パブをはしごするサンタたち・アメリカの光と影

ニューヨーク・旅行・暮らし

夫は昨日所用でマンハッタンへ。「電車で隣りに座ってきた男性が酔っ払ってる(笑)」とメッセージが来た。なんでもありのアメリカだが、酔っぱらいの徘徊は日本より遥かに少なく、これは結構珍しい現象である。ミッドタウンのペンシルバニア駅について合点がいったそう。昨日は知る人ぞ知る Santa Con サンタ・コンの日だったのだ。

一年に一度12月に開催されるサンタ・コン。工夫をこらしたサンタ風の衣装を身に着けて、マンハッタン中のパブをはしごして回るイベントだ。一定の寄付金を払って(17ドル、2500円くらい)リストバンドをもらいグループで決められたルートをめぐる人もいれば、自分の好きなパブをほろ酔い気分で勝手に回る人たちも。歩行者天国でゲームや音楽イベントもあちこちでやっているので参加したり眺めたり。楽しめる機会があればとことん楽しみたい国民性なので、マンハッタンは昨日酔っ払いサンタさんで溢れていたそうだ。こういう時に写真を撮ってこない気の利かない夫だが、この写真はニューヨークのタウン誌 Secret NYCよりお借りした。昨日のタイムズスクエアの様子。

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マンハッタンに限らず全米の大都市や学生の多い町などではさかんに行われております。

用事が済んだ夫はサンタさんたちに混じって「ホリデーショッピング」をしたそうだけど、どこに行ったか何を買ったかひた隠しにするところを見ると、おばちゃん、クリスマスにはなにか貰えそうな予感。見事なまでにハズす習性の夫だが(スマン)気持ちだけは毎年ありがたくいただいている。世界中の奥さんから同じ意見を聞くんだけど、世の中にプレゼント選びが上手な夫という人種は存在するのだろうか?そして、同じものを買うならわざわざ消費税が高いニューヨーク州でなくニュージャージーで買えばいいのにサ、と思ってしまうあたり、いじましい(笑)

さて、帰路の電車に乗った夫からまたメッセージが。午後遅く、夫の出身大学で銃の乱射事件が起きていたのだった…。急いでニュースを見ると、見覚えのあるキャンパスに黄色い規制線テープが張り巡らされ、何十台も集まったパトカーと救急車の赤と青のサイレンライトで周りがよく見えない。黒い防護服とヘルメットの警官たちが銃を腰を低くして銃を構えている。すでに2名が死亡、犯人はまだ捕まっていない。校内にとどまった学生たちがドアにバリケードをし、音がならないよう携帯を切って物置や地下に避難している様子がSNSに流れ始めた。

事件のあった校舎は夫が4年間過ごした寮のすぐ近く。学生たちが隠れる図書館も映し出される通路も、かつて自分が過ごした場所。スクールシューティングの様子などニュースも何度も見てきたのに今回のシューティング、自分たちに関わりがあって初めて実感するショックの大きさ、胸に閊えるものの質が違う。

それ以外の悲惨なニュースにはなんと鈍感になってしまっていたことよ。

先日クリスマスショッピングに出かけた郊外モールでも以前シューティングがあった。死傷者はなかったが、事件があった3階の駐車場を通るたびにうっすらそのことを思い出す。 それでも何の防備もなくおばちゃん一人で買い物に行く。事件があった場所を避けて生きていくってできないもん。鈍感にならざるを得ないのだ、このアメリカ。

サンタ・コンとシューティング。なんだかアメリカの明闇一日でを見せつけられた日だった。

 

 

 

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