次はグリーンランド?!ベネズエラ「今後の波紋」解説、入門編

世界情勢・政治

ベネズエラ関係の記事を追っているけれど、日本のメディアは「ベネズエラ攻撃しましたー」「大統領が逮捕されましたー」っていう淡々とした事実関係の報道ばっか。ゴリ押しベネズエラ攻撃をよくないと思っていても、表立ってアメリカ批判はできんのよ、とい日本政府の困惑を慮っているのか?

または、偉い人たちの「なぜ今ベネズエラを攻撃するのか・麻薬と石油に絡む米の野心と思惑」みたいな、こむつかしい分析記事。漢字が多くて読みにくい。いやマジで。歴史や外交の基礎知識がない人は読んでくれなくてもいいです、って感じで思いっきり Put off プットオフ(ドン引き)させられちゃうじゃんね。

過去20-30年の間お互い色々あってこの攻撃に至ったわけだけど、ここでは過去よりも「これからどうなる?」に重点置いて、少々乱暴なまとめ方だけど何項目か。

それだけが攻撃の目的だったとは言わないが、石油関係でアメリカはこれからとっても儲かる予定

25年前までは石油でとっても潤っていたベネズエラ、独裁政権になってからは外資締め出しでアメリカが建てたインフラも政府が取り上げちゃった。まずはアメリカの大手石油会社は取られたインフラの補償金(2兆円)を返してもらって、メンテしてないから今はボロボロになった施設を建て直して、ウォールストリートもお金たくさん投資して、お金がどんどん回る。アメリカが好きなタイプの石油(重油)がオトクに手に入る、と言うことで石油会社の株が急騰している。ウォールストリートの投資使節団が3月にベネズエラ訪問の予定だそうで、なーんか手が早いったら!

そういうコトを勝手にやるには、アメリカの息のかかった傀儡政権を立てるのが一番有利

アメリカが統合するとか統治するとか言ってたが、軍隊も駐留してないから事実それはムリ。マデュロ大統領は逮捕したのにそのNo.2(どう見てもアメリカの息がかかってるとしか思えないこのロドリゲス副大統領)を暫定トップに据えてたのはそのせいだ。んで、She’s going to pay a very big price, probably bigger than Maduro, if she doesn’t do what’s right.(彼女が「正しいこと」をしなければマデュロよりももっと大きな代償を払うことになる)と公開脅しをかけといた。昨日のアトランティック誌のインタビューより。まるでヤクザじゃん!!

命が危なくってノルウェーに逃亡した民主主義活動家、昨年ノーベル平和賞受賞者のマチャドさん。マデュロ政権崩壊の今、彼女がトップに?と思われたが、アメリカ大☆領が却下。「彼女は平和賞を辞退して自分に譲るべきだった」ヽ(`Д´)ノプンプン、ムカついてるんだって。

ベネズエラに次いで攻撃するかもよ?と中南米をさりげに脅す

アメリカ大☆領が口にした「次のターゲット」になりえる国は、まずキューバ。マデュロを助けてきた国でこちらも中露イランと深い関係がある。コロンビアはアメリカへの最大の麻薬輸出国というのもあるけどこの国の大統領がアンチ・トラ☆プを隠しもしないので個人的にめっちゃきらわれててやばい。どんどん中国寄りになるブラジル、そして言うこときかないお隣メキシコ。運河のパナマ。

南米諸国から中露イランの影響を排除して、西半球を完全にアメリカの権力下に置きたい(!)とアメリカ大統領はいうておる。そういや昨年アメリカ中からブーブー批判を受けながらアルゼンチンに400億ドルの金銭的援助したのはもしかしてそのための投石だったのか?アメリカの政権、行動が突飛でいい加減なようで実は一貫性があったのか??

西半球制覇プロジェクト「ドンロー主義」

以前に比べるとその腕も落ちたが、アメリカ大☆領の特技は「あだ名つけ」。現在の国務長官マルコ・ルビオのことは「リトル・マルコ(オチビのマルコちゃん)」、バイデン大統領は「スリーピー・ジョー」、金正恩は「ロケット・マン」など。そのつながりで片付けるにはあまりに怖い新しい造語は「ドンロー主義」。

「モンロー主義」は聴いたことありますか?マリリン・モンローが有名すぎてついそっちを思い浮かべてしまうけど、こちらは1800年代のアメリカ大統領、ジョームス・モンローさん。あわよくば植民地支配に戻りたいと手をこまねいているスペインやフランスに対して「アメリカの裏庭(西半球)に勝手に入ってくんなよ」と脅しをかけた主張である。

で、自分は「ドナルド」(略してドン)だから「ドン」ロー。

(このニューヨーク・ポスト誌がいい出した言葉という説もある。https://nypost.com/cover/january-8-2025/

上に書いた南米諸国だけでなくこの構想にはアメリカの北に広がるカナダ、そして前から何故か欲しがっているグリーンランドも含まれるという示唆がビシバシの言葉。グリーンランドはデンマークの自治領だが、実はカナダからは直行便で2時間半、ニューヨーク(ニューアーク空港)からは4時間半。デンマークの首都コペンハーゲンからは5時間かかるので「一番遠いくせにナンでお前がグリーンランド持ってんだよ」とあの人が考えるわけだ。一番近いカナダは最近の状況を鑑みて昨年初めてグリーンランドに領事館を開いた。

絶対あり得ないと思うけど、カナダを51番目の州として併合して、グリーンランドを自治領?52番目の州?に。トラ☆プの野心侮れず。言葉遊びで笑っている場合じゃない…かも。

秩序崩壊・外交マップ完全塗り替えの始まり

もしグリーンランドを攻撃するようなことがあったら、NATO 北大西洋条約機構の取り決めにより加盟国全部(主要ヨーロッパ諸国みーんな入っているよ)がグリーンランドの応援についてアメリカと交戦だ(!)元はアメリカが言い出したNATOなんだけどネ…。去年までだったら「まっさかっっぁ」って状況が目の前でガンガン展開していく。やばいよ?

今回のベネズエラ攻撃、イスラエルはパレスチナを、中国が台湾を、ロシアがウクライナをちゃっかりいただく免罪符をアメリカが発行したようなもんじゃ?しつこいけど、やばいよ?今後想像できるシナリオについてはまたおいおい書いていきたいと思います。

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