Coronation チャールズ国王の戴冠式

セレブ・ロイヤルファミリー

昨夜は夜中に目が冴えてなかなか寝付けず、しばらくベッドでギッタンバッタン寝返りを打って気がついた。私はお腹が空いている。

むくむくと起き出してパンを焼きミルクを温めて飲んだ。結局寝付いたのは午前1時を過ぎていたと思う。

イギリス人の友人が「Coronation コロネーション、戴冠式の放送は朝の5時からよ!」と張り切っていて、実は英国王室オタクの私としても生で見たいのはやまやま。でもいかんせん朝が早すぎる。目覚ましもかけずに眠りについたら、体内時計って不思議である。4時55分にぱっちりと目が覚めてしまった。

せっかく起きたのだからのそりとキッチンに行き、犬を起こさないよう細心の注意を払いながらコーヒーを入れた。ちょうどキングチャールズはピカピカの馬車に乗りWestminster Abbey ウエストミンスター寺院に向かっているところ。たまに思い出したように手を振るけれど笑顔も少なく、1番に思ったのは連日のリハーサルできっと疲労困憊なんだろうなということだった。

馬車を引く馬は純白。馬車の前方には黒馬に乗りながら演奏をする鼓笛隊。これはすごい。馬車の後方はこれまた黒馬。よく見ると右後方、うしろから3頭目に全然言うことを聞かない黒馬がいる。一生懸命列に戻してもすぐに外れたり、なんと「かに歩き」の芸(笑)。

その馬に割り当てられた騎手は何とも気の毒だが表情一つ変えず一生懸命足並みを揃えさせようとしている。寺院に着いた時にはあの上着の下はきっと汗だくだったに違いない。昔だったら馬も騎手も処刑ものだ。

前方の黒馬たちに注意を移すと、そんなことをしているバカ馬はいない。馬上で楽器を操っているのだからそんなことを馬にされたらたまらない。きっと前方には間違いなく優秀な馬。後方は、伝統的に黒馬と決まっているから仕方ないけどきっと数が足らず、あんなおバカも加えなくちゃいけなかったんじゃないかな、なんて眠い頭で考えた。おちゃめである。

それにしても国王に覇気がない。エリザベス女王の戴冠式の時の輝かんばかりの笑顔に比べ…。あんまり沿道の人たちに手も振らない。即位を61年間も待ったのだからもっと嬉しそうにしても?緊張してるのかな。

あいにくの雨。寺院に入るときにはカミラ夫人の長いガウンと長い裾、トレーンが濡れた地面に付きそうになったのを、後ろに控えるカミラ夫人の姉2人が抱えあげようとして夫人のふくらはぎが露呈。こういう場面は後でちゃんとカットされるだろうから、生で見ていてよかった(?)。ふくらはぎは見なくてもいいけれど後で編集された完璧な戴冠式を見るより味がある。

キャサリン妃の美しさは圧巻。複雑に巻き上げられたつやつやの髪に、オリーブの枝を形どったと思われる銀とダイヤのティアラが光っている。真っ白なドレスを着たシャーロット王女の頭に、小ぶりの同じデザインのティアラ。可愛くて倒れそうになった。

じっと座っていられないので公式行事に参加することが極端に少ないルイ王子も、今日は参列。神妙に座席に着いたところは良かったけれど、賛美歌を聞きながら大あくびをする姿がカメラに捉えられた(コレも後できっとカットされるだろう)。その次に同じ場所にカメラが回った時にはルイ王子の姿はなかった。長い式典に耐えられず退室(笑)。

早起きがたたって、そのあたりで私はウトウト。気がつくと、王様は金色の戴冠式用のガウンを来て金の手袋をはめてもらっているところだった。両手に金色の Sceptre 笏(しゃく)を持ち、紫に様々な宝石の散りばめられた王冠をかぶせてもらったら、あら不思議、何となく王様感が出てきた。ぐずるルイ王子を膝に乗せてあやしているときのおじいちゃんとは別人。

王様になったチャールズにウィリアム皇太子が献身の誓いの言葉を述べて頬にキスをすると、その時初めてキングの顔に血の気がさして、「アイラブユー」(多分)と言いながら、かすかに、でも確かに微笑んだのがとても印象的だった。嬉しそうだったのはほんとにあの時だけだった….

聖歌隊の目立つところに口パクの少年を発見。戴冠式後のバッキンガム宮殿のバルコニーでは、カミラ夫人の孫と見られる小学生男子がびしっとした正装にも関わらずへらへらと落ち着きなくしている様子が、カミラ夫人の真横に立っているせいで10分以上も世界中に堂々ブロードキャストされた。

ルイ王子がコレまた落ち着きなく変顔してヨコのお姉ちゃん(シャーロット)に「ちゃんとしいや!」と突つかれたりしてる。

さっきの馬じゃないけれど、昔だったら許されないユルさ。見てる方も微笑ましくてホッとする。キングチャールズは、サイズも費用も小さくモダンな王室に変えていきたいとかなり前から願っていたそうである。それを反映してか、バルコニーにもぐちゃぐちゃとたくさん年寄り家族が立つのではなく将来を担う世代の子どもたちに周りを囲まれてのご挨拶だった。

ハリー王子が戴冠式後のこのバルコニーに家族と一緒に立つかどうかがもう2ヶ月以上騒がれていたが、わたしは「立たない」に賭けていた。あたり!ハリーの姿はもう無く、あとの行事はぶっちぎりでカリフォルニアに戻ったと思われる。

キングもウィリアム皇太子も、私の勝手なヨミではあるけれど王室に産まれてキングになりたかったわけではなさそう。ウィリアムはきっと、ケイトの実家のパーティグッズの会社を継いで普通に暮らしていけたらどんなにいいかと思っているんじゃ?ハリーは自分は

Heir エア 跡継ぎ

ではなくて

Spare スペア 代替品

だったことで甚大な被害と心の傷を負ったと家族を責めて「Spare」というタイトルの暴露本を出版したのだけれど、ウィリアムにしてみればそんなん言うならオレと代わってくれや、って感じだったのではないだろうか。今日の戴冠式のきらびやかさと伝統の重み。コレを大事に後世に伝えていかなくてはならない運命に生まれてしまったキングにも、ウィリアムにも、そしてジョージ王子にも、私は薄っすらと同情を禁じえないのだった。

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