バレリーナファームとロマンな生活

セレブ・ロイヤルファミリー

先日のブログ「トラッド・ワイフ?ホームステディング?」でご紹介した通り、アメリカに、伝統的主婦?キャリア?の「トラッドワイフ論争」が巻きおこってから久しい。

日本でも「バレリーナファーム論争」と名付けられて話題になってるみたい。この農場の経営者、もとバレリーナのハナさんについてはもう4つもブログを書いたので(上のブログにも出てくるよ)、おばちゃんも実は相当気になっているようだ(笑)

彼女についての他の投稿はこのブログの最後にまとめてリンクを貼っておきますネ。

だけど、トラッドワイフのブログで書いた通り、おばちゃんはハナさんは「トラッドワイフを装った、敏腕ビジネスウーマン兼インフルエンサー」だと思っている。

彼女の動画を見るたびに思うのが、いかに搾ってきたばかりとはいえ、上に乳脂肪の層が3センチはゆうに浮いたミルクをゴクゴク飲み、そのミルクを

Churn  かき混ぜて

作る真っ黄色のバターの塊をゴロンと鉄のスキレットに落とし、溶けたバターの海10個以上の卵を焼く、全世界的に「お砂糖は控えましょう」トレンドもどこ吹く風、ボウルに一杯のグラニュー糖と例の黄色いバターでパイを焼く、など、いったいこの食生活、成人病的に大丈夫なんだろうか、そしてどうやってこのバレリーナ体型を保っているのだろうか、という心配だ。

小麦粉(グルテン)だって、使い放題。

作ったものはいつも動画の最後に一口試食、その後は絶対に他のものを食べてると確信しているが、建前上は、一日農場で体を動かして働くのだから、開拓時代と同じこのくらいのカロリー補給が必要という雰囲気を、家族して漂わせている(旦那さんと息子ちゃんたちが常時かぶっている伝統的カウボーイハットはいただけないと思ってる)。

バターだらけ、小麦粉だらけのキッチン、家族10人の食事の後は、住み込みのお手伝いさんがきれいに掃除してくれるんだろうな。

でもね、お手伝いさんやベビーシッターさんの姿はハナさんのSNSには絶対に登場しない。ダイエットシーンだって。そりゃそうだ。インフルエンサーってそんなもんだ。

このへんは見る方もよーくわかっているんだがその辺は意図的に、または無意識的に目をつぶり、広大な農場で、風に吹かれながら乳搾りをするハナさんに自分の姿を重ね、あーこんな暮らしができたら、と思ってしまう。

それね、SNSでまた新しいトレンド語となっているの。

Romanticise Your Life   ロマンティサイズ・ユアライフ

うーんどう訳すか。「人生をロマン化しましょう」

人生の細部を楽しみ、「今」に注意を払う。あくせくと時をやり過ごすのでなく、掃除だろうが、通勤だろうが、お茶を淹れるその動作の中にも、何かしら「ロマン」や喜び、そして美しさを見出す、という意味だ。「スローライフ」のいとことも言える。

日本の友人が、昨日の車内の温度が「43度」だったという画像を送ってくれた。これはもう拷問というか試練というか。さて、これをロマティサイズしてみましょう。

暑いわ。汗が出ている。背中を伝う汗。暑いハンドル。ああ、クーラーの最強風が心地よいわ。あ、温度が下がってきたわ….。強い太陽がワタシを照らしている…..。道端のひまわりの黄色….。

ひとコマひとコマを「シーン」として捉えて美しくなぞる。「この異常気象どうよ???」とか「地球大丈夫か????」とかとりあえず考えないのもロマンティサイズ。

ハナさんの乳搾りしかり。力もいるし、乳牛の世話は大変だ。お乳の周りは汚れているからまず雑巾できれいに拭いたり、おっと、うんちを踏んでしまった!みたいなシーンはすっ飛ばし、きれいな金髪と、あたたかいミルクがほとばしり出てくるシーンだけが見える。

意識的にいいとこばかりを見て、いやーん、な部分はすっ飛ばす。無視。

人生の技だ。もちろん過剰なロマンティサイズは現実逃避だ、と批判する向きもあるが、それのどこが悪いよ?とおばちゃんは思う。

何かを売ろうとしたり、考え方を左右しようとするインフルエンサーには賛同できないが、別に、ホントだろうとウソだろうと、「ステキ」と「ロマン」で夢を見させてくれるインフルエンサー、別にいいんじゃ?現実逃避しないと人生辛い、という時代になったのもホントだからつかの間ロマンティックな夢を見てどこが悪い。

そしてロマンティサイズにすっかりハマってしまった一部のビューアーは、田舎に引っ越し自給自足の生活に入ったり、家を異様に美しく整えて、またそれをステキな動画にして見せてくれるんだから良い循環ではなかろうか。

でもね、それとは逆に、ロマンだろうが販売系だろうが、とにかくもうインフルエンサーには「お腹いっぱい」という動きもあるんだよ。それは

Undercomsumption Core  アンダーコンサンプション・コア

という動き。Z世代 SNS 版ミニマリズムだ。コレについてはまた明日ね。

以下がバレリーナファームについてのブログ。もしこの論争に興味があったら、彼女たちがアメリカに誕生した文化的背景(コレ大事)を知るためにもぜひじっくり読んでいただけたらと思います。

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