子供より大人がノリノリのハロウィーントレンド分析

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1年の中で子どもたちが一番張り切るお祭りはなんといってもハロウィーン。ハロウィーンが近くなると、用意したコスチュームを待ちきれずに身につける子供もちらほら見かけ、店で可愛らしいスパイダーマンや妖精に遭遇することもある。

うちの子供たちも例外ではなく、夏が終わった頃から今年は何になろうかなぁと考え始め、毎年親子して張り切ってコスチュームをあつらえたものだった。白と黄色のフェルトで子供を大きな目玉焼きに仕立てたり、「タンタンの冒険」のタンタンに扮した年には、連れている白い犬そっくりのぬいぐるみを調達するという凝り様だった。若かったな…。

ハロウィーンの当日は、小学校は半どん。お昼ご飯に家に帰り、急いでコスチュームに着替えるとまた学校に出向き、それぞれ工夫を凝らした仮装で大はしゃぎで練り歩く学校主催のパレード。見に来ないって親はあまりいないので、はっきり行ってハロウィーン当日はアメリカ中あんまり仕事になってないと思う。

学校のパレードだけで親はクタクタなのに、暗くなり始めたらトリック・オア・トリート。ご近所を一軒一軒ノックしてお菓子を集めて回る。コーフンと仮装とシュガーハイでキャアキャア言って走り回る子どもたちを暗い道で見失わないようついて回り、自分たちもついキャンディを口に入れて、血糖値の乱高下でもう限界。

集めるのが楽しくても食べ切れないキャンディ類は、学校や団体で集めて海外に駐留している軍隊などに送るシステムがある。ハロウィーンは何があっても10月31日なので、今年のようにたまたま金曜日に当たってくれない限り翌日は普通どおりに学校がある。

遅くまでキャンディ集めに勤しんで、砂糖を大量摂取したまま短い睡眠時間の子供を無理やり起こして学校にいかせ、ああ先生たち気の毒(汗)と思いつつ親は「やっと終わった〜」とめっちゃホッとする11月1日。懐かしいような、もう二度とやりたくないような、アンビバレントな思い出だ。

子供たちは巣立ち、引っ越した町のはずれではキャンディを集めに来る子供の数も少ない。年ごとにハロウィンはだんだん自分とはあまり関係のないお祭りになりかけていたんだが…ちょ、ちょっと、待って?

何なの今年のこの盛り上がり方は? それも、子供じゃなくて大人、大人がめちゃくちゃ盛り上がってる。ちょうど金曜日に当たっていることもあって、近所でも複数のホームパーティが企画されているし、なんだか例年にもまして、やたらめったら色んなところにお化けやガイコツが林立している。

(こんな家も出現。ここまでやる?!?!)

SNSにはコスチュームのアイディアやハロウィーングッズの作り方、お化けお菓子の作り方レシピが溢れている。生成AIを使ってデザインしたコスチュームを投稿し合うのなんかも流行ってるらしい。一度盛り上がり始めると、FOMO (Fear Of Missing Out 乗り遅れたくない)感もでてきてますます拍車がかかる。

なんかさ、お菓子やコスチュームの売れ行きも半端じゃないみたい。

National Retail Federation (NRF) 小売業界団体 が発表した2025年のハロウィン関連支出は以下の通り。

総支出:131億ドル(約1兆9,724億円)昨年比2000億円増加

キャンディ:39億ドル(約5,935億円)

コスチューム:43億ドル(約6,570億円)

装飾:42億ドル(約6,315億円)

1人当たりの平均支出:114ドル(約17,416円)

ハロウィーンの支出はパンデミック後の2023年から本格的に増え始めた。自粛後の反動、リベンジ支出だね。パンデミック前には90億ドル(1兆3500億円)平均だった総支出が一気に5000億円増の1兆8400億円レベルに跳ね上がり、今年はそれよりさらに2000億円増える見通し。

ハロウィーンが2兆円市場だったとはおどろいた!

我が家は、すでに参加した先週のパーティのためのお衣装が夫婦で80ドルくらい、これからトリック・オア・トリートに来る子どもたちのためのキャンディの大袋(約20ドル)を買いに行くので子供がいなくても約100ドルの支出だった。天井裏には飾り付けの入った箱があるけど、メンドーだから、やらない。

今年のアメリカ、こーんなにインフレなのにどうしてハロウィーン支出がここまで増えてるの?いくつか理由を考えた。

① インフレで、大きな支出は避けたい。旅行なんかに比べたら遥かにお金がかからないハロウィーンで変装し、キャンディをしこたま食べて束の間大はしゃぎをしたいという人が増えている?

② AIでおもろいアイデアをバンバン得ることができるし、生成AIでいろんなコスチュームを考えたり自分に着せてみたり、とSNS上の遊びの幅が断然広がったから?多分AIの参画が2023年からの盛り上がりの理由?

③ 政情不安で他にあんまり楽しいことがない(ほんとだよ、ったく)からハロウィーンで気晴らしがしたいという気持ちの現われ?

④ ハロウィーンは子供のものと言う価値観が変化、大人、特にミレニアルやZ世代が大人のハロウィーンの楽しみ方に注目し始めた?大人が参加し始めると使うお金が増え、SNSとAIのコラボなど話題性が加速度つけて増えるから?

などなど…。でもね、結局のところ今年の勝因は「ハロウィーンが金曜日に当たった」ということではないかと思ってる。大人が安心して羽目を外せる金曜日だから集まりも増え、それに必要なキャンディや装飾品、コスチューム需要も爆増、というのはホントのところでは?

来年のハロウィーンはというと…おおおおお、いま調べてみたらなんと土曜日!!!今年以上にすごいことになりそう。

しかも来年のハロウィーンは、アメリカのまともな人の大半が待ちわびる11月の「中間選挙」の直前、今からドキドキしちゃうな。中間選挙で民主党が議席をたくさん獲得したら、大*領の無茶振りに少し歯止めをかけられるようになるからよ。

 

 

 

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