ベルとホイッスル(冷蔵庫その2)

おもしろ英語・おもしろUSA

先日我が家に2台目の冷蔵庫がやって来たというお話を書いた。

その日のうちに使用頻度の低いものをメインの冷蔵庫からサブに移し、我が家なりにスッキリした冷蔵庫。そのビフォーアフターをこのブログで紹介させていただいた(恥)。

洗濯かご二杯ぶんくらいの調味料や冷凍ピザなどをよっこら移動させたが、サブ冷蔵庫、はっきり言ってガラガラだ。やっと半分、どころか4分の一くらいしか埋まっていない。メインの冷蔵庫よりもずっと使いやすく、たくさん物が入る。サイドポケットが最高よ。

アメリカは家を買うと冷蔵庫、洗濯機、ガスレンジなど大型家電はすでに設置されていることがほとんどだ。家の売買時に、例えば冷蔵庫ならサブゼロ、ガスレンジはウルフなど高級ブランドのものが設置されていると家の値段にも影響があり、逆に、どんなに素敵な家でもキッチンがしょぼいと売れにくい。

だから、料理が好きだろうとウーバーイーツ専門だろうとキッチンをきれいに整えておくのは、家の売買時のとても大事なポイントとなる。いずれ売るときのことを考えて家電はそれなりのものを買っておいたほうが良いというのは不動産屋さんたちが口を揃えて言うことだ。

ということで、昨日のブログでご紹介したメインの冷蔵庫、あれはけっこうなお値段がした記憶がある。

Wifiにつなぐことができる「スマート冷蔵庫」だが、つないで何ができるのかは買ってもう何年も経つが不明。真ん中の引き出しは、冷蔵・冷凍の切り替えができる、が、切り替えたことは一度もない。

水とふつうの氷はドアを開けずに取り出すことができるが、冷凍庫の内部には「まん丸の氷」製氷機がついていて直径5センチ位の、ウイスキーグラスに入れると素敵なおしゃれな?氷ができてくる。ま、これは飲み物によく使うけど別になければないでかまわん。

直径5センチの氷が製氷皿にゴットン、と落ちる音でうちの犬たちは「お客さん来たよ!!!」と勘違いして吠える(笑)

フィルター交換時を知らせてくれる、というのも魅力だったが、汚れ具合を「スマート冷蔵庫」が判断してくれるのかと思ったら単にきっかり3ヶ月でアラームがピカピカするだけだった。前回交換を済ませてからはピカピカが消えなくなってしまって、現在は24時間点滅中だ。アレクサのリマインダーで十分だった。

1軒目に買った家には「冷蔵庫界のロールスロイス」と呼ばれるサブゼロがついていて、さすがに使い心地が良かった記憶がある。今考えればあのちっこい家になぜあの最高級冷蔵庫が、と思うが親から譲り受けたとか、なにかの事情でやって来たものだったろうと思う。

故障はなく、ちゃんと冷やすし氷も滞りなくできる。冷蔵庫関係でなんの悩みも問題もなかったので逆に注意を払ったことがなく、今考えればその安定性が最高品質と呼ばれるゆえんだったか。

氷は製氷室。外から飲み水が出る機能はついていなかった。重いステンレスのドアが2つ。それだけ。まったく

Bells and Whistles  ベルズ・アンド・ウィスルズ なくてもいいような付属機能

のついていない重厚な冷蔵庫。よかったな。またほしいな。

「ベルとホイッスル」は、言い換えると

Embellishment  エンベリッシュメント 飾り物

とも言える。なければないで本来の機能にはなんの影響もないが、ついてると素敵な飾り物。19世紀、蒸気機関車に鐘やポッポーがついてきたことが由来の表現だ。

ベルとホイッスル付きまくりの我が家のメインの冷蔵庫。Wifiも丸い氷もいらなんだ。ムカつく。フィルターのピカピカが壊れた時には真剣にむっとした。

いつもグジャグジャで自分の整理整頓能力をダメ出しし続けたこの数年、サブの冷蔵庫の方がキッチンにあったらなんの問題もなくちゃんと全て収まっていた気がする。

さて、気になるお値段は。

メイン冷蔵庫、今日現在の値段は定価4,299ドル、販売価格3,099ドル。コロナ前だったので、多分2,000ドル前半で手に入れたと思う。今の為替で30万以上(涙)。

サブ冷蔵庫、定価1,099ドル、購入価格649ドル、配送料無料、設置無料、それにニュージャージー州の消費税6.625%が上乗せ。三分の一の値段だ。

おっかなびっくり、サブゼロの値段も見てみましょう。

これが我が家にあった32インチ、81センチモデルのサブゼロ、お値段は12,455ドル。アハハハ、200万円!!!

どう思う?エスプレッソメーカーの1万円と10万円ではきっと違いも明らかなのだろうが、冷蔵庫。冷やすだけ。いくら使い勝手がいいからと言ってあまりにベルもホイッスルもないこの冷蔵庫が200万とは、おばちゃんは宝くじに当たったとしても買う勇気はない気がする。

きっと何十年も故障せずにもつのだろうが、その頃までには電力消費量のエネルギー基準もかわっているのでは?

ということで、このインフレのアメリカで地下に大きな冷蔵庫をお安く(ニューヨーク物価標準)手に入れたおばちゃん、大満足だ。家を売るときのために、と他人基準で冷蔵庫を選んだりするのはもう金輪際やらない、と心に誓った。

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