夫と末っ子がゲラゲラ笑っている。
夫が「それ、いただき!仕事でも使う!」と言っているからなんのことかと思ったら 若い世代独特のスラング(言い回し)のことだった。
Yo, chat,
Lock in, lock in,
Just put the fries in the bag.
どういう意味かというと、
オイ、お前さんたち、
ほらほら、
さっさと本題にはいれって!
とのことだった。夫がエラく気に入ったのは最後の部分 Just put the fries in the bag。直訳は「フライドポテトをさっさと袋に入れてください」だから、おしゃべりに興じて手が止まっちゃってるマックの店員さんに「ねえちょっとぉ、ちゃんとやってよ、肝心のポテト早く」と急かすイメージ。
会議で本題になかなか入らない、周辺の細かい事項にこだわって本筋忘れる、というのがほんとによくあるじゃん?ああいう時に「早く本題に入りましょうよ、ポテトを袋に入れましょうよ」と同僚たちをやんわり促すことができる絶妙な表現だ。
ああ、いつものことながら若い世代の言葉のセンスってすごい。
Yoはカジュアルな呼びかけで、Hey ヘイ!と同じ。
Chatは参加者、聞き手。これらスラングの源は Twitch トゥイッチをはじめとするゲームストリーミング(ゲーム実況)のプラットフォームであるからして、テンポの良いトークライブでゲームする配信者以外はライブチャットでのみ参加するところから、参加してるのが生身の人間であろうとなかろうとこのプラットフォーム上では誰しもただのチャットに過ぎない….という書き方をするとちょっと世紀末っぽいか(笑)。
Lock inは(鍵のロックね)「目標をさだめてそこからブレない」という意味がある。起業する目標にロックインするとか、射撃目標に砲口をロックインする、とか。そこからこのスラング「(ここがいいところだから)集中しろ、落ち着いてよく聞け」と注目を促すニュアンスになった。
我が家のZ世代の解説によると、これらのスラングの牽引者はもはや Z世代ではなくGen α ジェン・アルファ(Generation αの短縮)アルファ世代なんだって。2010年生まれ以降だから15歳がアルファの最年長だ。2004年生まれのうちの末っ子なんか、ゲームの世界ではすでに長老、「時々ついていけないと感じる」そうである。
もはや化石のおばちゃん世代は、アルファの皆さんを間違ってもイラつかせることなどないよう、昔話をしつこく聞かせたりせず粛々とフライドポテトの袋詰めに励むことにしよう。



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