ENT とは「耳鼻咽喉科」。Ear (耳)、Nose(鼻) Throat(喉)の頭文字をあわせてENTです。この言葉に初めて遭遇したのは、多分上の子が小学校低学年の時。同じクラスのお母さんたちの話の中に「じゃあローラに聞いたらいいわよ、彼女 ENT だから。」
ENTって何???ときけないシャイな外人。知ってるフリ、知ってるフリ。その後ローラさんが耳鼻咽喉科のお医者さんとわかり、なるほど、ENT、っちゃ耳鼻咽喉科のことなわけね、と納得しました。
それにしても他の専門医は Urologist(泌尿器科)、Gynaechologist/Obstetrician (産婦人科)、dermatologist(皮膚科)などなど単語帳が必要なくらい長くて小むつかしい名前がついているのに、ENT って。肩透かしを食らったようなシンプルな名前です。
ソレもそのはず、耳鼻咽喉科の正式名称は Otolaryngologist。誰も覚えられんわ。
ハッ!( ゚д゚)話がそれましたね、先日ENT に行った話をするんだった。
熱もないし体調もすこぶるいいのに、喉と舌がピリピリして痛いのが続きます。簡易診療所では、連鎖球菌じゃないしよくわかんないから Specialist 専門医 に行ってねと言われ予約をとってENT へ。
アメリカはけっこうこの予約というのがめんどくさいのです。電話して今日明日見てもらえるわけじゃありません。お医者さんの贅沢を言わなければキャンセルがあったり新入りでまだご贔屓のお客(まるで花魁)のいない若い先生に見てもらえますが、〇〇先生、と決まってるとまず3ヶ月から6ヶ月待ち(まじで)。めんどいな〜と思いながら電話すると、
お電話ありがとうございます。本日は特にお電話が混み合っております
いつもじゃん?いつかけても「本日は特に」の録音です。
かなり待たされて「ENTですけど?」ラッキーにも親切な受付の人にあたったので、同じ病院の他のロケーションも探してくれて「別にどの先生でもいいです」というのが幸いしてなんと1週間後には見てもらえることになりました。
結論から言うと、「予約に空きがあるお医者さん→→→大したことないお医者さん」の固定観念を打ち破る、アメリカには珍しい手際がよく説明が丁寧な、しかも美人の先生でした。
アメリカは初診で大体の見当をつけてから治療方針を決めて、次の予約で本格診療となることが多々あります。この先生に「喉カメラをしたほうがいいわね」と言われたときには「あーまた予約の取り直しかあ、いつになるかわかんないなーめんどうだなー」。
そしたら彼女がなんとも言えない物体を手に持って「Let’s do it. さ、入れますよ」!!!
ええっ喉カメラ???今?麻酔とかするん?いきなり?心の準備できていません。彼女は手に持った物体のニョロニョロした部分を殺菌?してるのかなんなのかすでにジェルをぬりぬりしています。両サイドに明かりがつくメガネをガシ!そのニョロニョロの先っぽにも怪しい青い光が。真剣に覗き込んでなにか調節しています。コワい、コワい〜〜〜!
「痛いんですか….?」「そうね、ちょっとプレッシャー感じるわね」。
この、「プレッシャー」。私が陣痛時に義母が「大丈夫よ。赤ちゃんが出てくるときにちょっとプレッシャー感じるわ。ひどい便秘って感じよ。出たらスッキリするわ!」これ以来わたしは医療関連の「プレッシャー」は信用してません。コワい。
もう逃げられません、口を開けて肝念していると「鼻から入れるのよ」ぎゃー!左の鼻にニョロニョロが入っていきます。
痛い!ふがふが!痛い!
お医者さんはそのままびくともせず「The worst part is over. 最悪の場所はもう通過したわ」
してないって!痛い!!
Sniff(鼻をしゅんしゅんすすって)と言われてるけど、頭が真っ白でいったいsniffってなんだったっけ、えーとえーと。のどちんこのあたりにニョロニョロを感じます。「あーって言って」はい。「あー。」次はいー、です。舌を出して。はい。もう目から涙。鼻からもホロホロと液体がでてます。ぐじゃぐじゃ。やっとsniffが何だったか思い出ししゅんしゅん。
そしたらいきなりするするっとニョロニョロが鼻から出てきて「はい、おわり。」肩も背中もパンパンにこってしまった。
目から鼻から流れ出る液体に「はいこれ」ってペーパータオルをくれて、回復を待つでもなく判決です。
ありがたいことに喉にも鼻にも怪しいものはなく、副鼻腔の内壁が赤いから慢性副鼻腔炎かもしれません、他の可能性としては胃酸が逆流して舌が荒れているかもしれない、これこれこういう食品は避けてね。副鼻腔炎にはこれこれをして、とテキパキと説明をして、長い金髪をなびかせて彼女は出ていきました。
まさか鼻から異物を突っ込まれる始末になるとは知らず軽い気持ちで行ったのでショックと恐怖でもうぐったり。疲れた。
というお話でした….



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