アメリカの朝ご飯といえば、パンケーキにたまご、ベーコン、ハッシュブラウン…..なんだけど、この21世紀、これを朝から作って毎日食べてる家庭は少ないと思う。みんな忙しいんだよねー。糖分・脂質も気になるし、このメニューは週末限定というのが大多数じゃないかな。
家族や友達と週末の朝にイベントとしてダイナーに行き、たまご4つ分くらいの大きなオムレツにカリカリベーコンがのったのを挟んでおしゃべり、というのはよく見る風景だ。今日は特別だからいいか!とパンケーキにナイフで大きく掬ったバターを乗せ、各テーブルの隅っこに常備してあるメープルシロップをたっぷり回しかける。溶けたバターと琥珀色のシロップがパンケーキにシミシミ。
ちなみに、パンケーキは「定食の白ご飯」的な立ち位置で、メインと言うよりは卵料理についてくる、という感じ。パンケーキじゃなくてトーストがいいという人はウェイトレスさんその旨伝えると、
White, Whole Wheat, or Rye? 白いパン、全粒粉パン、それともライ麦パン?
と難しい選択を迫られる。
それ以前に、たまごだってオムレツにするか、スクランブルにするか、目玉焼きにするか、目玉焼きの場合は片面焼きそれとも両面焼きか。この決定が待っている。ベーコン以外にハムかソーセージという選択もあり、注文にこぎつけるまで、なかなか頭を使う週末の朝。
たまごやベーコン抜きでパンケーキだけの注文ももちろんできるが、その場合は、サイドで出てくるパンケーキの4倍位の背の高さ、しかも一枚一枚が顔より大きい、というのがドドーンと出てくる。
朝ご飯を出してくれるお店というのは大体がコーヒーのおかわり自由。あらかじめ大きなポットでたっぷり持ってきてる店もあれば、ウェイトレスさんがポットを片手に「おかわりは?」と注ぎに来てくれる店も。どちらも
Bottomless Coffee ボトムレス・コーヒー 底なしコーヒー
と呼ばれる。
この日曜日、以前から仲良しの友達夫婦2組と、このパンケーキブレックファストに行くことにした。
どうせ行くならパンケーキの老舗、IHOP アイホップにしようということに。

1958年創業の IHOP、もとの名前は International House Of Pancakes インターナショナル・ハウス・オブ・パンケーキといった。健康ブームに乗ることもなく、伝統的なカロリー「超」高めのパンケーキメニューを出し続けて70年。全国で500店舗くらいある有名なチェーン店だ。経営の浮き沈みもあったが、子どもも行きやすいファミリーレストランとしての地位を守り続けている。一時期日本にも進出したらしいんだが、どなたかいかれた方はいらっしゃるだろうか?
この店、実に30年ぶりだ…..初めてアメリカに来たときに行ったきり。はっきり覚えている。留学生仲間で、とってもアメリカンなところに行こうよ、と選んだ店。出てきたパンケーキには脳天を殴られたかと思うくらい甘いブルーベリーのジャム?シロップ?どろりとしたものがまんべんなくかけられて、その上に乗ったホイップクリームの量と言ったら。あの驚きはなかなか忘れられん。
イタリア人の友達はチョコチップパンケーキ。ホイップクリームの上にさらにチョコレートシロップがかけられていた。テーブルのすみには大きなガラスのシロップのびんが3つ並んで置かれていた。オリジナルのメープルシロップ、ストロベリーシロップ、ブルーベリーシロップ。コーヒーはもちろんボトムレスで、30センチくらいの高さのあるポットがデーンと真ん中に置かれていたな。これが30年前。
さてさて、現代に戻って、これがうちの夫が注文した朝めし。

スクランブルエッグ、ハッシュブラウン、スモークソーセージにサイドはオリジナルパンケーキ。どでかいハッシュブラウン!
こちらはBreakfast Sampler 朝食サンプラーと言って、朝食アイテムをいくつも選べる太っ腹なメニュー。13歳の食べ盛りとお母さんが二人で分けて食べました。堂々のお皿4枚分だ。息子ちゃんはスクランブルエッグにフレンチトースト、お母さんは目玉焼きとチョコチップパンケーキ。ハッシュブラウンと肉類は必須。

こちらは、ブレックファストセットの付け合せにブルーベリーパンケーキを頼んだもの。

このブルーベリーパンケーキが30年前に私がオーダーしたやつだな。変わってない。
テーブル全景

ただいま炭水化物抜きダイエット中の右端下はたまごと豚肉のみ、といっても豚肉は私の片手を遥かに超えるサイズ。手前左側が私のオーダーした Strawberry Cheesecake Waffles ストロベリー・チーズケーキ・ワッフル、堂々の1200カロリーだ。
バターとシロップがシミシミのベチョベチョパンケーキ、うーん美味しい!と言いたいところだが、日本人だと5口くらいが限界の甘さ(笑)。小説や映画で見知っていたアメリカンな「パンケーキ」、初めてアメリカに来たときにとっても楽しみにしてたんだけど、日本のホットケーキに慣れた舌にはいつまで経ってもこの薄さと味のなさに違和感が(そうじゃない人もたくさんいると思うけど)。ノスタルジックだけど、美味しいかと聞かれればおばちゃん的には答えはノー。
パンケーキとホットケーキの違いは、とAIに聞いたら答は次のとおりだった。
- どちらも小麦粉をベースにした焼き菓子
- ホットケーキは日本の家庭料理のイメージが強い
- パンケーキはより広義の言葉で、様々な種類がある
なぜ違いが生じたのか?
- 歴史的な背景: 日本にパンケーキが伝わった際に、砂糖をたっぷり加えて甘くし、家庭で手軽に作れるようにアレンジされたものが「ホットケーキ」と呼ばれるようになったと考えられています。
- マーケティング: パンケーキという名前は、カフェやレストランで提供されるような、おしゃれでバラエティ豊かなメニューのイメージが定着しているため、商品を差別化するために使われることがあります。
パンケーキを日本風に美味しくしたものがホットケーキと考えて良さそう?さすが日本だ!この「マーケティング」の観点はほんとだね。ホットケーキだと「喫茶店」をイメージするけどパンケーキならカフェ。面白いね。
この日は当然のことながらお昼ごはんは抜き。晩御飯にはのりを巻いた塩にぎりとお味噌汁と食べました。



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