感謝祭がやってくる(超・アメリカンなレシピ付き)

たべもの、お料理・スタバ

感謝祭にアメリカの食卓に並ぶ基本メニューはと聞かれたら、

(メイン)

  • 七面鳥(丸焼きが基本)
  • でっかい丸ハムを足す家族もあります
  • クランベリーソース(手作りまたは缶詰)超・酸甘ナリ
  • グレービー(肉汁)

(サイドディッシュ)

  • マッシュポテト
  • インゲンとマッシュルームのキャセロール(フライドオニオンというものを乗せる)
  • スイートポテトキャセロール(カロリーが怖すぎる)
  • 芽キャベツなど冬野菜のロースト

(炭水化物)

  • スタッフィング(七面鳥のお腹に入れて一緒に焼いたパンと野菜のつめもの)
  • コーンブレッド(ディナーのパンなのにマフィンのような甘さ)
  • マカロニチーズ(カロリー爆弾)

(デザート)

  • アップルパイ
  • パンプキンパイ
  • クランベリーパイ
  • ピーカンパイ

結婚してからはずっと義父母の家で家族全員集まっての伝統的な感謝祭のディナーを体験してきたのでスラスラと答えることができます。

我が家では、感謝祭前に義母からはあらかじめ厳しい指令が出てそれぞれ担当の料理を言い渡される。新婚当時、作ってくるようにと言われたインゲンとマッシュルームのキャセロール(Green Bean Casserole グリーンビーン・キャセロール)。FAXで義母のレシピが送られてきてそれに「忠実に」従うよう言われたときはぎょっとしたが、そのうち…慣れた。

じゃがいもは粒がなく滑らかなのがお好み、アップルパイは変化球なしのとにかくフツーの、と緊張しながら作ったもんだが、たかが家族で集まる食事になんでこんなルールが?と(実は)毎年鼻白み、ここ30年のおばちゃんのデフォルト感想である「アメリカって変なの!」に行き着く11月であった。

毎年おんなじ(しかも日本人の口には全く合わない)感謝祭のメニューにめちゃくちゃこだわる義母やな!と思ってたら、ほぼアメリカ全体がそうだった(笑)。誰に聞いても、感謝祭には同じものを食べてる。映画でも同じものがテーブルに並んでいる。

上のメニュー全てが並ぶわけじゃないし、サラダやスープを足したり、コーンブレッドの代わりにディナーロール、スタッフィングをパンじゃなくてライスにする、七面鳥にレモン風味をつけてみる、とか地味に?アレンジすることもあるが、揺るがない基本形には、越えるのをなーんとなく躊躇する一線が存在する

「自由の国」として知られるアメリカだけどイベント関係には結構キビシい不文律があって、感謝祭にはこれ食べる、クリスマスにはこれ食べる、秋になったらこーいう飾り付けをする、この祝日にはこーいう集まり方をする、という「型」がガッチリと存在する。

歴史が浅い国なので、決まった儀式を繰り返して意図的に伝統を固めたいという風潮があるし、頼れるのはオレッチ家族だけというフロンティア精神?カウボーイ精神?みたいのが尾を引きずっていて「家族の集まりをなにがなんでもずっとやってきたように続ける」ことがとっても大事なのだ。

そしてもちろん商業文化。「伝統通りに祝う」ことがビジネスの仕組みにもうまく組み込まれていて、最近はSNSがさらに拍車をかけている。

感謝祭はこれまた歴史は浅くて、1863年の南北戦争の真っ只中に「国を一つにまとめる」象徴的なイベントとしてリンカーン大統領が全国的な祭日に制定した。日本に黒船が来たのが1853年、その10年後で日本はまだちょんまげの幕末だったのね。

上流階級の女性が好んだ Godey’s Lady’s Book ゴディーズ・レディーズ・ブックと言う冊子の女性編集長(今で言うインフルエンサーやね)が言い出しっぺとなり、こういうメニューでこうこうこんなふうに家族でお祝いしましょう、とでっち上げた祝日を彼女はなんと25年間も政府に掛け合いやっとリンカーン大統領の目に止まった。

ほとんどゴリ押しで始まった伝統ではあるが、とにかくアメリカでは感謝祭は宗教に関係なく国を上げての祝日、家族で集まる状況にない寂しい人たちに自殺もでてしまうというくらい妙にプレッシャーの高いイベントである。

かくいうおばちゃんも、5年くらい感謝祭をやっているうちに毎年同じメンバーで、まったく同じ食事をし、今年も似たような会話をするというルーティンに異様な安心感を抱くようになってきた。ただのインゲンじゃつまらないし、と知らずに日本人的アレンジを加えて義母が青ざめた(笑)というルーキーミステイクもなくなった。今年の感謝祭は七面鳥じゃなくてローストビーフにしましょう、デザートはチョコケーキでね、と言われたらなんか、アメリカで育ってないおばちゃんも戸惑うぞ。人間の心って面白いもんだね!

おまたせしました。

義母直伝の Green Bean Casserole のレシピです(缶詰、インスタントものをフルに使ったこのレシピ、義母の名誉のために言っておくと、義母がこの伝統メニューを作り始めた60年代は「家事の効率化」が大ブーム、こんなに手抜きをしてこんなに美味しいものを作ったのよ、と言うのがかっこよかった時代なのです)。

Green Bean Casserole

アメリカ版キャセロール皿(約22センチ×30センチ)6人分くらい

いんげん 500グラム、固めに茹でておく

白いマッシュルーム 15個くらい(わりとたくさん)薄切りにしてオイルでしんなりするまでいためておく

キャンベル・マッシュルームスープ缶 一缶 缶から出したらボヨンボヨンに固まった状態なのでお鍋で温めて、クリームシチューの二日目(笑)のドロっとした状態くらいまで水か牛乳でのばす。

(日本ではアマゾン、コストコ、明治屋、紀ノ國屋、成城石井などで買えるみたいです)

温めたスープ、炒めたマッシュルーム、いんげん、市販のフライドオニオン(玉ねぎの唐揚げ、ポテチみたいな味がします。約100g入り)の半分を混ぜる。

(こちらは大瓶、使うのは半量の缶です)

キャセロール皿に入れて残りのフレンチオニオンをふりかけてオーブン(180度)で15分。

あはは、これだけ!簡単やろーーーー(笑)

アメリカのオニオン、上記のお店で買えるみたいだけど、これ↓みつけました。富澤商店の。50g入りなので二袋必要です。多分こっちのほうがおいしいよ?

フライドオニオン / 50g | 世界の食材,イタリアンと洋風食材,洋食材 | 通販 富澤商店
サクサクした食感でサラダのトッピングはもちろんカレー、チャーハン、スープ、ハンバーグ、ステーキ等、幅広くご使用下さい。 ※脱酸素剤を取り除いてからご使用下さい。

 

 

 

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