この季節、ニューヨーク地方は秋らしい快晴が続く。予定はポツポツと入っているだけののんびりと良い週末を過ごさせてもらった。
昼間は近所の毛糸やさんをひやかし、一生かかっても編みきれないほどの毛糸をすでにもっているくせに、ああ、毛糸やさんのディスプレーったら。色とりどりの毛糸にコーフンで鼻の穴が膨らんでいるのに気がつく(笑)。

近くに開店したばかりと見られるギリシャ料理の店で昼ご飯。Medusa メドゥーサと云う名のレストランは、壁一面に、このヘビの髪の毛を持つギリシャ神話の登場人物をモチーフにしたアートが。

ランチセットのメニューはギリシャカラー。大学街だけあってお値段お手頃がウレシイ。メニューの裏には、学生証で10%引きと書いてあった。ウェイターのお兄さんたちもそこの大学生風。

夫はギリシャのサンドイッチ Gyro ジャイロをオーダー。英語だと「ジャイロ」でも通じるけど「ヤイロ」と呼ぶのが一般的。 自分で選べる中のお肉は Pork Belly 豚バラ肉をご選択。一口頂いたが、ベーコンのようにカリカリでめっちゃ美味。左に見える付け合せは Greek Fries ギリシャ風フライドポテト、フツーのポテトにほろほろのフェタチーズがかかっていた。

おばちゃんは、自分で中身を選んで組み立てる Greek Bowl ギリシャどんぶりをオーダー。どんぶりの下部にSpinach Rice ほうれん草ライス、お肉はあまり食べる機会がないラムにした。キッチンにドデーンと置かれた巨大なローストラムを眼の前で刀のような包丁で薄く切り取ってくれる方式だ。トッピングは3つ選べたので、フェタチーズ、きゅうり、ローストしたビーツをチョイス。ソースは、ギリシャヨーグルトベースの Tzatziki(ツァジキ)をたっぷり。

ご覧の通り巨大だったので、半分はお持ち帰りにして夫の夕食にした。ニューヨークとは違ってあんまり「美味しい!」とリピする店が少ないニュージャージーでは、新しく開店したこのお店は大ヒットだった。引っ越してきた頃、まわりには寂れた中華の店が1軒あっただけのおばちゃん地方。それがこんな本格ギリシャが楽しめるようになったとは、生きててよかった(?)。
ただ、なんでも塩辛い。何にでもかかってるフェタチーズ自体がとっても塩辛い。これは中近東系のお店に行くといつも感じることで、もしかしてよく汗をかくから塩分補給が必要なのだろうか?よく動画を見ているイスラエルの手芸作家さん、お料理するシーンも動画に登場するけど「えええええ!こんなに塩入れて大丈夫?」というくらい振りかける。ふーむ、塩味に対する感覚が違うのかもね。
さて、夜は友人宅のハロウィーン・パーティへ。このパーティに命をかける彼女は、毎年のことながら「まあ、よーやるわ」と感嘆するが、家中の飾り付けが半端ない。写真ではそのすごさが伝わらないのがもどかしいが、これは「トリック・オア・トリート」コーナーで、お菓子が沢山飾ってあるテーブル。

ディスコ風の床。お手伝いのため早めに着いたので、他のゲストが到着する前にパチリ。1時間後には思い思いのコスチュームに身を包んだ老若男女で床が見えないほどだった。

お化け屋敷コーナー。

写真を失念したが、薄暗く照明を落としたトイレの天井には、ホラー映画「羊たちの沈黙」で深い井戸底に拉致した女の子を狂った犯人が上からすごい形相で覗いている大きな壁紙が貼られ、あたかも洞窟の底で用を足している気分になるという趣向の凝らし方だった。
コスチューム必須のパーティでおばちゃんは恥ずかしながら「カウガール」になったが写真は遠慮させていただきます。
ゆったりと過ごした土曜日は、No Kings Day ノーキングスデー(王様はいらない)として全国2700か所で反政府デモが行われた日だった。外国人のおばちゃんはやばいので参加できないが、思い思いのプラカードをもって練り歩く参加者たち(700万人以上)をテレビで見て、なんか、アメリカ大丈夫かも!?とうれしかった。
大*領はというと、自ら王冠をかぶって戦闘機を操縦し、デモ参加者に向けて空からウ◎チを撒き散らすAI画像をSNSに投稿。韓国メディアがこの行動を「中学生並み」と報道したが、中学生だってやらないんじゃ?デモの様子をまとめた以下の動画、2分22秒すぎから彼のSNS投稿をご覧いただけます。
政府がまだ閉鎖中のアメリカ、今週も思いっきり揺れそうだがこれからどんどんホリデーシーズンに入っていく。本質的で、重大で、命に関わるような出来事、例えば、街を軍隊が練り歩いているとか、理由なく逮捕されることがあり得るとか、各種ワクチンへのアクセスが限られて来るかもしれないとか、食品の安全検査の大幅削減、気象庁の人員予算削減で気象予報の質が下がってきてるとか、教育省の特別支援を担当する部署ははほぼ全員が解雇されてしまったとか、今はなんとか持ちこたえている社会の生活の質がこのままではとんでもない勢いで崩壊に向かってしまうという恐れの前では、関税による値上げやインフレなんかを気にしているキャパがどんどん減っていく。それだって深刻なのに。
ヘミングウェイの小説「日はまた昇る」の中の有名な一説 Gradually, then suddenly (徐々に、そしてある時突然に)が最近よく引用されるように、アメリカいつまで持ちこたえられるか。ある日突然すべてがガラガラと崩れてしまわないうちに、なんとかしなくては。
悪党だという以前に、政府を運営するにはあのひとたち素人すぎる。



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