私の友だち、東京で働く独身時代に「結婚できますか」と占い師さんに見てもらいに言った。その頃はまだ今ほど名をしられていなかった、スピリチュアル・カウンセラーの江原 啓之さんは彼女の手を見てこう言った「あなたの旦那さんになる人は青い目です。うーん、彼の周りにはたくさんコンピューターが見えます」。
彼女の隣りに座った旦那さんの目を思わずチェック。青いよ、青い!!彼はAI関係のお仕事をするイギリス人である。
その当時、全く英語も話さずドメスティックな生活をしていた彼女は「何言ってんだ?」と思ったそうだが、その後イギリスに留学することとなり、渡英後わずか2週間で出会った青い目のカレシと2年後にゴールインした。余談だが出会いのきっかけは旦那さんが着ていた「ゴジラ」のTシャツである。
私ら日本人組は、生まれたときからそれぞれ決まっている運命を予言できる人がいるということに驚き、「すごーい!私も江原さんに見てもらいたい!」とはしゃいだが、イギリス人の旦那さん含め西洋人組は「そう言われたことが無意識に働きかけ、その後の彼女の行動を変えたからではないか」と主張する。
どう思う?
イギリスには住んだことがないけど、日々実感している日本人とアメリカ人の「引き寄せ」コンセプトの受け止め方の違いによく通じるものがある。
アメリカで「宇宙にオーダーする」というコンセプトは一般にはあまり通用しない。漠然と見えない「宇宙」にお願いするよりも、自分頼み、自分で切り開く。願望があるならそれに沿った目標を立てて具体的な行動を取る。引き寄せると言うよりは、必要とあらばセミナーやコーチングの助けを借り、アプリやAIを駆使してマインドセットを強化し、自分からつかみ取っていく感覚。昨日のブログの最後にも少し書いたが、引き寄せは、現実的な「目的達成・自己啓発のためのツール」であり、「オーダーしたあとは宇宙に任せる」なんてことはアメリカ人には座りが悪すぎる。

日本だと、引き寄せには目に見えない力がぜったい働いてるよね、というのが大方の感覚だけど、アメリカの場合はその「目に見えない部分」をきちんと説明してもらわないと納得がいかない。特に若い世代に Manifestation マニフェステーション(願望の現実化)を日々意識して取り入れている人が多いのは、①心理学( ポジティブ心理学、プラシボ効果、目標設定理論で自分の無意識を活用する)②脳科学 (RAS(気になっていることが意識に引っかかるようにできている脳のフィルター)、小目標を達成するドーパミン効果、③行動科学(目標と習慣設定で自分の行動と習慣を変える)の側面からパキッとその正当性を人に説明することができるからだ。
目標立てて行動するのがとってもニガテなおばちゃんも引き寄せは大好きだけど、セミナーに言ったりする気はサラサラない。夢がかなってもかなわなくても「一生懸命唱えたらかなうかも!」というワクワク感がスキだから!
日本では、エネルギーの力や周波数に注目した「量子力学」的な分析がされているけれど(欲しいものの周波数に自分の思考を合わせると、共鳴するエネルギーが集まってくる、意識を向けることで量子の構造が変化する、など)これはアメリカではあまり触れられていないように思う。
おばちゃんの解釈では理由は2つ。まず1つは、誤解を恐れずに言うと、全国的に統一されたカリキュラムが存在する日本に比べて、教育の質が育った地域や家庭の経済状況により大きく差が出てしまうアメリカでは、科学的な基礎理解力というのにとっても大きなばらつきとかたよりがある。そんな中「量子力学」の説明では食いつきが悪いのかもしれない。
もう一つの理由は、量子力学を突き詰めるとスピリチュアル界との境目が曖昧になってくるから。ヨガのクラス(傾向としてスピ好きの人の割合が多い)ではよく耳にする、エネルギー、周波数、引き合う、などのキーワードはやはり一般向けにはスピリチュアル臭が強すぎるのが原因かな。「量子」って目に見えないもんね。見えないものニガテなアメリカ人だ。
日本だと、「宇宙」「神様」「ハイヤーセルフ」など目に見えない高次の存在と繋がることで心の拠り所をこさえ、強い願望を心に抱いて日々の努力を重ねたとしても、願望がかなった暁には「おかげさまで」。決して自分だけで成し遂げたのではないと感謝を忘れない(いや、忘れることもたまにあったとしてもそんなことは人に言わない分別がある)。なにか欲しいものがあるから、とがむしゃらに行動だけに走ることは自分にとっても周りにとっても受け入れがたいどころか、なんとなくその自分勝手のバツはいつかくだるだろう、といううしろめたさがうっすらつきまとうもんね。
最後の最後は自分の存在を超えた大きなものの動きに自分を委ねる、という精神的・哲学的な色合いが濃くて、そのほうが心地よい日本人。スピ系受容度数の高い日本で量子力学的な説明が広く受け入れられてるのは説明がつく。
考えれば考えるほど文化の違い、ていうか文化のミゾは限りなく深い。こっちで暮らしてると毎日ストレス満載なわけだわよ、ほんと。周りへの感謝と気配りをすっぱり忘れることのできない私ら日本人は割りを食う事がとっても多いっ。



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