アメリカで流行りのサイドハッスル

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一日遅れですが、あけましておめでとうございます。みなさんゆったりと三ヶ日を過ごされていることと思います。今年もみなさんにとって健康で明るいいい年になりますように。

アメリカは、ユダヤ教のお祝いハヌカだけが今日が最終日(8日間にわたってお祝いをする)だが、ほかは11月から続いたホリデー狂想曲がやっと終わり今日から平常運転に戻る。なんかホッとする〜。

公園でひさびさに顔を合わせた犬友さんたちとも近況報告をし合ったが、トランプ当選後に「もうニュースは見ない」と誓った犬友さんはあまりに最近の出来事を知らなくて大笑い。うちのと同じゴールデンドゥードルを飼っている若いお母さんは、年明けから仕事に戻ることにしたという。フランスの銀行のニューヨーク支店に勤めることになったが、トランプ就任後はなんでも「アメリカ・ファースト」に移行していく感のあるアメリカ、彼女は「銀行業はトランプの攻撃対象じゃないから大丈夫だと思うよ」と言う。大統領が一般市民や一般企業を攻撃対象にするなどど言うコンセプトを当然のこととして受け止めざるを得ないという現実。お天気も良く、一見のどかな新年だが世間を薄っすらと不安感と不安定感が覆う。

過去4年間のインフレで、少しでも家計の足しになるよう本業以外の収入の道を探る「サイドハッスル (副業)」がアメリカでさらに大きく広まった。トランプ就任後に経済的混乱がやってくることは火を見るより明らか。どんな企業もいつ経営不振で人事整理があるかわからないし、公務員や教職員の皆さんには政権交代で大きな首切りがやってくることがわかっている。

ということで、世間は猫も杓子もサイドハッスル。ヨーロッパに比べたら勤務時間も長いし休暇日数は桁外れに少ないアメリカ、なんでそんなに?と思うくらい皆さん忙しそうだ。そんな中でできる副業と言ったら、お金になる特技のある人以外は「誰でもできる簡単なもの」に限られる。「こんな副業で今月は20万稼いだよ!」とインスタやTikTokでよく見かける動画の中で目立つのは「リセール」と「アフィリエート」のふたつ。

リセール、知らなかったんだがね、卸専門店や安売り店で大量に買ってきたものを、アマゾンで通常料金で売るというなんとも原始的?な利ざや稼ぎのことだ。確かに値段に敏感でショッピングに行くのが苦にならないという人、そして体力がある人には良いかもしれないが、ふむ、MBA的には「在庫を抱える」と「利ざやが薄い」というのは2大NGなのであまりおすすめできないね。第一、買ってきたものの値札剥がして、きれいにして、包んで、宛名ラベルを印刷して、って考えるとクラクラする。時給にしてみたら一体いくら?でも大ブームになっているんだからなにかおばちゃんの気付かないコツや秘密があるに違いない。

アフィリエートは日本でもおなじみ、商品やサービスを自分のSNSやブログなどで宣伝し、売上の一部をパーセンテージで受け取るという仕組みの副業。SNS上手のひとにはうまく紹介売るだけでお金が入ってくるウハウハ副業だろうて。アマゾンアフィリエートで荒稼ぎしているという動画が多い。他にはウェブやVPNサービスの販促、お友達紹介で一人頭いくら、というのもあるよう。

他にどんなのがあるのか調べてみた。フォーブス誌がまとめた「2025年人気のサイドハッスル10選」。

①フリーランス ー ライター、Webデザイン、SNSアドバイザーなど。特技のある人向けだよね。

②プリント・オン・デマンド ー オンデマンド印刷を提供している会社と契約し、自分でデザインしたシャツやマグカップをオンラインで売る。アマゾンもプリント・オン・デマンドを提供していて、アマゾンで売りに出したものに実際に注文が入った時点で印刷を始めてもらうので在庫も損もない。名前入りカスタムデザインやメッセージ色の強いグッズが好きなアメリカ人に売れていそう!

③デジタル商品の販売 ー Canvaのテンプレート、Cocoonのスキン、chatGPTに書いてもらったおとぎ話の本、ハウツー本のデジタル出版などバラエティ豊か。

④アフィリエート ー 前出の通り。

⑤ドロップシップ ー 契約商品を、在庫を抱えず販売行為だけをすること。これもオンライン上手、SNS上手の人には良いね。

⑥コンテンツ作成 ー Youtuber、ブロガー、TikTokなどのコンテンツで稼ぐ。

⑦家庭教師、講師、コーチ、得意分野のチュートリアルコース作成など。オンラインまたは対面。

⑧ペット預かり、ペットのお散歩 ー これならおばちゃんも今日からできるぞ。

⑨フリッピング ー 前出のリセールと同じ原理で、フェースブックの「あげます」ページで手に入れたものを売るとか、古着屋で見つけたブランド品を売る、捨てられていたタンスをきれいにして売る、などなど。これもまあいい考えだろうが、MBA的には「商品の供給が安定してない」と言う点にケチをつけたい。

⑩オンライン・イベントプランナー ー 企業のコンファレンスやパーティなどを請負で企画する仕事。これ、副業と言うよりうまく行けば本業で成り立ちそうだ。

以上。

AIとSNSの発達が現代のサイドハッスルの鍵だね。上の殆どがネットなくしては成り立たない。⑧のペット預かりも「近所の人に頼まれた」とかではなく、ちゃんとした「ペットシッターの登録とマッチング」というサイトがいくつも存在する。なにを隠そう20歳の甥っ子、これでかなり荒稼ぎをしている。わが家の末っ子は大学でグラフィックデザインの勉強をしているので、ちまちまとYouTuberさんたちのサムネ作りでお小遣いを稼いでいる。

長男は専門知識がある職業なので、それを活かしてYouTuberになれ!とアラ還の母がしつこく進めているんだが「なにもわかってねえな」という顔で冷たくあしらわれ、なんのサイドハッスルをしているかと言うとブルックリンで合気道の子供クラスの先生。雀の涙ほどしかお金はもらえないが、楽しそう。長男によると、人種のるつぼ(死語か?)ブルックリンの小学生クラスの大半がアジア人のハーフで「ケンタ」も数人いるらしい(笑)そして、マイケルだのデービッド、キャサリン等「普通の名前」が圧倒的に多いアメリカで「キラキラネーム」や「外国語」の名前が多く存在するのもブルックリンならではだそう。

そうね、お金のためだけではサイドハッスルも続かないかもしれないね。好きなことじゃなくちゃね。

 

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