうなるか。
下院の後は上院の可決と大◎領の署名が必要になるが、大◎領には拒否権という隠し玉が。上院下院ともに3分の2以上が可決案に賛同したら拒否権は使えないけどそこまで票が集まるかな。ま、道のりは長いんだが、その公開プロセスだけでも現政権に大きな痛手になるのは必至。
エプスタイン・ファイルは3テラバイトにも登るFBIの捜査記録で、性的人身売買は言うに及ばず、世界中の有力者とのカネや政治的影響力をめぐる黒い関係が全て暴露されるという、一般人の私らにとってはまるでCIAモノのサスペンス映画を見ているような内容だろうというのが想像にかたくない。
公開されれば関係者は法的、社会的に罪を問われ、開示を求めて運動を重ねてきた1000人以上と言われる性的被害者(一番若い少女は当時10歳だった)の努力もやっと報われる。
エプスタイン自身は、マンハッタン刑務所収監中に自死した、ことになっているが、もちろん「誰かが殺ったんじゃ」説が濃厚。ファイルを待つまでもなく、昨日公開されたEメールを読んだだけでエプスタインには口をつぐんだまま死んでもらいたかった超・権力者が世界中に相当数いるというのがよくわかる。
㋣大*領については、人身売買に関わる事項以上にダメージングかもしれない内容が明らかになっちゃった。それはロシアとの関係。ま、みーんな知ってたけどね。エプスタインが、2018年、㋣第一次政権の真っ只中にノルウェーの元首相まで巻き込んで「あいつ(㋣)についての Dirt ダート(弱み、秘密)を提供できるとロシア側に伝えてくれ」。
(削除)これ以上書くのはヤバそうなので…。
とにかく、ご想像どおり、昨日のアメリカのメディアは蜂の巣をつついたような騒ぎであった。
どんどんでてくるDirtの対応のために大〇〇が側近を集めて昨日会議を開いた場所は、「白い家(察してください)」内のシチュエーション・ルーム(国家危機管理センター)。完全密室、機密漏洩対策万全。イラク戦争の開始だとか、オサマ・ビン・ラーディン暗殺など数々の超ド級決定がなされてきた場所である。ま、彼らにとってはそれ以上に深刻なシチュエーションではある。
いつもなら「もう黙らんかい」と思うほどテレビやSNSで吠えてばかりいる副大統領がこの48時間姿が見えない。ウォーターゲート事件で電撃辞任したニクソンの副大統領フォードも辞任前の48時間行方不明になったことから「もしや」という噂も流れる今日のアメリカである。
ちょっと怖いのは、エプスタイン事件から世間の目をそらすためにあの人達がなにかとんでもない事件を思いつくのではという危惧。ベネズエラ攻撃をさらに激化するとか、核兵器をナンタラカンタラとか。あり得るー。



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